
2013年(平成25年)は巳年。巳と蛇にはどんな意味があるのでしょう?
※本来、干支は十干と十二支を組み合わせたものなので、2013年の干支は「癸巳」(みずのとみ)ですが、一般的には十二支のほうをさすため、ここでは「巳」をとりあげます。
十二支としての巳
十二支の6番目。巳の方位は南南東(正しくは、南南東よりやや北寄り。南東微南)。
巳の刻は午前10時およびその前後2時間。
巳の月は陰暦四月。
巳と蛇について
「巳」(み、し)という字は、胎児の形を表した象形文字で、蛇が冬眠から覚めて地上にはい出す姿を表しているとも言われ、「起こる、始まる、定まる」などの意味があります。「巳」を動物にあてはめると「蛇」になりますが、古来より、蛇は信仰の対象となっており、谷神(やとのかみ。谷や低湿地を司る)、豊穣神、天候神などとして崇められてきました。祭祀や祀りごとの「祀」に「巳」が用いられているのは、「祀」とは自然神を祀ることをいい、自然神の代表的な神格が巳(蛇)だったからです。
また、蛇は脱皮をすることから「復活と再生」を連想させ、餌を食べなくても長く生きることから「神の使い」として崇められ、全国各地に蛇神を祀っている神社があります。たとえば、七福神のひとつである「弁財天」は蓄財と芸能の女神ですが、蛇の形をした神として祀られていることも多いです。また、蛇の抜け殻を財布に入れて蓄財を願うなど、お守りにする風習が今でもみられます。
巳の特徴は探究心と情熱。蛇は執念深いとされていますが、恩を忘れず、助けてくれた人には恩返しをすると言われています。
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