パン/パン屋さん取材レポート(東日本)

日本風にアレンジすることのないパン メゾンカイザー

古き良き時代の製法を最新の機械技術で実現させ、フランスの味をそのまま上陸させたエリックカイザー氏のパンの紹介と、ブーランジェリーエリックカイザージャポン木村社長インタビュー。

清水 美穂子

清水 美穂子

パン ガイド

2001年より、美味しいパンのある日常の愉しみ、パンとそれをとりまく人々の物語など、bread+something good(パンと何かいいもの)をテーマに執筆。興味があるのは職人の仕事と伝統文化。パンを愉しむ企画のコーディネイト、執筆多数。雑誌、書籍にて活動中。

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メゾンカイザーのパン

どのパンもしっかりとしていて、あまり他で味わえないような風味。
それがこの店、メゾンカイザーの最初の印象でした。
フランス国立製パン研究所教授 エリック・カイザー氏が発明した 発酵の機械から生み出された酵母と美しいパン達。
それはアレンジされることなくフランスから上陸したのでした。


バゲットモンジュ

この店では、食事パンだけでもたくさんの種類があり、 料理とあわせてセレクトする楽しみがあります。
パンの名前の横に「白ワインに合う」とか「シチューに合う」等と添え書きされているので、 なるほどと見入ってしまったり、店員さんが丁寧にパンの説明をされているのを聞いてみたり。

それはとても美味しそうな話です。 たとえばオレンジピールとビターなチョコチップの入ったヴィエノワーズショコラオランジェ。 これはコーヒーに合い、 杏が練り込んであるので杏色のパンアプリコットはスモークドサーモン、白ワイン、 シャンパンなどと合うというように。

人気のパンはパリ郊外の農家から特注で取り寄せた小麦を使用し 粉の味わいが深いバゲットモンジュ。 パリのフィガロ紙でナンバーワンに選ばれた、香ばしくサクッと軽いクロワッサン。
ヴィエノワーズショコラやクロワッサンは小さいサイズがあるので いろいろ食べてみることができて嬉しい。これだけは日本ならではのものだそうです。

ガラスケースの中とその上にも非常に魅力的な商品が並びます。
サーモンとブロッコリやシャンピニオンのキッシュ、フランボワーズなどフルーツのタルトやフラン、 ロースハムとカマンベールサンド、田舎パンサンド、クロックムッシュ。

特別期間限定のパンが時々販売されます。わたしが最初に訪れた日はボジョレーヌーボーのパン というのがありました。この4月の期間限定のパンはPain aux Algue(海草のパン)だそう。

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