スーツ・ジャケット/スーツ・ドレスビジネス

いま流行のスーツって、どんなの?(2ページ目)

スーツは仕事着とは言え、少しでもスタイリッシュに着こなして、仕事ができるように見せたいのがビジネスマンの本音。では、旬なスーツとは、いったいどんなタイプなのでしょう?

池田 保行

執筆者:池田 保行

メンズファッションガイド

おしゃれなスーツの型と着こなしは?

段返り
よく見ると上方にボタンホールが見えますが、実は留めているのは第二ボタン。段返りが綺麗に反り立つ様が上質なスーツの証拠
今どきのスーツは3ボタン段返りが主流です。段返りとは、ラペルに第1ボタンが含まれているデザインのことで、ラペルのロール具合が美しくなければサマにならないディティールです。

そんな段返り仕様のスーツの真ん中のボタン1つ掛けで着ると、第一ボタンがラペルの裏に隠れるように仕立てられています。昔ながらの上2つ掛けの3ボタンスーツも、少しずつ戻ってきていますが、今風のスタイルにするには、まずは段返りを選びましょう。

このとき、ラペルの返りが美しく反り立つスーツが上質の証です。この部分がへたっていたり、ぺろんと折れ曲がったりしているとスーツ姿は貧相に見えてしまいます。これはスーツの内側の毛芯の質によって左右されるのですが、こちらのエディフィスのスーツのように美しくラペルが返るものを選びたいものです。ほかにも、若々しくモダンな2ボタンスーツも人気です。ボタン位置を少し高めに設定した3ボタン風のものが着やすいはずです。

袖
スーツの袖口からシャツの袖口がチラリと見えるくらいが、程よいバランスです
日本人のビジネスマンは80年代に主流だった肩幅が広めに取られたダブルスーツに見られるような、イタリアンソフトスーツの影響を未だに引きずっているのか、オーバーサイズのスーツを着たがります。自然と袖丈も長い人が目立つわけです。しかし本来スーツの袖丈は、まっすぐ立ったときにシャツの袖が出るくらいが基本です。これができればスーツ姿はぐっと差が付くのです。


今風なスーツの着こなし方は、いかがでしたでしょうか? 夏らしく着るなら素材は重要です。「モヘア」という素材を混紡したスーツなら、シャリ感もあって涼しげですし、「シルク」や「バンブー(竹)」といった素材も注目です。ウール100%なら、フレスコ織りなど通気性のよいものを選ぶとよいでしょう。


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