コエンザイムQ10(CoQ10)

化学名:
コエンザイムQ10、ユビキノン
英語名:
CoenzymeQ10、Ubiquinone (UQ)

概要

コエンザイムQ10(CoQ10)は、細胞のミトコンドリアに存在し、エネルギーの大部分を作り出している補酵素です。エネルギーを必要とする心臓や肝臓、膵臓、腎臓、副腎などに特に多く含まれています。生物界に広汎(ユビキタス)に分布するキノン構造を持つ物質であることから、ユビキノンとも呼ばれます。また、ビタミンと似た働きを持つビタミン様物質であるため、ビタミンQとも呼ばれています。アセチルCoAからコレステロールが作られる過程で合成され、その働きは「エネルギー産生」と「抗酸化作用」の2つに分けられます。1957年に初めて発見されたのち、1990年代にアメリカでサプリメントとしてブームになりました。日本では、1970年代から脳卒中や心筋梗塞、糖尿病などの治療薬として用いられてきました。2001年には食品成分としての使用が許可されたため、サプリメントとして普及し始めました。

体内での働き

ATPを作る

コエンザイムQ10はミトコンドリアに多く含まれ、エネルギーの元となるATP(アデノシン3リン酸)の産生に補酵素として関与します。

抗酸化作用

体内に取り込まれると、酸化型から還元型へと変化し、強い抗酸化作用を発揮します。生活習慣病や老化の原因となる活性酸素から体を守ります。また、抗酸化作用があるビタミンEの働きも助けます。

生活習慣病の予防

悪玉(LDL)コレステロールの酸化を抑えることにより過酸化脂質を抑え、動脈硬化や糖尿病といった生活習慣病を予防する効果があります。

疲労回復

コエンザイムQ10が十分に存在していると効率よくエネルギーが作られるため、疲れにくい体が維持できます。

肌の老化防止

コラーゲンを作り出す皮膚の細胞を活性化させる働きや、肌のターンオーバーを正常化する働きがあります。また、シワやたるみなどの老化現象を改善し、若々しい肌を保ちます。

欠乏または過剰に摂取した場合

不足するとATPの産生が滞り、細胞の機能低下や細胞数の減少により、老化や疾病につながります。疲労感や倦怠感、肩こり、冷え、肌の衰え、免疫力の低下などを体感します。また抗酸化作用が衰えることにより、酸化に伴う様々な障害が起こりやすくなります。一方、過剰摂取すると、吐き気や食欲抑制、胸焼け、胃腸不快等の症状が現れる可能性がありますが、1日数回に分けて摂取することで、それらの症状を最小限に抑えることができると言われています。

摂取により改善が見込まれる悩み(症状・病気)

多く含まれる食品

  • 牛肉 
  • イワシなどの青魚
  • 大豆 520mg/100g
  • ホウレンソウ
  • ブロッコリー 120mg/100g

参考文献

  • ナチュラルメディシン・データベース(Jahfic)
  • ハーブ&サプリメント(産調出版)
  • サプリメント・機能性食品ガイド(講談社)
  • 健康食品データベース(第一出版)
  • アンチエイジング・ヘルスフード(サイエンスフォーラム)
  • 栄養医学ガイドブック(柏崎良子、学習研究社)

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