現在、福岡市にお住まいのFさんご夫婦は、2008年に結婚。当時、転勤のためご主人は静岡に、奥様は福岡にと遠距離結婚の状態でした。「できるだけ早く居を構えたい」との思いから、福岡で家探しを始めたそうです。
奥様「まずは、どんな家に住みたいかを二人で話し合いました。一戸建ては予算面で厳しく、また、マンションの方がセキュリティ上安心だと考えて『マンションにしよう』と意見が一致しました」
ご主人「賃貸マンションも検討はしたのですが、希望に合う物件だと、家賃が月10数万円になってしまうんです。だったら買った方がいい、と判断しました」
ご主人が年明けには福岡に戻れる目処がつき、それまでに契約をと考え、2008年の11月ごろから物件探しをスタートしたお二人。条件は、「ペット可で、最寄り駅から徒歩10分以内、中古なら築浅で2500万円以下」というものでした。間取りについては「床暖房つき、広いリビング、床面積は90m2くらい」という以外は特にこだわらなかったそうです。
物件探しは、 三井住友トラスト不動産福岡城南センターの清水亮輔氏(取材時。現在は博多センター勤務)に依頼。
奥様「最初の出会いは、私が『営業』の仕事で三井住友トラストさんを訪問したことなんです。営業という仕事柄、企業訪問をする機会が多いのですが、まだこちらが『お客様』でないときも、いつも、どなたもていねいで好印象でした」
丁寧な仕事ぶりや、接客の姿勢、また、強引なところのない紳士的な態度に好感を持ち、他の会社には頼まず清水氏に一任したそうです。
奥様「清水さんの第一印象は『相談しやすく、信頼できる方』。売りつけよう、といった押しの強いイメージがなかったので、紹介された物件には『ここが良いけど、ここは気になる』と率直に意見を言えました。そんなやりとりをするうちに、自分たちの理想や優先したい条件も明確になりました」
ご主人「とてもマメに連絡や報告をいただけてうれしかったですね。僕がいっしょに行けなかった物件は、写真をメールで送ってくれたり、電話をもらえたり。『きょうの物件はどうだったんだろう?』と心配するより前に連絡がきましたから、後半は『妻と清水さんに任せておけば、問題ないだろう』と安心できました」
と、清水氏は全面的に信頼されたようです。その期待に応えるべく、清水氏も紹介物件を精査しました。
清水氏「F様の出された予算と条件のバランスは妥当で、的確でした。ただ『ペット可・駅近・築浅』にあてはまる物件数は限られていますし、そうした物件を探している方が多いのも事実です。100点満点の物件が出るまでお待たせするのではなく、まずは、ある程度条件をクリアした物件をご案内して、実感をつかんでいただきたいと思いました」
さっそく、清水氏の紹介する物件を奥様とご主人が検討し、ご主人が同行できないときは奥様と清水氏の2人で物件を見学することにしました。紹介された10件のうち、気になった4件に足を運んだそうです。
奥様「最初に見た物件は、間取り図などの印象はよかったのですが、広さが60m2台で『やはりもっと広さがほしいな』と感じました。実際に見てみないとわからないものですね」
ご主人「僕は、建物の質感にもう少し高級感がほしいと思いました。清水さんもそれを感じとってくれて、以降は、グレード面は申し分のない物件に絞って紹介してくれました」
清水氏「間取り図や物件情報だけではわからない、長所や短所に気づけるのが、物件見学のメリットです。見学の際は、部屋だけでなく、管理状況や住んでいる方々の雰囲気も見ていただきたいですね。『そこで自分たちが生活するイメージがわくかどうか』を考えていただくといいと思います」
2番目に見学した物件を気に入り、申し込みもしましたが、ほぼ同時に申し込んでいた他の購入希望者の提示額のほうが高く、結果的に購入できなかったそうです。
清水氏「売主様や販売の仲介会社さんの方針にもよりますが、最初に申し込んでいても、あとからの申し込みで金額の高い方の希望者を優先されてしまうことがあります。条件に差があるときに交渉するのが私の役目なのですが、このときは売主様が既に決定してしまっていて。F様にはたいへん申し訳なかったです」
とはいえ、ご夫婦はそれほど気にしていなかったとか。
ご主人「物件探しを始めてまだ2週間ほどでしたから『探し続ければもっといい物件にめぐり会えるだろう』と期待が高まりました。実をいうと、僕はその物件は『少し割高かな』と思っていて、申込額を抑えていたんです。それなのに、清水さんには何度もお詫びいただいて、かえって申し訳なくて。『本当に大丈夫ですから』と言った覚えがあります(笑)」
ご主人のそんな予感は、すぐ的中することに。それが4件目の見学物件で、今お住まいのマンションです。見学に行った時には、売主様がまだ居住中でした。
奥様「間取り図から想像したよりも、ずっといい印象を受けました。家具などがある状態で、実際に住む時のイメージがわきやすかったのかもしれません。売主の方とお話しできたのもよかったですね。『子供が多いし、大きくなってきたから手狭になって』と売りに出す理由をうかがえて『いい物件だけど手放されるんだな』と納得できましたから」
ご主人「僕は立地の良さがとても気に入って、妻に『ここにしよう』と言いました。マンションを出てすぐ、道ばたで、申込書を記入したくらいです(笑)。一度買い逃したこともあり、今回は満額で申し込みました」
清水氏「奥様は90m2近くの広さをご希望でしたが、床面積以上に広々と感じられる物件で『きっと気に入っていただける』と思いご案内しました。こちらもやはり人気の物件で、同じ日に他の3社から3件、F様を含めて計4件の見学があったそうです。F様には即断いただきましたし、『必ず成約しよう』と努力しました」
申し込み一番乗り、しかも満額ということで、Fさんご夫婦は晴れて成約・購入に至りました。
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