ビーズのテグスの最後の結び方・止め方に「正解」はない
テグスの処理が美しい仕上がりの要
ですからレシピによってやり方が異なっていても、どれかが正しい・間違いということはありません。要は「ゆるまず、美しければOK」!
ここでは基本的な手順と、さまざまなデザインに対応するための考え方をご紹介します。
テグスは必ずしも結ばなくてもいい!
ガイドの記事も含め、ビーズアクセサリーのレシピには「編み終わりはテグスを2回ほど結ぶ」と記述されていることがあります。
しかし、以下で述べる「二重通し」をすれば、必ずしも結ばなくても良いのです。結び目を作ると作品の形がゆがみやすく、結ぶ場所によっては目立ってしまいます。
ではなぜ「結ぶ」と記述されているかというと、多くのレシピでは編み終えた後のテグスの余りが短く、後述の「二重通し」が十分に行えないからです。
レシピに記載された長さの1.5~2倍程度のテグスを使えば「二重通し」が可能になりますが、あまりテグスが長いと編みにくくなります。
※自分の身長=両手をいっぱいに広げた長さです。編みやすさを重視する時は、テグスの長さは身長より短くするのがおすすめです。
基本的にはレシピ通りに処理をすれば作品はできあがりますが、慣れてきたらより美しく、丈夫な作品づくりを目指して、テグスを結ぶか否かの判断をしてみてもいいですね。
理想は2重通しにすること
ガイドはどのようなデザインの作品でも、編み終えた後にもう一度テグスを通し、作品全体に2重にテグスが通っている状態が理想的だと考えています。こうすればテグスを結ばなくてもゆるむ心配はなく、作品の形も美しくキープされるからです。
とはいえ手間がかかりますし、デザインによっては2重にテグスを通すのが難しい場合もあります。その時の時間と体力の余裕・用途に合わせ、ケースバイケースに対応しましょう。
結ぶ場合は「ひきつれない・目立たないところ」で行う
テグスを結びたいときは、なるべく「仕上がりに影響しない位置」で行います。具体的には、
- メインの飾りから遠いところ(目立つ場所を避けます)
- 留め具より少し離れた位置(留め具付近は意外と目につきます)
- 作品の端っこ
- 作品の裏面
- 皮膚に当たらないところ(結び目が大きいとこすれることがあります)
余ったテグスを通す方向・編み進みと編み戻り
「編み進み」は、編み終わった後に、編んできた順にテグスを通す方法です。金具のつかないネックレスや指輪など「環状」のデザインに向いています。
テグスは「通せるところ」が基本
編み進みにしても編み戻りにしても、基本的には「編んできた順に」テグスを通すのが基本です。たとえば右図の場合、本来ならばベージュ色の丸小ビーズにテグスを通して編み進みます。
しかし丸小ビーズの穴は小さく、さらにテグスを通しにくい角度になっています。
また本来は「A」のビーズで交差しますが、ここも通しにくいので避けます。
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