カシオの腕時計「OCEANUS(オシアナス)」の売れ行きが好調だという。しかも、もっとも動きがあるのが「時計をしない」とされる20代。なぜオシアナスは20代に支持されているのか? 理由のひとつとして「10万円台とは思えない高品位なものづくり」があるようだ。
今回は、「OCEANUS」人気の秘密を紐解くため二世代対談を敢行。一人は大丸東京店「CASIO WATCH PREMIUM SHOP」で「OCEANUS」を担当する武宏紀氏。そして、もう一人は時計界の重鎮・時計ジャーナリストの菅原茂氏だ。2人の対談を通して、「OCEANUS」の秘密を解き明かしていく。
提供:カシオ計算機株式会社
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武宏紀┃たけ・ひろのり
1986年、千葉県出身。鉄道業界から百貨店の時計販売業に転職。「OCEANUS」の好きなモデルは「OCW-G1100」(自身も愛用)。大丸東京店「CASIO WATCH PREMIUM SHOP」に勤務し、CASIO製品を担当。これまで同店で100本以上の「OCEANUS」を販売。もっとも「OCEANUS」を売る販売員の一人。
菅原茂┃すがわら・しげる
1954年、神奈川県出身。時計ジャーナリスト。スイスで行われる世界最大の時計見本市「バーゼル ワールド」を25年連続で取材し、工房やイベント取材などを含めると渡欧歴は100回に迫る。「ジュネーブ時計グランプリ」の初代日本人審査員。専門誌を中心に幅広く執筆する。
武宏紀┃たけ・ひろのり
1986年、千葉県出身。鉄道業界から百貨店の時計販売業に転職。「OCEANUS」の好きなモデルは「OCW-G1100」(自身も愛用)。大丸東京店「CASIO WATCH PREMIUM SHOP」に勤務し、CASIO製品を担当。これまで同店で100本以上の「OCEANUS」を販売。もっとも「OCEANUS」を売る販売員の一人。
菅原茂┃すがわら・しげる
1954年、神奈川県出身。時計ジャーナリスト。スイスで行われる世界最大の時計見本市「バーゼル ワールド」を25年連続で取材し、工房やイベント取材などを含めると渡欧歴は100回に迫る。「ジュネーブ時計グランプリ」の初代日本人審査員。専門誌を中心に幅広く執筆する。
スマートウォッチが教えてくれた
アナログ時計の美しさ
——若い世代は腕時計を持たないことはもはや通説となっているようだが、現場はどのように感じているのだろうか。
武:実際に店舗に立っていると、昨年から少しずつ、若い世代の来店が増えているのを感じます。今年に入ってからは、成人の記念に、また社会人のお祝いに、ご両親が時計を贈るシーンを多く見かけるようになりました。
菅原:僕らの世代にとって、中学生や高校生のときの欲しいアイテムの筆頭は「腕時計」でした。今では、スマートフォンに取って代わられてしまいましたが、それでも最近、再び腕時計人気が高まっています。その理由がアップルウォッチに代表される「スマートウォッチ」なんです。
——スマートウォッチを着けることで、腕時計を着ける行為が日常的になり、いつしか腕時計回帰につながっていったのだという。
菅原:アップルウォッチのユーザーは、デフォルト画面をアナログ時計に設定しているケースが一般的です。“究極のデジタル時計”がアナログ時計の魅力を再認識させるきっかけになっているのだから、ここからも時計の面白さが見えてきますよね。
——アップルウォッチでアナログの使いやすさに目覚め、その後“リアルアナログ時計”に向かっている人が増加中なのだ。そんな人たちにとって、「OCEANUS」のどこがフックになっているのだろうか。
武:“オシアナスブルー”と名付けられている独特の青色ですね。腕時計は黒一色、シルバー一色という単色が多いのですが、たくさんの時計のなかにあっても、ブルーがアイキャッチになっています。
——しかも反応がいいのは若い世代ばかりではないと武さん。武さんが接客するなかでも、“オシアナスブルー”が幅広い年齢層に支持されていることを肌で感じるそうだ。
菅原:「OCEANUS」にとって“青”はブランドの進化の象徴です。歴代モデルは“オシアナスブルー”を実に効果的に使っていて、それが魅力にもなっている。今回紹介する「T2600」シリーズのブルーの使い方も巧い。柔らかな青から硬質な青まで、多彩な青の表現も魅力的に感じますね。
安易にコスパが高いとは言えない「存在感」
安易にコスパが高いとは言えない
「存在感」
——実際に「OCEANUS」を手にした方々の反応はどうなのだろう。武さんは好評のポイントを説明する。
武:とにかく持った瞬間、その軽さに驚く方が多いですね。また、男性の時計は重いという先入観があるんでしょうか、ご一緒に来店した女性も「見た目より軽くてびっくりした~ッ!」という反応です。そんなときは女性のサポートもあって、売れることが多いんです(笑)。
菅原:腕時計にとって軽量であることは実は非常に重要な機能であり、価値でもあります。ビジネスマンの多くが腕時計を外してパソコン仕事をしていますが、さて出かけよう、さて帰ろうとなったときに、あまり腕時計が重いと“しんどい”というネガティブな気持ちになってしまう。軽やかに付けられることは身体的だけでなく、気持ちにも作用しますよね。
——またサイズ感もいいと菅原さん。「日本のメーカーが日本人のために作ったと思わせてくれる」と感想を述べると、武さんは「ショーケースの中にあると、照明の関係でどうしてもパーツが強めに輝きますが、試着していただくと『あれ?』という表情をされる方が多い」とし、こう続ける。
武:サイズ感が抜群で、装着感もいい。そのはまり具合いは試着すればわかります! 着けていて重い時計は外してしまうと、腕時計としての役目はその時点で終わってしまう。軽さもサイズ感もずっと着けていられるというのも大事なことだと思います。
菅原:時計の表情もいいですよね。何度も見たいという気持ちにさせてくれますから。顔がいい時計って、時間を確認するためだけじゃなくても、つい覗いちゃう(笑)。トラップですよね。
それと隠し味的にブルーが光るのもいい。また、針もシャープでダイヤルとのコントラストをはっきりさせることで、時刻を読み取りやすくしている。基本ができていますよね。
武:室内でも光源の違いで表情は変わりますし、屋外であれば天候も見え方を左右する要因になります。365日、まったく同じ天気はありません。「OCEANUS」は365日、いつも違った表情を見せてくれるんです。
これで10万円——“10万円台最強時計”と言ってもいい
これで10万円——
“10万円台最強時計”と言ってもいい
機械による高精度のテクノロジーと限られた技能認定者による職人の力が融合した組立ライン「Premium Production Line(プレミアムプロダクションライン)」で「OCEANUS」の全モデルと「G-SHOCK」の高価格帯モデルなどが生み出される。
機械による高精度のテクノロジーと限られた技能認定者による職人の力が融合した組立ライン「Premium Production Line(プレミアムプロダクションライン)」で「OCEANUS」の全モデルと「G-SHOCK」の高価格帯モデルなどが生み出される。
武:先日、「OCEANUS」が作られている山形の工場に行ってきました。14人のメダリスト(職人)の方々がひとつひとつ時計の精度を出していること、そしてこれほど多くの人の手を介して完成していることに驚かされました。
——ハイテクな時計は量産というイメージを持たれがちだが、実は手作りの要素がとても多いもの。
菅原:最先端のエレクトロニクスと職人の技の両輪が揃っていないと「OCEANUS」のような高機能、高性能な時計は作れないんです。
——ほかにも菅原さんはケースの仕上げを褒める。
武:ラグの先端の処理やベゼルの角度など、袖口を傷めないように工夫されています。またデュアルダイヤルワールドタイムは操作も簡単で、こちらの評判もいいですね。
菅原:クロノグラフ機能も搭載されていますよね。一般的に時計というのは針の数に応じて高価になる傾向にあるけれど、これで10万円(OCW-T2600-1AJF/写真下・左/税別)と8万5000円(OCW-T2600L-1AJF/写真下・右/税別)というのだから……ちょっと信じられないですね。
ひと昔前ならこれほどの機能と仕上げであれば、倍以上の価格設定でもおかしくないレベルです。
——そのスペックの高さに、10万円台の最強モデルと言っても過言ではないとしつつ、安易に「コストパフォーマンスが高い」という言葉は使いたくないと菅原さん。
菅原:バージョンアップするスマートウォッチは中身もフェイスもコロコロ変わってしまうけど、それとは違い、アナログ時計はじっくり長く使っていくものです。365日違った表情を見せてくれたり、何度見ても飽きないダイヤルデザインだったり、シャツに引っ掛からないといった使い勝手も大切です。
また(ベゼルサイドを見ながら)触っているうちにほかの時計とは違った表現方法を発見したり……こうした自分の物差しで納得した価値が、本当の“モノの価値”になっていくのです。
——「OCEANUS」はユーザー自身が次々に魅力を発見できる時計。だからこそ、使っているうちに10万円という価格を安く感じることも起こりそうだ。まずは試着して、その軽さと装着感を実感するところから始めてはいかがだろう。
OCEANUS T2600シリーズ
“10万円台最強時計”
シンプルなフォルムと視認性を追求したダイアルデザイン、使い勝手のいい機能を搭載したスタンダードシリーズ「クラシックライン」が「OCW-T2600-1AJF」(左)。29都市のタイムゾーンに対応するワールドタイムを同時表示する。都市変更は電子式リューズスイッチにより、引く・回すだけで設定ができ、使いやすさへの評価も高い。
一方、「OCW-T2600L-1AJF」(右)は、「OCEANUS」コレクションで最軽量となる56gを実現し上質な革バンドを採用。デュアルワールドタイムのほか、定期的な電池交換が不要な光発電システムを装備。世界6局の標準時刻電波を受信し、ワールドワイドの使用に対応。
「OCEANUS」の豊富なラインナップがそろうプレミアムストア
大丸東京店10階にある「CASIO WATCH PREMIUM SHOP」。東京駅直結という最高の立地ゆえ、日本各地からカシオファンがやってくるという。人気の秘密は限定モデルを含め「OCEANUS」のラインナップが充実していることにある。武さんは「出張の初日に時計を見に来られて、最終日に購入して新幹線でお帰りになった方もいらっしゃいました」とエピソードを語る。ぜひお出かけを。
DATA
大丸東京CASIO WATCH PREMIUM SHOP
住所:東京都千代田区丸の内1-9-1大丸東京店10階時計売り場
営業:10:00~20:00
定休:無休
TEL:03-3212-8011
URL:https://locator.casio.com/ja-JP/store/wat/details/763?fbrand=OCEANUS
カシオ計算機株式会社
掲載期間:2018年5月22日~6月30日【PR】