ビタミンB6(ピリドキシン)

化学名:
ピリドキシン
英語名:
pyridoxine

概要

ビタミンB6は水溶性のビタミンB群の一種で、体内でピリドキサールにリン酸が結合した「ピリドキサールリン酸」の形で多くの酵素の補酵素として働きます。タンパク質や脂質の代謝を促し、皮膚や粘膜の健康維持にも働いています。また、グリコーゲンをブドウ糖に転換する経路や神経伝達物質の合成に関わり、ホルモンの調節因子や免疫機能を正常に保つ働きがあります。

体内での働き

体内に入ると小腸から吸収され、血液によって全身の組織に運ばれます。リン酸と結合してピリドキサルリン酸という補酵素となり、特に脳、肝臓、筋肉に多く蓄えられます。ビタミンB6には、神経伝達物質の生成を促進する作用があります。脳の神経細胞の間で情報の橋渡しをしている神経伝達物質には、GABA、セロトニン、ドーパミン、アドレナリン、ノルアドレナリンなどがあり、それらの合成に関わって脳神経の機能を正常に働かせています。また、グリコーゲンをブドウ糖に転換する経路や、遺伝子を構成する核酸の合成、有害なホモシスティンの蓄積を抑制するなど、多くの働きを支えています。

欠乏または過剰に摂取した場合

通常、欠乏することはほとんどありませんが、結核治療剤、パーキンソン病治療薬、抗うつ剤、高血圧治療薬、重金属中毒治療薬、経口避妊薬など、ビタミンB6の働きを阻害する薬を服用することで欠乏症が起こることがあります。欠乏すると代謝異常が起こり、皮膚と粘膜にトラブルが起きやすくなります。また、神経障害や不眠を起こしたり、脂肪肝を引き起こす場合があります。一方で、余分なビタミンB6は排泄されるため、過剰症の心配はありません。しかし、大量摂取(200~300mg/日)を続けると、腎臓結石、感覚神経障害といったリスクがあります。

摂取により改善が見込まれる悩み(症状・病気)

摂取量(推奨量/上限量)

成人男性1.4mg/日、成人女性1.2mg/日、さらに妊婦は+0.2mg、授乳婦は+0.3mgを目安に摂取。上限量は成人男性は55mg/日、成人女性は45mg/日。

多く含まれる食品

参考文献

  • からだの働きから見る代謝の栄養学(田川邦夫)
  • 基礎栄養学(同文書院)
  • ビタミンの辞典(朝倉書店)
  • ナチュラルメディシン・データベース(Jahfic)
  • サプリ・トクホ相談Q&A(静岡県薬剤師会)

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