“親と自分”の将来。不安解消には「親子で副業」する時代?

教育費や住宅ローンなど、経済的な負担を抱える働き盛りの40代50代。仕事をリタイアし老後の暮らしに不安を感じる親世代。お互いの負担にならず一緒に始められる「副収入を得る方法」を、FPとしてご活躍される佐藤益弘さんが教えてくれました。

提供:大東建託株式会社

お話をうかがった方

佐藤 益弘

All About「不動産にまつわるお金」ガイド:佐藤 益弘

某メーカーの不動産部門にてマンション開発・販売統括・管理支援などの主任を務める中、CFP®資格(ファイナンシャル・プランナー)を取得。 2000年8月より独立系FPとして独立し、FP教育機関のスタッフとしても迎えられ、3つの独立系FP関連会社設立にも参画。 現在、顧客サイドに立った真の独立系FPのネットワーク確立のため、<優益FPオフィス>代表として活動し、直接、個人向けに情報提供や実行サポートを行っている。

 住宅ローンに教育費。もう少し余裕を持ちたい働き盛り世代

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年収がピークを迎えると言われる働き盛りの40代50代。ただ、徐々に自身のセカンドライフのことも気になり始めるこの世代の暮らしにはどのような特徴があるのでしょうか。佐藤さんに伺いました。

佐藤さん(以下敬称略)「40代から50代は人生で最も消費活動が大きい世代です。この世代は、90年代前半にあった就職氷河期が就職時期と重なったり、バブルの崩壊とともにこれまでの年功序列や終身雇用制度が崩れるといったことを経験しました。そのため、安定した雇用の確保が難しくなり、戦後初めて格差を意識する世代になりました。就職後も今までと違い安定的に賃金が上がった訳ではありません。共働きで安定収入の確保に努力しながら、子育てや教育、住宅の購入などのライフイベントをこなす。さらには高齢になる親の将来も考えなければならない世代です」

親や自分たちの将来を考えると経済的な不安は大きそう。となると、この不安を取り除いていくことがこの世代にとってますます重要になります。

佐藤「現在、現役世代(子世代)に降りかかっている経済的な不安の源泉は、安定的な収入である給与が増やせない、また、そもそも少ないことなのです。政府も労働者への副業促進を加速させています(※)。また、長期的にはリカレント教育、いわゆる生涯学習の促進などにより、業務能力の高度化を図ることで収入をアップさせようとしています。ですから、心身共に健康で、できるだけ長く働くことが基本です。しかし、労働を前提にした収入は知覚や身体能力が落ちると共に期待できなくなってしまいます。なので、できれば働かずに得られる“不労所得”を作っておけると安心ですね」

親のことも考える。子世代が余裕を持つ暮らし方

※厚生労働省「副業・兼業の促進に関するガイドライン」(2018年1月)

リタイヤして無収入。セカンドライフを送る親世代

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一方、仕事をリタイヤし収入のなくなった親世代。万が一に備えて貯蓄を大事に使いながら生活する方が多いと思いますが、この世代の暮らしはどのような状況でしょうか。そして今後どういうことが予想されるのでしょうか。

佐藤「親世代の主な収入である年金は実質的に減少する傾向にあり、老後に不安を感じている方が多いです(※1)。人生100年時代と言われ、年金受給から30年の95歳まで、男性は10人に1人、女性の4人に1人は生存するという世の中(※2)。今後も高齢化が進展していきます。そして、総務省の家計調査を見ると、現在の高齢者世帯の家計状況は月5.5万円、年間で約66万円、30年間で約2000万円の赤字になります。支出を節約などして改善するにしても限界があるでしょう。根本的に解決するには、できるだけ長く安定収入を確保することが必要になります」

※1 生命保険文化センター「生活保障に関する調査」(2016年12月)
※2 厚生労働省「簡易生命表:寿命中位数等生命表上の生存状況」(2018年7月)

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「家計調査報告(家計収支編)平成29年」(総務省統計局)を加工して作成しています

親世代も高齢社会の中で不安を抱えています。高齢になった親世代が無理なく安定した暮らしを得るにはどうすべきか。佐藤さんはそのポイントを語ってくれました。

佐藤「まず、投資が必要になります。ただ、株式のように価格変動が大きい金融商品に過度の期待は禁物です。特に安定収入を確保したい高齢期に確実に利益を得られるかは不明確。親が高齢期に入ると介護や相続の問題も発生します。そこでポイントとなるのが、親から子への財産引き継ぎを念頭に入れつつ、不労所得をできるだけ長く確保できる「副業」です。それを親子で一緒に考えることができれば、親とのコミュニケーションを深めるきっかけとなり、さらに相続対策にもなります」

親子で一緒に考える。親世代が余裕を持つ暮らし方

親と子、両世代の暮らしを豊かにするカギは「親子で副業」?

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親と子。両者とも経済的な不安を抱えていることがわかりました。そして、親子が一緒にできて、負担にならない副業が、その不安を軽減する方法だということも。では、お互いにとって良い副業とは何でしょうか。さらに詳しく佐藤さんに教えてもらいました。

佐藤「例えば、あまり活用されていない自宅や遊休不動産を活かす、土地活用が検討に値します。金融商品と異なり、賃料や不動産は価格自体が瞬時に大きく動くことはありません。特に年金収入に頼る親にとっては、短期的に高額収入を得るよりも、安定した収入が長く続く方が大事です。また、税制などの優遇措置もあるので、個々人の事情(ライフプラン)により対応できます」


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佐藤「副業もビジネスである以上、当然不確定要素(リスク)が存在します。そのリスクを軽減するためには、自分自身で知識を得たり、運用に時間をかけたり、ある程度の準備や手間を要します。親子が一緒に副業を行うのであれば、高齢な親の身体的負担、多忙な子の時間的負担という、両世代の負担を考慮すべきです。そのためには、経営面を専門家に任せることができ、お互いがオーナーの立場で対応できるような副業を選ぶのも一考です。先ほどもあげた大切な実家や土地を活かせるメリットのある賃貸経営は選択肢のひとつとして有効です。経営者的な動きをする副業より儲けは少なくなりますが、その道のプロのサポートを受けながら、長期的視点で安定収入が得られるのではないでしょうか」

働き盛りの子世代とその親世代。お互いの負担にならずに、安定した副収入を得ていきたいものですね。佐藤さんが教えてくださったポイントを踏まえて、今から『親子で副業』を考えてみませんか?

無理せず続けられる、親子の副業