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ホンダ・アコード プラグイン ハイブリッドの課題

ホンダのアコード プラグイン ハイブリッドは次世代パワーユニットの大きな柱として期待されている。しかし、現状を考えると話題にならないばかりか、売れていない。アコード プラグイン ハイブリッドが抱える課題、そして将来への期待について考察する。

国沢 光宏

執筆者:国沢 光宏

車ガイド

ホンダはアコード プラグイン ハイブリッドを「売る気がない」!?

考えてみたらアコード プラグイン ハイブリッド(以下、アコードPHV)を紹介をしていなかった。PHVとは短い距離ならエネルギーコストが安い電力で走り、遠出するときは補給の容易なガソリンを使う走行距離無制限のハイブリッドになるというもの。次世代パワーユニットの大きな柱となること間違いなし。
アコードプラグインハイブリッド

ホンダの新世代上級セダン「アコード プラグイン ハイブリッド」

参考までに書いておくと、電気で10万km走る場合、電気代は夜間電力だと20万円。ガソリンなら約5倍の100万円も掛かる。普通のハイブリッドより車両価格が80万円ほど高くても、燃料代の差でペイしてしまうワケ。だからこそ三菱自動車のアウトランダーPHEVは大ヒットしているのだった。

一方、アコードPHVやプリウスPHVはあまり話題にならないばかりか、売れていない。なぜか? 極めて簡単です。電気で走れる距離が短すぎるからだ。アウトランダーPHEVのように40km程度の「電気だけで走れる距離」を確保していれば、6~7年乗ると10万km程度になる。

20~25km程度しか走れないアコードPHVやプリウスPHVだと、毎日20km乗ったって年間7千kmにしかならない。その割に車両価格は140万円(アコードPHVのケース。補助金使って100万円差)も高いため、単に高いだけのクルマになってしまっている。売れなくて当然かと。

もう少し踏み込んで書くと、ホンダも売る気がないのだろう。アウトランダーPHEVの電気搭載量は12kWhと、6.7kWhしか積まないアコードPHVの約2倍という大容量(2リッター4気筒エンジンを搭載)。加えてアウトランダーPHEVは後輪も駆動する4WDなのだった。

本来ならアコードPHVより100万円は高くてもおかしくない内容なのに、実際の価格は100万円も安い。200万円の差があるワケ。日本車でこれだけ「売る気のない価格」を付けたケースなど見たこと無し。だからこそ売る気が無いと明言できる。ということで購入はすすめない。

アコード プラグイン ハイブリッドが魅力的なPHVになるには?

アコードプラグインハイブリッド

バッテリーの電気を蓄え、まずは電気自動車としてモーターで走行

ただ、将来を見据えた評価と言う観点なら全く違ってくる。仮にアコードPHVをアウトランダーPHEVより50万円安い価格設定にしたなら、驚くほどエネルギーコストの低いクルマになるだろう。同じシステムをオデッセイなどに組み合わせると、イッキに競争力が出てきます。

おそらくホンダはアコードPHVで技術の信頼性を高め、ミニバンなどに採用してくるんだと思う。基本的に「発電機付きの電気自動車」だからして、走行は猛烈に滑らか。ハイブリッドモードの時もトヨタ方式のハイブリッドより快適だ。コストダウンさえ出来たら素晴らしい。

そう遠くないウチ、アコードPHVに搭載されたシステムを本格投入してくるに違いない。搭載する電池をアウトランダーPHEVと同等に増やしてやることにより、一段と魅力的なPHVに仕上がるだろう。1日でも早いデビューを期待しておく。
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