住宅購入のお金/住宅購入と住宅ローンの基本

フラット35とは?金利と手数料をチェック

フラット35を適用金利だけで選ぶのは失敗のモト。金利が低めに設定されている場合、手数料が高いことが多いからです。フラット35の金利と手数料の関係についてとりあげます。

久谷 真理子

執筆者:久谷 真理子

住宅購入のお金入門ガイド

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フラット35とは?

フラット35のメリットとは

フラット35のメリットとは

[フラット35]は、住宅金融支援機構と民間金融機関が提携して販売する固定金利の住宅ローンです。変動との金利差が縮小する中、借入期間にわたって金利を確定できる安心に、いっそうの魅力を感じる人は少なくないでしょう。

[フラット35]は、多くの金融機関から販売されていますが、その提供する金利はまちまちです。それだけでなく、同じ金融機関からも、金利の異なるタイプが提供されていたりします。

同じ金融機関なのに金利に差があるのはなぜ?

下の表をご覧ください。これは、全宅住宅ローンが扱う[フラット35]の2015年10月の実行金利です。注目してほしいのは金利欄。Aタイプ、Bタイプともに20年を境に適用金利が異なることがわかります。ともに、20年以下の金利に比べ、21~35年の金利のほうが高くなっています。
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金利の固定期間が長いほど金利が高くなる現状を考えると、期間によって金利に差がつくことは理解できるでしょう。不思議なのは、タイプによって金利に差があること。いったいなぜでしょうか。

金利差は手数料の差となってあらわれる

フラット35の手数料には、定率型と定額型の2タイプあります。定率型は、融資額に対して定率で手数料がかかる仕組み。融資額に関係なく手数料が一定なのが定額型です。

全宅住宅ローンの場合、Aタイプは定率型です。手数料は融資額に対して2.16%(税込)、仮に1,000万円借りた場合の手数料は21万6千円になります(1,000万円×2.16%=216,000円)。3,000万円だと64万8千円!実は、金利の低い商品に多く見られるのがこのタイプです。

それに対して、定額型であるBタイプの手数料は、借入れが1,000万円でも3,000万円でも一律10万8千円です。適用金利は高いものの、手数料がその分低く設定されています。

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定率タイプは、毎月の返済を低くおさえることができるため、購入後の負担を少なくしたい人に向いています。例えば、1,000万円を35年の元利均等毎月返済で借りた場合、毎月の返済額は次のようになります。
・定率タイプ…31,061円
・定額タイプ…32,058円

それに対して、購入時の手元資金をおさえられるのは、定額タイプです。手元資金の心もとない人はこちらを選ぶといいでしょう。「いつ、どのくらいのお金を払うのがいいか」は、家計によって異なるもの。自身にあったプランを選択するように心がけてください。
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