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日本の子ども英語教材がバカ売れしない理由

バカ売れしている英語教材ってありますか?子どもの英語教材でバカ売れしているものって?教材を作っている会社にとってはなかなか厳しい世界です。

清水 万里子

執筆者:清水 万里子

子供英語ガイド

バカ売れしない理由



理由は2つあるでしょう。

もうすぐクリスマスですね。クリスマスにちなんだ英語教材もいろいろ発売されています。
もうすぐクリスマスですね。クリスマスにちなんだ英語教材もいろいろ発売されています。
数年前に出されたリサーチ会社によると、子どもの英語教育市場はある年間約900億円だそうです。大人を含めた英語教育市場全体では約3600億円。約四分の一が子ども英語教育の占める割合です。

ここには、英語教室で教える(物品ではない)形のないもの「指導料」そのものも含まれているため、純粋な「教材そのものの市場」はかなり少なくなります。バカ売れしないのは市場の狭さが一つの理由でしょう。

また、英語教室は「英語指導」に対して月謝をいただくところです。教材販売がメインになっているところではないですね。

そもそも子ども用英語の教材がなかった


今でこそ、小学校の英語教育が背景となって子ども英語教室に通う子どもたちも増えつつありますが、30年ほど前はクラスにいるかいないかほど。習いごとが習字、そろばん、ピアノなどが多くを占めている頃でした。

その頃の子ども英語教育においては、日本国内に子ども英語教育用の教材がほとんどありませんでした。ですから子どもに英語を教えたい人は教材を手作りするしかなかったのです。中学校からの英語教育が普通でしたから、小さな子ども向きの楽しいものは日本国内では市販されておらず、あったとしても欧米からの輸入品で値段も高いのが普通でした。

外国製の教材をわざわざ自分で輸入しても、子どもはすぐに壊してしまいがち。値段の高いものをわざわざ買う人は非常に少なかったですね。

私も英語教室を開いたときは教材を少し用意するだけでも30万円ほどかかった記憶があります。少ない生徒数にたくさんの教材費は負担でした。

高い教材が良いとは限らない>>
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