家の売却はいくらが相場?調べる5つの方法と手放すコツを解説

転勤や転職などで勤務地が遠方に変わる場合や、子どもの成長や独立で家族のサイズが変わるタイミングで、今まで住んでいた家を売却して、住み替えを検討する方が増えています。また、親の亡き後に相続した実家の売却が必要な方もいます。

どのような理由での売却であっても、今まで住み慣れた家や愛着のある実家を売却するときには、できる限り高額で売却したいものです。家の高額売却を実現するためには、同じような条件の物件がどのくらいの価格で取引されているのか、売却相場を知ることが大切です。

この記事では、家の売却を検討中の方で不動産業界の事情に詳しくない方のために、誰でも簡単にできる家の売却相場を調べる5つの方法と、買いたたかれることなく、相場なりの価格での売却を実現するためのコツについて詳しく解説します。

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家の売却相場を調べる前の基本

家の売却相場を調べるときには、頭に入れておいた方がいい基本となる前提条件があります。この基本を知っているか知らないかで、不動産から提示される査定価格が適切なものかどうかを判断したり、購入希望者との価格交渉をスムーズに満足できる形で進められるかどうかが変わります。どのようなことを理解しておくべきなのかみていきましょう。

売却価格と売り出し価格は違う

家を売却するときの価格には、売却価格と売り出し価格があり、通常は売り出し価格よりも売却価格は安くなる傾向にあることを理解しておきましょう。

売却価格とは実際に購入者へ売却するときの価格です。売り出し価格とは、売却を依頼する不動産会社が売却活動の中でチラシや不動産情報サイトなどに掲載する価格です。通常は売り出し価格はその物件の所有者が希望する価格を付けます。

売り出し価格が相場よりも高かったり、購入希望者との条件に合わない場合には、なかなか買い手が付かずに、徐々に売り出し価格から値下げしていくことになります。また、購入希望者の多くが買い付け申し込みをした後で値下げ交渉を希望します。

そのために、通常は売り出し価格の金額で売却できることはほとんどありません。

家の価格に定価はない

家がどのくらいで売れるのか、その地域で似たような条件で売却された物件から算出される相場はあります。しかし、相場は定価ではない点を理解しておきましょう。

似たような物件であっても、全く同じ条件の物件は不動産にはあり得ません。そのために、相場でみたら同じような価格になるはずの家でも、不動産会社の販売力によって、売却金額に数百万円の差が付くことがあります

また、同じ家であっても、不動産会社によって査定額にやはり数百万円の差が付くこともあります。不動産会社選びによって、手元に入ってくる金額に大きな差が出ることもあるので、不動産会社選びは慎重に行いましょう。

家の売却相場を調べる方法は5つ

不動産業界に関する知識がほとんどない方でも、現在ではインターネットから得られる情報を使って簡単に家の売却相場を調べることができます。不動産の売却相場を調べる方法には次の5つの方法があります。

  • 一括査定
  • AI査定
  • レインズ
  • 土地総合情報システム
  • 近隣の不動産会社のポータルサイト

それぞれのサイトから得られる情報は、実際の家や不動産の売却価格や査定価格ですが、サイトによって売却価格の意味合いが変わってきます。それぞれ、どのような意味があり、どのように調べたらいいのかみていきましょう。

将来売却できそうな価格は一括査定

家などの不動産を売却するときには、自分で購入希望者を見つけることはほとんど不可能です。知り合いや親戚に売却する場合でも、売買に関する手続きには、不動産取引の専門家に間に入ってもらった方が、何かとスムーズに手続きが進められます。

そのために、家の売却を考える方の多くが不動産会社に売却の仲介を依頼します。売却の仲介を依頼された不動産会社がまず行うのが査定です。どのくらいの価格で売却できそうか査定をします。

一括査定サイトとは、通常は1社にしか依頼しない査定を、インターネットから複数の不動産会社に依頼できるサイトです。一括査定サイトに築年数や間取り、住所などの物件の詳細を入力すると、近隣でその物件を扱っている複数の不動産会社から査定を取り寄せられます。

一括査定サイトを利用した場合の査定額とは、実際に不動産会社の取引事例を元に、今後3ヶ月以内に売却できそうな価格を算出してくれます。実際の売却活動を行う不動産会社が、どのくらいなら売却できると見積もっているのか把握するのに役立ちます。

また、複数の不動産会社の査定額を比較できるので、不動産会社探しにも役立ちます。

利用する一括査定サイトの選び方

不動産の一括査定サイトはここ数年で爆発的に増えてきました。どこのサイトを選んだらいいのかわからないという声も多く聞かれます。不動産一括査定サイトの選び方にはポイントがあります。次のようなポイントに注意して選びましょう。

  • 対象エリア
  • 近隣地域で登録されている不動産会社の数
  • 顧客満足度の高い不動産会社を厳選しているか
  • 個人情報の取り扱いなどのセキュリティ対策は万全か

マンション一括査定サイトなど、一部のサイトは首都圏や大都市圏限定のサイトもあります。売却したい不動産のある地域を扱っているサイトかどうかは確認しましょう。また、より多くの不動産会社からいい不動産会社を厳選しているサイトの方が、より満足できる売却に尽力してくれる不動産会社と出会えます。

また、不動産一括査定サイトは匿名では利用できません。本名と住所を入力します。プライバシーポリシーなどがしっかりとしていて、サイトから送信される情報を暗号化しているなどのセキュリティ対策が万全なサイトかどうかもしっかりと確認しましょう。

このすべての条件を満たしているのがすまいステップです。安全に、質の高い不動産会社からの査定をぜひすまいステップから取り寄せてみましょう。

一括査定サイトで複数社に依頼をする流れ

一括査定サイトを使って査定を依頼してから、仲介の契約である媒介契約を結ぶまでの流れは次の通りです。

  1. 一括査定サイトへの情報の入力と送信
  2. 不動産会社から机上査定の結果連絡
  3. 訪問査定を依頼する
  4. 不動産会社を選ぶ
  5. 訪問査定の依頼
  6. 訪問査定
  7. 媒介契約を結ぶ不動産会社を査定結果から選ぶ
  8. 媒介契約

査定には、住所や築年数、間取りと言ったデータだけで査定する机上査定と、実際に不動産会社のスタッフが物件に訪問して調査を行った上で査定する訪問査定があります。訪問査定の方が、より売却価格に近い価格を査定できます。

査定にかかる時間は、机上査定は当日中か翌日には結果が出ます。訪問査定は訪問調査から1週間程度の時間がかかります。

すぐに相場が分かるAIを使った査定

一括査定サイトでの査定は匿名ではできないので、すぐに売却するつもりはないという方や、なんとなく検討中といった方には少しハードルが高いでしょう。マンションの査定が中心になりますが、匿名で査定してみたいという方におすすめなのがAI査定です。

AI査定とは、人工知能のAIに大量の不動産の取引事例を学習させることで、AIが査定額を算出するシステムです。戸建ての家の査定は個別の事情の差が大きすぎるのでAI査定には向きませんが、同じような条件の物件が多いマンションであればAI査定を活用できます。

使い方は、AI査定のサイトに売却したい家の住所などの情報を入力するだけです。自分の名前の入力は必要ありません。入力すると数分以内に査定額が表示されます。AI査定サイトの精度は、できるだけ多くの取引事例を学習しているほど正確性が増します。マンション取引の事例の多い不動産会社が運営しているものを選ぶことが大切です。

直近1年の売却相場はレインズ

レインズとは、不動産会社の垣根を越えて、本当にその不動産を必要としている人の元に取引情報が適切に届くように、国土交通省の指示によって運用されている不動産取引情報が集められたサイトです。

本家のレインズは会員である不動産会社しかみられませんが、レインズの情報を一般の人でも利用できるようにしたサイトも公開されています。それがレインズ・マーケット・インフォメーションです。

レインズ・マーケット・インフォメーションでは直近1年間の不動産の取引事例を調べることができます。近隣地域で似たような物件がどのくらいの価格で取引されているのか調べるのに役立ちます。

参考:レインズ・マーケット・インフォメーション

売却相場の推移は土地総合情報システム

土地総合情報システムも国土交通省が運用している、実際の不動産の取引事例が公開されているサイトです。「土地」とありますが、一戸建てやマンションなどの建物の取引事例もまとめられています。

レインズとの違いは、2005年からの取引事例を調べられる点です。不動産相場がどのように変化しているのかを調べるのに役立ちます

家の売却を急がない方は、こちらで相場の動きを把握した上で、不動産相場が上向いた時を狙って売却に出すのもいいでしょう。

参考:土地総合情報システム

現在の売り出し価格は不動産のポータルサイト

実際の取引価格とは少し違いますが、不動産会社からどのくらいの価格で売り出されているのか調べるのなら、不動産のポータルサイトで調べてみるのもおすすめです。不動産のポータルサイトには、各地の不動産会社が売り出している不動産の情報がまとめられています。

地域や物件の種類などによって検索できます。近隣地域で売却に出されている似たような物件の売り出し価格がどのくらいで設定されているのか調べることができます。

売り出し価格は実際の売却価格とは違いますが、近隣地域のおおよその傾向を把握するのに役立ちます。また、過去の取引事例ではなく、現在の傾向が把握できるのも、この調査方法のメリットです。

家の売却相場が変わる原因

レインズや土地総合情報システムで、近隣地域の同じような物件の相場を調べても、実際に一括査定サイトなどで査定を受けると、相場と大きくかけ離れた金額になることもあります。

家を売却するときに、相場と実際の売却価格が大きく違ってしまう場合があるのはどうしてなのか、その要因を解説します。

家の築年数

家の売却相場は築年数で大きく変動します。新築時の価格を100とすると、購入者に引き渡した時点で家の価値は10%近く下落します。さらに、建物は経年劣化していくので、築年数がたつほど価値が減少していきます。また、マンションと戸建てでは、築年数による価格の下落のスピードが違います。

多くの家が木造住宅である一戸建ての方が、耐久性の高い鉄筋コンクリート造のマンションよりも下落のスピードは速くなります。築年数による家の価格の下落は、物件によって大きく違いますが、新築時を100%とすると平均的に次の表のように計算されます。

築年数マンション一戸建て
5年85%80%
10年80%50%
15年70%30%
20年60%18%
25年50%15%
30年40%10%
35年30%5%

マンション価格の値上がりを待って売却のタイミングを計る方もいますが、投資用マンションでなく、住居として使っているマンションは経年劣化の影響を受けやすいので、注意しましょう。

周囲の環境

同じような条件の物件の相場よりも安い査定額を付けられてしまった場合には、周囲の環境が影響している可能性があります。

家を売却する場合には、次に購入する人も住宅として利用するために購入します。人が住むのに快適な環境かどうかで、売却時の相場が決まります。

周囲の開発が進んでいて、スーパーやコンビニ、学校、病院などの生活に欠かせない施設へのアクセスが便利な環境であれば、売却相場は上がります。しかし、過疎化で周囲から若い人がいなくなりつつある地域や、日用品や食料品の買い物ができるお店まで遠いなどの立地の物件の相場は安くなりがちです。

また、お墓や化学工場などが近くにある場所や、不動産会社にご近所トラブルが多いという情報が寄せられている場所の相場も安くなりがちです。

売却時の経済状況

不動産の価格、特に土地の価格はそのときの景気に大きく左右されます。景気がよくて上向いているときには土地の価格が上昇するので、それに連動して家の売却相場も上がります

反対に、景気が悪くなったり、金利が上昇すると家の売却相場は下がります。家の売却のタイミングを少し遅らせることができるのなら、景気が悪いときに安い価格で売るのではなく、景気が上向いて不動産価格が上昇するのを待つのも一つの戦略です。

家を相場で売却するコツ

家を相場よりも高い価格が売却するのはかなり難しいことです。家を売却するのであれば、相場なりの価格での売却を目指しましょう。家を不動産会社や購入希望者から買いたたかれることなく、相場で売却するためには大切なコツとポイントがあります。家を売却するのなら、絶対に知っておいた方がいいコツを解説します。

営業力のある不動産会社に売却を依頼する

相場なりの価格で売却できるかどうかは、不動産会社の力量にかかっていると言っても過言ではありません。営業力のある不動産会社に売却の仲介を依頼できれば、営業力が無く相手の言い値に負けてしまう様な不動産会社よりも、数十万円から数百万円も高い価格での売却も可能です。

営業力のある優秀な不動産会社を見つけるためには、次のようなポイントで不動産会社探しを行いましょう。

  • 一括査定サイトを利用する
  • 査定金額の理由が納得できるものか考える
  • 囲い込みに要注意
  • 宅建の資格を持っているスタッフがどれだけいるか確認する

一括査定サイトを利用すると、複数の不動産会社の査定額を比較できます。高いところがいいとは限りません。査定額の理由まで含めて、納得できる査定額や販売戦略を提示してくれる不動産会社を厳選しましょう。

囲い込みとは、自分の会社で仲介手数料を独り占めするために、売却情報を他の不動産会社に流さないことです。仲介手数料は売却と購入のそれぞれに発生します。売却も購入も自分の会社の中で取り扱えば、仲介手数料を両取りできます。

しかし、囲い込みをされてしまうと、本来その家を必要としている人の手に渡らない可能性があります。本来売却できたはずの価格よりも安くなってしまうこともあるので要注意です。素人が囲い込みを見破ることは難しいのですが、あまり問い合わせや内覧がこない場合には囲い込みを疑った方がいいでしょう。

宅建がなくても不動産会社の業務はできます。しかし、宅建は不動産業のエキスパートの証です。宅建保持者が多い不動産会社は優秀なスタッフが多いことを意味しています。

家を売却する期間に余裕を持つ

売り急いでしまうと、相手の言い値で売ってしまうこともあります。しっかりと自分で相場を調べて、相手との値下げ交渉にもしっかりとした知識を持って応じるためには、ある程度の時間的な余裕が必要です。

家の売却には通常3ヶ月から6ヶ月程度かかります。最低でも半年程度の時間的な余裕をみて売却にのぞみましょう。

タイミングを見計らって売却を始める

野菜や魚に旬の時季があるように、家にも購入希望者が増える旬の時季があります。購入希望者が増える時季には、売却相場も上がるので、そのタイミングに重なるように売却に出すことも大切です。

家の購入希望者が増える旬の時季は大きく分けると1年に2回あります。最大の旬は、4月からの新入学や進学、異動に合わせて新居を購入する人が多い1月から3月です。

次の旬の時季は9月からの異動に合わせて引っ越す人が多い7月から8月です。この時季に重なるように売却に出すと、値下げ交渉をせずに購入してもらえる可能性が高くなります。

家の売却相場で気になる疑問

家の売却相場に関して、よくある疑問についてお答えします。

相場より高く売却することは可能か

売却を予定している家には、人それぞれさまざまな思いが詰まっています。また、家を売却せざるを得なくなった理由もそれぞれあることでしょう。相場の価格があることはわかっていても、できることなら相場よりも高額で売却したいと考える方も少なくありません。

家の価格に定価はないので、購入者が納得すれば相場よりも高く売却できた事例もあります。相場よりも高く売りやすいのは、人気のマンションでなかなか売りに出る部屋がない場合などが考えられます。

また、購入希望者はまず内覧をします。内覧の時に、相場よりも高い売却価格を設定している理由をよく説明して、その家を買うメリットに納得してもらえれば、売却できる可能性もあります。

相場よりも高い価格での売却は、購入者が納得できるかどうかにかかっています。

相場以下でも家が売却できない理由は何か

売却に出して3ヶ月程度で売れなければ、徐々に価格を下げていきます。最初は値下げ交渉などを見越して多少高めに付けていた価格も、値下げを繰り返していくうちに、相場よりも安くなってしまうこともあります。

ところが、相場よりも安い価格でもなかなか売れない家があります。実は、売り方を間違えていたり、需要がない家は、なかなか売るのが難しい場合もあります。タダでいいから持って行って欲しいと思っても、タダ同然の価格でも売れないこともあります。

家が売れない場合の主な理由は次の通りです。

  • 需要がない
  • 不動産会社の選び方を間違えた
  • 内覧対応が悪い

過疎化が進んでいる地域や人口に対して物件数が多すぎるなど、そもそも家の需要がない地域は売れにくいのが現状です。また、不動産会社には得意な分野、不得意な分野があります。

全国規模のマンションが得意な不動産会社に一戸建ての売却を依頼しても難しいでしょう。一戸建ては地域密着型の昔からの不動産会社の方が得意です。

家の購入を希望している方は、内覧での印象で購入するかどうかを決めます。住みながら売却活動をする場合には、内覧時に部屋を片付けていなかったり、不動産会社のスタッフ任せで質問にしっかり答えなかったりすると、購入してもらえません。内覧には真剣に対応しましょう。

家の売却相場は最新のものを調べてから不動産会社へ依頼

この記事では、家の売却相場について解説しました。家をできる限り相場なりの価格で売却するためには、持ち主が不動産会社に仲介を依頼したり、査定を依頼する前に、周辺地域の相場を把握しておくことが大切です。

この記事でご紹介した5つの不動産相場の調べ方はスマホやパソコンから誰でも利用できます。ぜひ家の売却を検討中ならまずは自分で調べてみましょう。

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