不動産売却のインスペクションとは何か?利用するメリットデメリット

不動産を売却するなら、事前にインスペクションをしておくことがおすすめです。インスペクションの実施によって住宅の状況を正確に把握することができます。

インスペクションの実施によって不動産売却には変化がありますが、メリットだけではなくデメリットもある点には注意が必要です。インスペクションとはどのようなものかを知り、不動産売却に必要かどうかを判断しましょう。

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不動産売却のインスペクションの基礎知識

不動産を売却するにあたってインスペクションの実施を検討しているなら、これがどのようなものか知っておく必要があります。インスペクションとはなにか、基礎知識を身につけることで、不動産売却時に必要かどうかを判断しやすくなります。

インスペクションとは専門家による家の品質評価

住宅のインスペクションとは、簡単にいえば専門家によって家の品質を評価するための調査です。建築士や住宅診断士などの専門家が家の状態を調査し、住宅性能や劣化の進行具合、メンテナンスの必要性などを診断します。インスペクションで調査するのは、次の部分です。

  • 屋根
  • 外壁
  • 室内
  • 床下

基本的には上記の4ヶ所ですが、より詳細な診断の依頼を出すこともできます。基本的なインスペクションに上乗せして詳細な調査を行ってもらう場合は、オプションとして別途費用が上乗せされます。

不動産のインスペクション費用の相場

不動産のインスペクションにかかる費用の相場は、5万~7万円程度です。これは基本メニューの相場であり、オプションを追加して詳細な調査をしてもらう場合は、さらに費用が高くなると考えましょう。インスペクション費用の内訳としては、次のものがあげられます。

  • 診断士の人件費
  • 調査場所に来てもらうための交通費
  • 調査機器の損料
  • 報告書作成などの事務コスト
  • 事務スタッフの人件費
  • 宣伝広告費

上記の費用の中で、変動する可能性があるのは交通費や調査機器の損料です。調査場所が業者の事務所から遠方の場合や、調査にあたって駐車場の利用が必要なケースでは、費用は高くなりやすいです。

また、インスペクションは基本的には目視での調査であり、オプションで詳細な診断を依頼した場合に専用の機器を使用します。目視のみの確認で調査機器を使用しない場合は、調査機器の損料が安くなる、あるいはほとんどかからないこともあります。

不動産売却でインスペクションを受ける流れ

不動産を売却するには、不動産会社から査定を受け、不動産会社と媒介契約を締結して売却活動を開始します。その後、購入希望者が現れたなら内覧対応となりますが、インスペクションは内覧対応までに行うことがおすすめです。

査定前に受けることも可能であり、住宅の状況を詳細に提示できることで、査定額が上がることもあります。どのタイミングで受けても構いませんが、基本的には内覧までにインスペクションは済ませておき、購入希望者に不動産の状態を詳細に説明できるようにしておきましょう。

インスペクションを依頼する場合は、次の流れで行います。

  1. インスペクション業者に問い合わせ
  2. インスペクション費用の見積もりを受ける
  3. インスペクションを依頼する
  4. インスペクションの実施
  5. 後日調査報告書を受け取る
  6. 代金の支払い

業者に問い合わせをして見積もりを受け、費用に承諾できるならインスペクションを実施してもらいます。費用をいつ支払うかは業者によって異なることもありますが、基本的には調査報告書を受け取るときに、代金を支払うことが多いです。

インスペクションの結果が出るまでにかかる期間

インスペクションは実施してすぐに結果が出るわけではなく、診断から数日後に調査報告を受けます。問い合わせから見積もりまでも含めると、診断結果が出るまでは大体2週間程度かかると考えましょう。

不動産売却を考えているなら、売却のスケジュールに合わせて早めにインスペクションを実施しておくことが大切です。また、調査機器の使用の有無や住宅の状況によっても異なりますが、インスペクションの作業自体は1~3時間程度で終了します。

不動産売却でインスペクションの説明義務

不動産売却を行う際には、買主に対してインスペクションについての説明義務があります。説明義務は宅地建物取引業法の改正によって決められ、インスペクションを実施したか、また実施した場合はどのような結果だったかを買主に説明しなければなりません。

なお、義務化されたのは、あくまでもインスペクションの実施についての説明です。インスペクションの実施自体は義務化されているわけではないため、診断をしていない家でもその旨を買主に伝えることで売却はできます。

不動産売却でインスペクションを受けるメリット

不動産売却をするにあたって、インスペクションを受けておくメリットは、次の通りです。

  • 短期間で購入希望者が見つかりやすくなる
  • 不動産の価値を高められる
  • 不動産売却後のリスクを軽減できる

メリットを知り、インスペクションが不動産売却にどのように役立つのかを理解していきましょう。

短期間で購入希望者が見つかりやすくなる

インスペクションを受けておくことで、物件の状態を正確に購入希望者に提示できます。劣化具合やメンテナンスの必要性などが、インスペクション結果によって判断できます。物件の状態を詳細まで知ることができるため、素早く購入の決断をしてもらいやすいです。

インスペクション未実施の物件よりも、診断を受けた物件のほうが買主にとっては安心できるため、購入希望者を短期間で見つけやすいことは大きなメリットです。

不動産の価値を高められる

インスペクションによって住宅に不備がないことがわかれば、不動産の価値を高めることができます。状態のよさを明確に説明できるため、売り出し価格を高く設定しやすく、好条件での売却を実現できます。

また、インスペクションを実施していることで、既存住宅瑕疵保険に加入できることもメリットです。保険に加入していることで、引き渡し後に不備が見つかった場合でも、修繕や補修費用を保険金によって充当できます。

売主の費用負担が減るだけではなく、保険によってスムーズに補償費用が支払われることから、買主も安心して購入しやすい点もメリットです。

不動産売却後のリスクを軽減できる

不動産売却では、売主が買主に対して契約不適合責任を負います。契約不適合責任は売却後に説明していなかった住宅不備が見つかった場合、売主が修繕や補修費用を負担したり、損害賠償を支払ったりするものです。

インスペクションを受けておくことで、住宅の不備に売却前に気づけます。そのため、契約不適合責任によるリスクを回避しやすくなり、売却後のトラブル発生リスクを抑えられる点もインスペクションのメリットです。

不動産売却でインスペクションを受けるデメリット

売却前にインスペクションを受けておくことにはさまざまなメリットがありますが、同時にデメリットもあります。

  • 不動産売却にかかる費用が増えてしまう
  • インスペクションを受けても欠陥のリスクは残る
  • 状態の悪い不動産は売却が困難になる

メリットだけではなく、デメリットも正しく把握して、不動産売却時にインスペクションを受けるべきかどうか判断しましょう。

不動産売却にかかる費用が増えてしまう

インスペクションの実施には費用がかかり、行うことで不動産売却にかかるコストは高くなります。そもそも不動産を売却するためには、不動産会社に支払う仲介手数料や、売買契約書作成時にかかる印紙税など、さまざまな費用がかかります。

また、インスペクション費用は実施する内容や依頼先によっては、10万円を超えることもあり、売却全体の費用は高額になりやすいです。インスペクションの結果によっては補修が必要となることもあり、修繕コストも含めると、売却費用が増えてしまう可能性があることはデメリットです。

インスペクションを受けても欠陥のリスクは残る

インスペクションを受けたからといって、住宅の欠陥リスクが解消されるわけではありません。インスペクションは基本的には目視で実施されるため、目に見えない部分に欠陥がある場合は、診断をしても発見できない場合があります。

また、依頼先によってインスペクションの精度は異なり、業者の質によっては目視できる欠陥を見落とされる可能性もあります。インスペクションを実施したからといって、絶対に欠陥がなく安全とは言い切れないため、多少のリスクが残ることは理解しておきましょう。

状態の悪い不動産は売却が困難になる

インスペクションによって欠陥が見つかった場合は修繕によって対処できますが、あまりにも状態が悪いと修繕や補修が難しいこともあります。状態が悪くても買主が納得するなら売却はできますが、重度の欠陥があると購入を見送られる場合が多いです。

インスペクションを実施した場合は、その結果をすべて説明しなければなりません。状態があまりにも悪い住宅は、インスペクションをすることによって、かえって売りづらくなる可能性があるため注意しましょう。

インスペクションを受けて後悔しないポイント

売却前にインスペクションを受けて後悔しないためには、押さえておきたいポイントがあります。

  • インスペクションの依頼先は適当に選ばない
  • 必要な書類はあらかじめそろえる
  • インスペクションの必要性は不動産会社と相談

ポイントを踏まえてインスペクションを実施し、後悔なく不動産売却を行いましょう。

インスペクションの依頼先は適当に選ばない

業者によって診断の精度は変わるため、インスペクションの依頼先は念入りに検討して選ぶことが大切です。依頼先を選ぶ基準は、次のものを参考にしましょう。

  • 資格の有無
  • 実績
  • 費用
  • 担当者の経験・対応力

実はインスペクションの実施には、資格は必要ありません。そのため、業者によっては専門知識の乏しい無資格者が、インスペクションを実施することがあります。

信頼できる業者を選ぶには、担当者が建築士や既存住宅状況調査技術者、住宅診断士などの資格を持っているかを確認しておきましょう。

業者の実績もチェックしておくことが大切です。単に実績数が多いだけではなく、どのような不動産の診断を行ったか、利用者の声なども参考にして、信頼できるかどうかを判断しましょう。

費用は相場に近いものを選び、理由もなく高額、あるいは安すぎるものは避けたほうが無難です。また、問い合わせ時に費用について、詳細な内訳を踏まえて説明してくれるかどうかでも、信頼度は確認できます。

担当者の経験や対応力も確認しておくべきポイントです。インスペクション経験が豊富であるかはもちろん、住宅への理解度の高さを見るために、設計管理の経験があるかもチェックしておきましょう。

また、担当者と問題なくコミュニケーションが取れるか、質問をした際に丁寧、かつわかりやすく答えてくれるかなども、信頼度を確認するポイントです。

必要な書類はあらかじめそろえる

インスペクションをしてもらうには、住宅の状態についてわかる書類を用意しておく必要があります。必要書類は、次の通りです。

  • 間取り図
  • 各種設備図・配置図
  • 地盤改良報告書・施工報告書

業者によってどのような書類が必要かは異なりますが、基本的には上記のものがあるとスムーズに診断してもらえます。書類の準備には時間がかかることもあるため、スムーズにインスペクションを受けるには、必要書類は事前にそろえておくことが大切です。

インスペクションの必要性は不動産会社と相談

不動産売却をするからといって、必ずしもインスペクションが必要とは限りません。家の状態や売却方法によっては、インスペクションが不要なケースもあります。インスペクションには費用がかかるため、実施するなら不動産会社と相談してから決めましょう。

売主の利益を尊重してくれる不動産会社なら、インスペクションの実施の有無について的確なアドバイスをしてくれます。信頼できる不動産会社を探すには、一括査定サイトを利用して、複数社の査定結果を比較することがおすすめです。

すまいステップなら、物件情報を登録すると一度に複数社から査定を受けられます。一括査定で信頼できる不動産会社を見つけておくと、インスペクションを実施するかどうかをスムーズに決められます。

不動産売却のインスペクションで気になる疑問

インスペクションについての疑問を解消しておくことで、不安なく不動産売却に臨みやすくなります。

  • インスペクションの費用負担を買主にできるか
  • インスペクションの種類による違いとは

よくある疑問とその回答を参考にして、不明点を解消してからインスペクションを実施しましょう。

インスペクションの費用負担を買主にできるか

インスペクションの費用は、基本的には実施する売主が負担します。ただし、買主が購入後にインスペクションを実施する場合は、買主が費用を負担します。

また、買主がインスペクションの実施を求める場合は、買主が費用を負担してインスペクションを受けることも可能です。

インスペクションの種類による違いとは

インスペクションには3つの種類があり、それぞれで特徴が異なります。

インスペクションの種類特徴
既存住宅現況検査
  • 既存住宅の現況を把握する基礎的な診断
  • 目視や非破壊による調査
既存住宅診断
  • 劣化具合や劣化の原因を探るための詳細な調査
  • 破壊検査を含む
性能向上インスペクション
  • リフォーム実施前に住宅の劣化状況を把握するための検査
  • 破壊検査を含む

既存住宅診断や性能向上インスペクションは、修繕やリフォームを目的に行うことが多いです。不動産売却では、目視による確認と非破壊検査による既存住宅現況検査を行いましょう。

詳細な調査になるほど費用が高くなるため、コストを抑えて住宅の状態を把握するためにも、売却目的なら既存住宅現況検査がおすすめです。

不動産売却をするならインスペクションを受けよう

不動産を売却するなら、住宅の状態を調べるインスペクションを実施することがおすすめです。インスペクションを受けておくことで、住宅の劣化具合や修繕が必要な箇所がわかり、買主に住宅の詳細な状態を説明しやすくなります。

インスペクションの実施は必須ではありませんが、受けておくことで買主に安心を与えることができ、売却をスムーズに進めやすいです。必要に応じてインスペクションを受け、住宅の状態を正しく把握しておくことで、失敗のない不動産売却を実現させましょう。

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