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さまざまな歯を白くする方法の嘘・本当4選
白い歯で素敵な笑顔
とくに、海外で売られている歯を白くする強力なシートなどは、歯科クリニックに通院しなくても、自宅で簡単に白い歯を手に入れられるということを謳い、多くの商品が発売されています。はたして、歯をホームケアのみで白くすることは可能なのでしょうか。
今回は、歯を白くすると謳ういわゆるホワイトニンググッズなどについて、審美歯科医師の目線で、ご説明をしたいと思います。また、歯が白くなると言われる歯科クリニックでの施術についても絡めてご紹介しましょう。
1.歯磨き粉で歯を白くすることは可能?
黄ばみは取りたい!
そのようなときに、歯を白くするという研磨剤が多く含まれた歯磨き粉を使用すると……研磨剤のジャリジャリとした粒で擦ることにより着色した汚れを落とすことができます。着色の黄色や茶色の汚れを落とし、本来の歯の色が出てくることによって、歯が白く美しく見えることでしょう。研磨剤が多く含まれている歯磨き粉が、歯を白くすると言われるわけはこういった仕組みなのです。
2.研磨剤入りの歯磨き粉を毎日使用すると歯はピカピカに?
歯の表面を傷つけないで!
なぜかと言うと、研磨剤は汚れを落とすパワーを持つ分、歯の表面に小さな傷を作ってしまうことがあるからです。もし研磨剤入りの歯磨き粉をつけた歯ブラシで、強く歯を磨いてしまうと、歯の表面には細かい傷がたくさんできてしまいます。
私はよく、歯は上質な陶器であると患者さんに説明します。上質な陶器を洗うとき、スポンジにクレンザーを付けて洗う方はなかなかいらっしゃいませんよね。また、小さな傷が付いた歯は、今まで以上に着色がしやすい歯になってしまいます。小さな傷に色が入りやすくなるからです。
本当に着色汚れが気になった時に、研磨剤入りの歯磨き粉を使用するのが良いでしょう。
3.海外で売っている歯を白くするグッズは?
歯に合わせたケアをして!
歯を白くするのには、過酸化水素や過酸化尿素という物質を使用するのですが、日本では歯科医師が診断してからでないと処方することができないとされています。そのような海外のホワイトニング製品で歯の色を漂泊し、自分の本来の歯の色より白くすることは可能です。
しかし、問題点は外国人の歯と日本人の歯の質が同じではないことなのです。
肌の色が違うように歯の質も人種によって様々です。欧米人を例にしてみると、日本人の歯に比べて欧米人の歯はサイズが大きく、歯質の厚みが厚く、硬いそう。歯の大きさや厚みが違うということは、歯の表面から神経までの距離も異なるということ。欧米人の歯で問題なくホワイトニングすることができたとしても、日本人の歯には刺激が強い場合も多々あります。
海外の外国グッズで歯を白くすることは可能ですが、しみてしまい痛みが発生したり、炎症により歯ぐきが炎症したりする可能性もあるので、自己判断で使用するのは危険なのでおすすめできません。
4.歯科クリニックホワイトニングのメリットは何?
歯を見せて微笑んで
また、審美歯科クリニックでホワイトニングをうける利点としては、その人の顔に合わせた白さを合わせることができること。歯は白ければ白い程美しいというわけではありません。例えば、「あれ? この人、歯が白すぎて不自然だな……」と感じたことはありませんでしょうか。歯も、顔のパーツに合わせた白さというのがあり、それはプロの目でないと調整するのが難しいものです。何人ものモデルや芸能人を担当している審美歯科医師でしたら、あなたに合わせた白さまでのホワイトニングをすることができるでしょう。
歯が白くなると笑顔がぐっと素敵になります。正しいホワイトニングで素敵な笑顔を手に入れてみるのも良いですよ。
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