含硫アミノ酸

化学名:
含硫アミノ酸
英語名:
sulphur-containing amino acid(SAA)

概要

含硫(がんりゅう)アミノ酸は、側鎖に硫黄原子Sを含むアミノ酸です。メチオニン、システイン、シスチン(システインの2分子が結合)の3種類があります。水銀やカドミウムなどの有害金属と結合する作用があるため、体内の有害物質を排泄し、解毒する効果があると言われています。

体内での働き

有害物質を排泄する

体内に取り込まれた有害物質は、正常な代謝を妨害するなどの不調に関係しています。含硫アミノ酸には、有害金属などを排泄し、解毒する作用があります。

皮膚や髪、爪、網膜などを作る

硫黄は、丈夫な皮膚や髪、爪を作る際に必要なタンパク質の成分となります。

肝機能を高める

肝臓の老廃物や毒素を体外に排出し、代謝を促す働きがあります。代謝が良くなることで血中コレステロールを燃焼させ、肝臓への脂肪の蓄積を防ぎます。また、アルコールや脂肪の過剰摂取による脂肪肝を防ぎ、肝機能を保護します。

脳内物質の材料になる

含硫アミノ酸は、神経伝達物質であるセロトニンやノルアドレナリン、ドーパミンなどの材料になります。

しみ、そばかすを予防する

しみやそばかすの原因となるメラニンを作る酵素の活性を抑制し、メラニンの排泄を促します。また、ターンオーバーも促進させます。

抗酸化作用

有害金属や喫煙、飲酒などにより生まれる活性酸素から体を守ります。

欠乏または過剰に摂取した場合

メチオニンが不足すると、利尿能力が衰えて老廃物の蓄積が進みます。また、肝機能が衰え、血中のコレステロールの増加や抜け毛、薄毛にもなります。過剰に摂取すると、悪心、嘔吐、めまい、低血圧、興奮などが起こります。また、血中のホモシステイン濃度が上昇することにより動脈硬化になると言われています。統合失調症患者が過剰摂取した場合は、混乱やせん妄などの意識障害が起こります。また、肝機能障害を起こしている場合にメチオニンの多量摂取を行うと、症状が悪化する恐れがあります。妊娠中・授乳中の安全性については確認されていないため、摂取は避けて下さい。アテローム性動脈硬化症、がん、遺伝病の一種、メチレンテトラヒドロ葉酸還元酵素(MTHFR)欠陥の患者は使用できません。システインが不足すると、シミやそばかす、薄毛、切れ毛、解毒力の低下などの症状が現れます。過剰に摂取すると、シスチン結石を作る原因となる場合があるため、腎臓障害の人は注意が必要です。また、尿に多く排泄されると膀胱結石になる場合があります。インスリンの働きを阻害する恐れがあるため、血糖制御を悪化させる可能性もあります。

多く含まれる食品

参考文献

  • アミノ酸の種類(日本アミノ酸研究会)
  • アミノ酸ハンドブック(工業調査会)
  • タンパク質・アミノ酸の新栄養学(講談社)
  • タンパク質・アミノ酸の科学(工業調査会)
  • 基礎栄養学(南江堂)
  • 管理栄養士国家試験受験必修キーワード集第4版(女子栄養大学出版部)
  • アミノ酸生活
  • サプリ・トクホ相談Q&A(静岡県薬剤師会)
  • ナチュラルメディシン・データベース(Jahfic)

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