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あなたは高い?低い?年齢別の平均給与額【2014年版】(2ページ目)

給与(給料)は学歴、性別、業種のほか、当然のことながら年齢によっても変わってきます。賃金カーブがどのようになっているかを知っておくと、就職や生活設計に役立ちます。年齢別の平均給与額をチェックしてみましょう。

福一 由紀

執筆者:福一 由紀

ファイナンシャルプランナー / 仕事・給与ガイド

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40代が平均給与ピークの業種も

業種・年齢別の平均賃金。黄色部分は各業種で一番高い賃金(単位:千円) *調査回答数が少ない等、利用に際し注意を要する

業種・年齢別の平均賃金。黄色部分は各業種で一番高い賃金(単位:千円) *調査回答数が少ない等、利用に際し注意を要する

業種別、年齢別の平均賃金。黄色部分は各業種で一番高い賃金。「平成25年賃金構造基本統計調査(全国)」(厚生労働省調べ)(単位:千円)

業種・年齢別の平均賃金。黄色部分は各業種で一番高い賃金(単位:千円)

上の表は、厚生労働省「平成25年賃金構造基本統計調査(全国)」より、業種・年齢別の平均賃金を抜き出したものです。その業種ごとに一番賃金が高いところを黄色にしました。

全体平均では50~54歳が賃金のピークでしたが、生活関連サービス業は40~44歳、宿泊、飲食サービス業は45~49歳と早い段階で賃金のピークをむかえています。

40歳代といえば、教育費が一番かかるころ。ここがお給料のピークとなれば、老後の資金計画が難しくなりそうです。これらの業種の人は、老後資金を早めに準備するなど対策を考えたほうがよさそうです。

また、賃金のピークが遅くなっている業種もあります。教育・学習支援業、複合サービス事業は55~59歳となっています。

高齢でも平均給与が下がらないのは、教育・学習支援業

教育・学習支援業の賃金推移は少し他業種と違っています。上の表でオレンジ色をつけましたが、60歳代になっても給与のダウンがあまりないのです。30歳や40歳代より60歳代のほうが高賃金になっています。

教育・学習支援業といえば、塾や予備校の講師、家庭教師などシニア世代でも活躍できる場が多数あります。リタイア後はこれらの業種を視野に入れて生活設計をするのもいいですね。

また、医療・福祉も、賃金のピークが65歳以降と他の業種とは違った動きになっています。これは調査数が少ないため、一部の高額所得者の影響で平均値が高くなっているようです。

平均給与50万円超は50代の電気・ガス、情報通信、教育

高額賃金になる業種と年齢を見てみましょう。賃金50万円を超えるところをピックアップすると、電気・ガスが45~59歳、情報通信業が50~54歳、教育・学習支援業で55~64歳となっています。

また、年齢別賃金でピークの金額が低い業種もみておきましょう。運輸業・郵便業が50~54歳で29万7000円、宿泊業・飲食サービス業が45~49歳 で27万2100円、その他サービス業が50~54歳で29万900円。いずれも、賃金が一番上がった段階でも、30万円に届いていないということ。賃金アップが少ない業種に勤務している人は、若いうちからの貯蓄を考えたいものです。

いかがでしたか?平均賃金だけからは見えない、年齢別の賃金。業種ごとに賃金カーブを知っておくと、就職先選びや就職後の生活設計に役に立ちますよ。しっかりとチェックをしておきましょう。
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