リジン

化学名:
リジン(リシン)
英語名:
lyesine(Lys)

概要

リジンは必須アミノ酸の一種で、それらの中でも不足しやすいアミノ酸の1つです。生体のタンパク質中に2~10%含まれています。抗体やホルモン、酵素などを作る機能を担い、組織の修復や成長に関与しています。またブドウ糖の代謝や、骨を丈夫にするカルシウムの吸収も促進します。肝臓に活力を与え、リパーゼの働きを活発にして、脂肪酸の利用を促進する効果もあります。

体内での働き

疲労回復、体の成長に関わる

リジンは、タンパク質の吸収を促進させ、ブドウ糖の代謝を良くして疲れを取ります。体の組織を修復し、成長にも関わります。また、骨を丈夫にするカルシウムの吸収を促進する働きもあります。

免疫力を向上する

体内ではタンパク質の組み立てに関わっています。タンパク質は体内で、細菌やウイルスの侵入を防ぐ抗体の材料として用いられており、細菌やウイルスの感染を防ぐ効果があります。また、感染症に対する抵抗力を高める効果もあると言われています。

育毛効果

脱毛作用のある男性ホルモン、ジヒドロテストステロンに作用するとされ、男性脱毛症の改善に有効だと言われています。育毛剤の成分としても注目されています。

肝機能を高める

肝臓の機能を高める働きがあります。弱った肝臓に活力を与えることでリパーゼの働きを活発にして、脂肪酸の利用を促進します。

欠乏または過剰に摂取した場合

欠乏すると、疲れやすくなる、集中力が低下する、目が充血する、めまいや吐き気がする、貧血になる等の症状が現れます。また、肝機能が低下して、コレステロールが増加しやすくなります。通常の食生活であれば過剰摂取の心配はありません。ただし、サプリメント等でアミノ酸を摂っている場合には、リジン単体での過剰摂取に注意が必要です。過剰摂取した場合、胃痛や下痢などの副作用を引き起こす可能性があります。また、単体で過剰摂取すると、肝機能障害を引き起こすおそれがあります。妊娠中や母乳授乳期に使用した場合の安全性については情報が不十分のため、使用は控えてください。アルギニンの働きを阻害するおそれがあるため、糖尿病や腎臓疾患の人も過剰摂取を控えてください。

摂取により改善が見込まれる悩み(症状・病気)

多く含まれる食品

  • 大豆 2,400mg/100g
  • 小豆 1,500mg/100g
  • 鶏ささみ 0.60mg/100g
  • 鶏もも 2,152mg/100g
  • 豚もも 0.9mg/100g
  • 鰹節 45.0mg/100g
  • カツオ 0.76mg/100g
  • マグロ 300mg/100g
  • タラコ 3.68mg/100g
  • ブリ 2,000mg/100g

参考文献

  • アミノ酸ハンドブック(工業調査会)
  • タンパク質・アミノ酸の新栄養学(講談社)
  • タンパク質・アミノ酸の科学(工業調査会)
  • 管理栄養士国家試験受験必修キーワード集第4版(女子栄養大学出版部)
  • リジン(アミノ酸生活)
  • ナチュラルメディシン・データベース(Jahfic)

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