旅のマナー、旅行の荷物はホテルならバゲージラック、旅館では?
旅の荷物をお部屋のどこに置いていますか? ホテルの場合は荷物置き場やバゲージラックがありますが、旅館の場合はどこに置いたら良いのか戸惑うことも多いでしょう。旅の疲れも手伝い、とりあえず荷物を置いてしまいがちですが、その何気ない行動がタブーに触れていることもあります。特に次の3つの行動は無粋に見えるので注意しましょう。
旅館での荷物の置き方、キャスターを畳にのせるのはNG!
キャスターつきのバッグやスーツケースを、平気で室内に入れてしまう人がいます。旅館が初めての外国人客ならいざ知らず、畳や床を汚したり傷つけたりすることを考えれば、そんなことはできませんね。ではどうしたらいいのでしょう? まずは仲居さんに相談してみてください。キャスターを雑巾で拭く、適切な場所に運び入れるなど、最善の方法で対処してくれるはずです。ただし、いくらキャスターを拭いたとしても、畳の上にキャスターが触れないよう注意し、寝かせて置くのがマナーです。
旅館での荷物の置き方、床の間に荷物を置くのはNG!
本来、床の間は神聖なところであり、お客様に対するおもてなしの心が示されています。季節の花や掛け軸がしつらえてあるのも、お客様に対する心配りです。ところが、使い勝手優先で床の間に荷物を置く人がいます。これではしつらえを楽しむゆとりもなく、宿に対しても失礼です。床の間は荷物置き場ではありません。控えの間や荷物置き場があればそちらに、なければ床の間から遠い場所(下座)に置くようにしましょう。
旅館での荷物の置き方は、目障りにならないようスッキリまとめて
客室は生活感溢れる家とは違い、無駄のない静謐な空間なので、荷物の存在が目立ちます。たとえ自分では気にならなくても、ふたり以上で過ごすのなら、みんなが気持ち良く過ごせるよう配慮しないといけません。とくに広縁や窓際に置く場合、お部屋から風景を眺めたときに、荷物のせいでせっかくの景色が台無しになってしまうことがあります。荷物は目障りにならない片隅などに置きましょう。また、ばらばらに置くと落ち着かないので、一か所にまとめて置いてすっきりみせます。
外の景色と室内の景色、どちらも旅を印象づける大事な要素です。こうした景色を邪魔しないのが最適な荷物の置き場所であり、旅情も深まることでしょう。
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