韓国語/韓国語の発音・読み方

韓国語のパッチムとは? ハングルの読み方のパッチムをキムなどの言葉を使って解説

ハングル文字の特徴の一つ、パッチム。パッチムって何なの? 読み方は? 実はパッチムには、韓国語の発音を良くする鍵が隠されているのですよ。ハングル文字のパッチムの読み方について、「キム」や「パク」などの言葉を使ってみていきましょう。

幡野 泉

執筆者:幡野 泉

韓国語ガイド

韓国語の基本パッチムとは?

パッチムとは?

パッチムとは?


アンニョンハセヨ? お隣の国、韓国で使われる文字、ハングル。ハングルの「ハン」は、「大なる」、「グル」は「文字」という意味で、「大なる文字」という雄々しい意味を持つのです。さて、そのハングル文字の大きな特長として「パッチム」があります。韓国語を少し勉強したことがある人は聞いたことがあるかもしれませんね。今回はその「パッチム」を、分かりやすく解説したいと思います。
 
<目次>
 

ハングルに使われる「パッチム」って?

ハングル文字には、「下敷き」という意味の「パッチム(받침)」があります

ハングル文字には、「下敷き」という意味の「パッチム(받침)」があります


これまでハングル文字の読み方を勉強してみましたね。基本子音基本母音などがありました。例えば、子音の「ㄱ(k)」と母音の「ㅣ(i)」を組み合わせると、「기(ki)」。そう、「기」は、「キ」と読むのですね。簡単! さてそこで、アルファベットだったら「ki」で終わってしまうのですが、ハングルはまだこの中に文字を入れることができるのです。先ほどの「ㄱ(k)」と「ㅣ(i)」に、「ㅁ(m)」を加えてみましょう! 「ㄱ(k)」+「ㅣ(i)」=「기(ki)」、さらに「ㅁ(m)」を加えると……「김(kim)」!

はい、ここで「ㅁ(m)」の位置に注目。「ㅁ」が、「기」の下に入り込んでいます。「パッチム(받침)」とは、「下敷き」という意味。そうなんです、「김(kim)」の中の、「ㅁ」が、この文字の中のパッチムなのです。「ㅁ」が「기」の下敷きになっていますよね。
 

「パッチム」の読み方の注意点

勘の良い方はお分かりでしょうか。先ほど読んだ「김(kim)」は、韓国人の中で最も多い名字「金(キム)さん」の「김(kim)」です。韓国人のお友達、お知り合いの中に「金(キム)さん」という方がいらっしゃるのではないでしょうか。さて、そのキムさん、私たちはKimuさんと発音していますね。しかし、先ほど勉強したパッチム付きのハングル文字を見てください。「김(kim)」と、「m」のままで終わっています。そう、より韓国語らしい発音は、「kim」と、口を閉じたまま「m」で終わる発音なのです。Kimu、キムと、唇が開いてしまってはいけません。

もう一つみてみましょう。韓国人の中で3番目に多い名字は「朴(パク)さん」です。この「朴(パク)」は、「ㅂ(p)」+「ㅏ(a)」+「ㄱ(k)」で、「박(pak)」となります。お分かりでしょうか。この文字のパッチムは、そう、「ㄱ(k)」ですね。私たちは「パク(paku)さん」と呼ぶことが多いですが、韓国語の発音は、「pak」と、「k」のまま終わるのです。「k」のまま終わるといっても、ピンとこないかもしれませんね。「k」の瞬間は舌の奥の部分が喉の入り口にピタッと付きます。「パク」でなく、「パッ」と、ほとんど音がしないのですよ。

パッチムの読み方次第で、発音の善し悪しが別れるといっても過言ではありません。しかし、アルファベットに置き換えて考えてみると分かりやすいと思いますよ。
 

「パッチム」のある単語を読んでみよう!

「kimuchi(キムチ)」でなくて、「kimchi(キmチ)」!

「kimuchi(キムチ)」でなくて、「kimchi(キmチ)」!


それでは、パッチムのあるハングル文字を読んでみましょう。アルファベットに置き換えれば、難しいことはありませんよ。


: 「ㄱ(k)」+「ㅜ(u)」+「ㄱ(k)」=「국(kuk/クッ)」(スープ、汁)

라면
: 「ㄹ(r)」+「ㅏ(a)」と、「ㅁ(m)」+「ㅕ(yo)」+「ㄴ(n)」=「라면(ramyon/ラミョン)」(ラーメン)


: 「ㄱ(k)」+「ㅗ(o)」+「ㄷ(t)」=「곧(kot/コッ)」(すぐ)


: 「ㅋ(k)」+「ㅏ(a)」+「ㄹ(r)」=「칼(kar/カル、カr)」(刀、ナイフ)
※「r」で終わるので、舌を巻いたまま終わります。

김치
: 「ㄱ(k)」+「ㅣ(i)」+「ㅁ(m)」と、「ㅊ(ch)」+「ㅣ(i)」=「김치(kimchi/キムチ、キmチ)」(キムチ)


: 「ㅂ(p)」+「ㅏ(a)」+「ㅂ(p)」=「밥(pap/パプ、パp)」(ご飯)
※「p」で終わるので、口は閉じたままですよ。


: 「ㄱ(k)」+「ㅏ(a)」+「ㅇ(ng)」=「강(kang/カン)」(川)
※ 「ㅇ」がパッチムにくるときは、「ng」という音を持ちます。口は大きく開いたまま。

よくできました! もうこれで韓国に行ってもいろんな看板を読むことができますね。
 

「パッチム」の規則

パッチムについてもっと知りたい! という方は、こんな規則も知っていると良いかもしれません。

●パッチムには、すべての子音が来ることができますが、音は7種類だけです

ㄱ(k)
:ㄱ, ㅋ, ㄲのパッチムはすべて「ㄱ(k)」の音になります ※例:닦다

ㄴ(n)
:ㄴのパッチムは「ㄴ(n)」の音になります

ㄷ(t)
:ㅅ, ㅆ, ㅈ, ㅊ, ㅌ, ㅎのパッチムはすべて「ㄷ(t)」の音になります
※例:붓, 있다, 찾가, 밭, 좋다など

ㄹ(r)
:ㄹのパッチムは「ㄹ(r)」の音になります

ㅁ(m)
:ㅁのパッチムは「ㅁ(m)」の音になります

ㅂ(p)
:ㅂ, ㅍのパッチムはすべて「ㅂ(p)」の音になります

ㅇ(ng)
:ㅇのパッチムは「ㅇ(ng)」の音になります

●パッチムは、子音が2つ来ることもあります

「닭」。これは「鶏」という意味の韓国語。「다」の下に「ㄹ」と「ㄱ」、パッチムの部分に2つの子音が入り込んでいますね。このように、2つの子音がパッチムに来る場合があります。難しそうに見えますが、決して動揺しないでくださいね。この「닭」のパッチムには「ㄹ」と「ㄱ」があるわけですが、どう読んだら良いのかというと、子音の順番「ㄱ,ㄴ,ㄷ,ㄹ,ㅁ,ㅂ,ㅅ,ㅇ,ㅈ,ㅊ,ㅋ,ㅌ,ㅍ,ㅎ」の、最初に出てくる方の音でパッチムを読みます。「ㄹ」と「ㄱ」、どちらが最初に出てきますか? そう、「ㄱ」ですね。なので、「닭」は、「tak」と読みます。

そのほかの二重パッチムの単語も同様に、基本的には子音の順番で先に出てくる方の音で読むのですが、例外もありますし、次に来る文字によっては2つのパッチム両方を読むときもあります。けれど、これはまた後で勉強しましょう。いまは「パッチムに文字が2つ入ることがある」ということを知っていれば十分です! どんどん広がるハングルワールド。次回は自分の名前を韓国語で書いてみましょう。お楽しみに!

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