<目次>
神社のお参り方法、正しい参拝の仕方やマナーは?
- まず、鳥居をくぐる前に衣服を整え、一礼してから境内に入ります
……鳥居の向こう側は神の空間。参拝はすでにここから始まっているのです。 - 参道は中央を避け、落ち着いて歩きます
……中央は神が通るところなので避け、ゆったりとした気持ちになって拝礼するための心の準備をします。 - 手水舎で手水をとり、心身を清めてからご神前に進みます
……ここで俗界の穢れを落とします(詳しくは下記参照)。 - 賽銭箱に賽銭を入れ、鈴を鳴らして「二拝二拍手一拝」の作法で拝礼します
……ひとつひとつの動作に深い意味があります(詳しくは下段参照)。 - 帰る際も、来たとき同様に中央を避けて参道を歩き、中に向かって一礼してから鳥居を出ます
神社での手洗いのやり方 ー手水の作法ー
ん?それはNG!この写真内でどこがマナー違反かわかりますか?
(答えは最後をご覧ください)
参拝者が身を清めるために、手を洗い、口をすすぐ場所です。手水舎の水盤にはたいてい「洗心」という文字が彫られていますが、これは「両手と口を洗い清めることによって心(魂)も清める」という意味。参拝する前には、必ず手水に寄って身を清めましょう。
- 右手で柄杓を持って水を汲み、左手にかけます。
- 柄杓を左手に持ち替え、右手にかけます。
- 再び柄杓を右手に持ち替え、左の掌(てのひら)に水を受けて口をすすぎます。
- もう一度、左手に水をかけます。
- 最後に、両手で柄杓を立てて柄杓の柄に水を流します。
- 柄杓置き場に柄杓を伏せて戻します。
【左手→ 右手→ 左手で口→ 口をつけた左手→ 自分が持っている柄杓自体→ きちんと戻す】
それに一連の所作がスムーズにできると、とても美しいものです。周りから見ていても、さすがと思ってしまうでしょう。
「二拝二拍手一拝」と「二礼二拍手一礼」の違いは?
新年の挨拶を交わしながら行く初詣。「どうすればいいの?」という子供の問いにも堂々と答えてあげたいですね。
- 「拝」は約90度の深いおじぎ。最拝礼。
- 「礼」は約30度~45度の浅いおじぎ。礼。
「二拝二拍手一拝」の正しいやり方
一般的な参拝方法は「二拝二拍手一拝」です。実際にどうやればいいのか、拝殿に進んだ状態から解説します。1.賽銭箱に賽銭を入れる
……白い紙に包んだ米を「おひねり」として供えていた名残り。大事なものを捧げることは私欲があっては出来ないことなので、賽銭を入れることで心の靄を祓うという意味もあります。
2.鈴を鳴らす
……鈴の音によって祓い清め、神を呼びます。
3.二拝
……2回深くおじぎをし、神への敬意を表します。
4.二拍手
……まずは胸の高さで掌を合わせ、右手を少し下にずらして二拍手。その後、指先をきちんと合わせ祈りを込めてから手を下ろします。掌をずらすのは、神と人とがまだ一体になっていないという意味。二度手を打つことで神を招き、その後掌を合わせることで神人が一体となり、祈願を込めて神の力を体得するからだといわれています。
5.一拝
……もう一度深いおじぎをすることで、神を送ります。
※「二拝二拍手一拝」が参拝作法の基本ですが(※各動作には諸説あります)、神社によっては特殊な拝礼作法を行っているところもあります。たとえば、出雲大社は、通常は「二礼四拍手一礼」で、大祭礼では「二礼八拍手一礼」になります。
基本となる参拝方法をマスターしておけば、いつ・どこで・誰と参拝することになっても恥ずかしくありません。お子さんに「これ、どうしたらいいの?」と聞かれても大丈夫。あなたの株とともにご利益も上がるかもしれません。
おみくじはその場で結んでいいのでしょうか?
→答えはこちら
※冒頭写真内の答え:後方の方々、柄杓に直接口をつけるのはNGです。
神社での手洗いのやり方についてよくある質問
Q. 神社の手水舎で口をすすぐのは汚いですか?
A. 手水舎は口をすすぐことを前提に設置されていますが、必ずしも綺麗とはいえません。本来は水盤の水を汲みますが、水口から出ている水を使ったり、すすぐ真似ですまたりするとよいでしょう。
Q. お寺と神社では手水(手洗い)の仕方は違いますか?
A. 基本的に手水の作法は同じです。手水は自分の身を清める意味で行う行為なので、きちんと気持ちを込めて行うことが大切です。詳しい手順は「神社での手洗いのやり方 ー手水の作法ー」をご覧ください。
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