ル・クールを閉めてサンス・エ・サンスを始めた理由
2013年1月、田園都市線つくし野駅にほど近い住宅街にオープンしたカフェ、sens et sens(サンス エ サンス)が静かな話題を呼んでいます。サンス エ サンス
店内。奥さまの菅井綾子さんの布作品を始め作家ものの器類も販売
毎日焼かれるパンは5種類ほどで、販売されるパンはテーブルひとつ分、だからここはパン屋さんというわけではないのだけれど、営んでいるのは正真正銘のパン職人、菅井悟郎さん。sens et sensを開く前は千葉で行列のできる人気のパン屋さん「ル・クール」のオーナーシェフとして、ひとりで毎日数百個ものパンを焼いていました。
パンは全部で5種類ほど
菅井悟郎さん
自分がしたいことは、ただパンをたくさん売ることではなかった。もちろん、それができればいいのだけれど、それよりも、お客さんひとりひとりに自分が焼いたパンを渡して、満足してもらうことのほうが大事だった。ただ売るだけではなくて、そのパンでおいしく楽しい時間を過ごしてほしかった。そうして新しい場所で、一からカフェがスタートしたのです。
パン売り場はテーブルひとつ分
全部で12席。白く明るい店内には静かな音楽が流れる。