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団塊世代とジュニアは「子育て苦手」同士?

育児サイト「ユウchan」「孫育て」編集長の棒田明子さんへのインタビュー2回目。自分の生活を守りたいと言いつつ孫に干渉し、ちょっと気持ちの行き違いもある現代のジジババマインドを探ります。

河合 蘭

執筆者:河合 蘭

妊娠・出産ガイド

棒田明子さん(ユウchan・孫育て上手 編集長)インタビュー

こちらの記事の続きです。
期待できる?団塊シニアの孫育て力
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孫に自分を「おばあちゃん」と呼ばせないで名前で呼ばせたりする人も増えています。

娘に職場復帰を急かす「教育ババ」


河合 孫に干渉するおばあちゃんが増えているのは、働く母親が増えていることと関係があるのでしょうか。

棒田 それはわからないけれど、女の子を持つ人の場合、娘の仕事を激励するおばあちゃんはいます。本当は自分もキャリア人生を送りたかったのに進学もさせてもらえなかった‥‥という方です。そういう方は、今は育児休暇が長く取れるようになったのに「あなた、せっかく大学まで出してあげたんだから三年も育児休暇とるなんて」と言って早く職場復帰させようと促したり。ちょっと仕事疲れたから育児に専念したい、なんて言おうものなら「そんなことしたら、残るのは私みたいな人生よ!」とか言い出します。横でご主人から「え?あなたはいつも僕の稼いだ金で旅行したり旨いもの食べたりしてご機嫌でしょ」とつっこまれていますが(笑)。教育ババは保育園があまり好きではない、ということもあって、保育園に行かないで老夫婦が見ているという人もけっこういますよ。

高年世代の雑誌に孫の話題は人気なし


河合 でも、それは老年期の方にはすごい労力ですよね。

棒田 そうです。孫の負担がかなわない、という声も一方ではたくさんあります。出産したら女は家に入って自分の家のことをきちんとすべき、という考えの人もいますし。また団塊の世代の祖父母は、自分の生活も大切にする世代です。「やってもらうのが当たり前のような態度は受け入れがたいのよね。私たちには私たちの生活があるのよ」と言う気持ちは強くなっていますね。実は、高年世代を対象にした雑誌などでは、孫の記事はかなり少ないんです。

河合 それは意外です。

棒田 孫におじいちゃん、おばあちゃんと言われたくない、という人も増えています。「よっちゃん」のように名前で呼ばせたり「グランマ」「大ママ」「ジー」とか。友達同士でも、あまり孫の話をしないようです。これは、不妊症や晩産化の影響で高年でも孫がいない人が増えたからですね。だから、孫の写真を持ち歩いている人でも、相手を見て見せるかどうか考えています。

河合 今のおばあちゃんたちは複雑ですね。

棒田 親世代との世代間ギャップも本当に多いんです。夫婦のあり方が変わってきていて、男の子を育てたおばあちゃんは、息子が家事・育児を分担するのは当然だと頭ではわかっていても、どうしても「かわいそうだ」と思ってしまうし、おじいちゃんは「でれでれしてるな、今の男は」などと思ってしまう。

河合 育児法も違う。

棒田 よく聞かれるのは「育児の道具が変わったから手伝いにくくなった」ということです。流行中のスリングなど、祖父母世代にはなかなか理解しにくくて、もう質問続出です。食事、出産法、下着、母乳と粉ミルク、抱き癖‥‥違うことがたくさんありますね。

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