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地主からの申し出を機に住み替え決断  母娘が安心して老後を過ごせるマンションへ

家族は増えていくばかりではありません。子どもが巣立ち、永い人生では夫婦のどちらかが残される時期は必ずやってきます。少子高齢化が進むと、むしろ家族が減っていく過程の住み替えニーズも増えてくるでしょう。

今回ご紹介するOさん母娘の事例は、最大7人の家族が住んでいた借地権付建物から、近隣のマンションに住み替えたケース。「借地権と底地の同時売買」という複雑な取引を、スムーズに進められた成功の理由を探ります。

連載企画
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「代々暮らした家を離れることには迷いましたが、娘と2人での新しい暮らしを考えた方がよいなと思いまして」と80代のお母様

50代の娘さんは、「底地購入のお話は、これまでのことより、これからの暮らしを考えるいい機会でした。母とはじっくり相談しました」と

住み替えの理由
数十年住んだ家の地主から底地売却の申し出  それが母娘の安心な老後を考えるきっかけに

Oさん母娘は、以前は横浜市内の中心部で90坪もの敷地に建つ、広い一戸建てに住んでいました。
戦時中からこの地へ移り住み、以来、何代にもわたって建て替えやリフォームを経て住み継いできた由緒あるお家柄。「庭には大きなサルスベリや、牡丹の木があったんですよ」と振り返る80代のお母様。その家で娘さんたちは育ちました。

そんな思い出深い一戸建てから住み替えることになったきっかけは、その敷地を所有している地主から、底地(そこち)の購入か、借地権の同時売却を打診されたことでした。

Oさん(お母様)「地主は底地を処分したかったみたいで、『底地を買うか、もしくは借地権と底地を同時に第三者へ売ることに協力してほしい』と、もちかけられまして。
思い入れの深い土地でもあるので買いたかったのですが、このあたりはすっかり地価が上がってしまい、とても買える金額ではなくて…」

====【参考】===========================
借地権とは…建物の所有を目的として土地を借りる権利。地上権と賃借権がある。
底地とは…借地権の付いた土地の所有権。
旧借地法とは…平成4年7月31日までに設定された借地権に適用される法律。
新借地法とは…平成4年8月1日以降に設定された、一般定期借地権や事業用借地権に適用される法律。
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この地主からの申し入れは、Oさんたち母娘に「今後どのように暮らすか」を考える、ちょうどいいきっかけとなりました。

Oさん(娘さん)「8年前に父が亡くなり、この広い一戸建てに住んでいるのは私と高齢の母だけ。私も病気で2階への上り下りがキツくなり、父が大切にしていたお庭も、手入れなどの維持費がかかりますし。使わなくなった部屋もたくさんあって、私たちには広すぎて。『ちょうどいろいろ見直すいい機会かな』と思ったんです」

と、Oさん母娘は借地権と底地の同時売却を選択し、住み替えを決意したのです。
階段移動のないワンフロアのマンションに 以前の家に近いから、生活施設もそのまま

永年一戸建てに住んでいたこともあり、当初は一戸建てへの住み替えも考えたそうですが、
Oさん(娘さん)「このあたりで予算に合う一戸建ては、土地が狭く3階建てしかなくて、エレベーターをつくるスペースを確保するのも難しい。母も私も足が悪いので、『ワンフロアで生活できること』と、『駐車場を確保できること』という条件を考えていくと、『やはりマンションがいいのかな』という結論にたどりつきました」。

そんなときOさん母娘は、地主の紹介で、地域に強いネットワークのある「三井住友トラスト不動産」横浜センター (取材時。現在は港南台センター勤務)の網野伸一氏と出会います。

住み替えは「売り」と「買い」のタイミングを合わせることがいちばん難しいものです。とくにOさん母娘のケースのように、借地権と底地の同時売買は、通常の取引よりも関係者が多くなるため、調整が大変になります。
ところが網野氏は、Oさん母娘に仮住まいの心配がなく、かつ資金の受け渡し時期もぴったりと合わせる仲介を実現させました。

網野氏「私が担当する、横浜市の中心部である西区・神奈川区・中区のエリアは、借地や底地の取引が多いのです。実は私の実家も借地権付建物ですので、知識だけでなく、実体験も役立てることができました」

住んでいる家を売却しながら、新居を探すということは、個人がやってできないわけではありません。ですが住み替えは、「買い手は見つかったが新居が決まらない」、逆に「新居は決めたが買い手が見つからないので資金が用意できない」といった問題に直面しがち。
ましてやOさんのケースのように借地権が絡む売買となると、交渉も高度になり、専門知識も必要です。

それを一挙に解決に導いてくれたのが、経験と知識が豊富な仲介会社の存在でした。借地権・底地に精通した担当者が、売却と購入をサポートしてくれたため、認識の食い違いや希望とのズレもありません。Oさん母娘は不便な生活やつらい思いを強いられることなく、網野氏はその間、スムーズに売買を進めました。

さて、新居の方は、娘さんご自身でもネットで探し、10件ほどを内覧しましたが、最終的には三井住友トラスト不動産から勧められた現在のマンションへの住み替えを決めました。
決め手となったのは、日当たり・眺望の良さと、以前の家から車で10分圏内という立地条件でした。近くには弟さん家族も住んでいる安心感や、スーパーもかかりつけの病院も変えることなく新生活をスタートできることはとても心強かったそうです。

横浜センター(取材時。現在は港南台センター勤務)で主に横浜市内の中心部を担当し、借地権、底地の取引にも精通している網野氏。

成功の秘訣

娘さんが何物件も吟味した結果、三井住友トラスト不動産の提案したマンションに決定。高台に建っており、リビングからは斜面の家並みと空が一望できます

キッチンの流しの上、手の届く位置に食器棚を設置。機能的で、娘さんの手がらくらく届くのがポイント

バスルームは随所に手すりを設けるなど、使いやすさと安全を考慮したリフォームを

押し入れを改造した開き戸の中には、大切なお父様の仏壇が。正座がつらい年齢になっても、この高さなら立ち姿で対面できます

満足の理由
顔を合わせるたびに親交を深めていったOさん母娘と網野氏。当時を振り返って談笑するようすは、まるで仲の良い親戚同士のようでした
リフォーム済み物件をさらに高齢者仕様に改装 複雑な借地権売買も厚い信頼関係でクリア

こうして、現在のマンションに住み始めたOさん。
築9年の物件(購入時)とは思えないほど手入れが行き届き、リフォーム済みだったので新築同様のマンションでした。娘さんはさらに、高齢者が暮らしやすいための徹底リフォームを。
つまずきやすいカーペット敷きはフローリングに替え、また『もしバスルームでお母様が転んだときにも、外から開けることができるように』と、お風呂のドアも取り替えました。

しかし、ここからがちょっと大変だったのだそう。というのも、とにかく広い一戸建てから3LDKマンションへの引っ越し。住むのは2人だけでも、膨大な荷物があふれていたのです。

Oさん(娘さん)「物置の多い家でしたから、日本刀から着物、茶道の道具、頂き物のお酒などが次から次へと出てきまして。近所の方に家具の一部を引き取ってもらいましたが、結局、8割くらいの荷物は処分しました」

お母様は「ちょっとスッキリしすぎて寂しかったですけどね」とも漏らしていましたが、娘さんは大変だった引っ越し当時を、今では笑いながら振り返っていました。

借地権付建物と底地を同時に第三者へ売却するというケースは、プロならではの『売買の経験則』を必要とするのはもちろんですが、今回のOさんの住み替えが成功した理由はほかにもありそうです。

Oさん(お母様)「網野さんはとにかくいい方で。いつも汗をかいていらしたので、家でお会いするときは必ず大きなおしぼりを用意していたんです」
Oさん(娘さん)「網野さんの自宅が近所で、学区も同じということを知って、より親近感が湧きました。物件内覧時もおにぎりを用意して、ウチの車で網野さんの自宅まで送り迎えさせていただいたんですよ」

こんな家族同然の厚い信頼関係が背景にあったのは言うまでもないでしょう。

網野氏も、Oさん母娘のその信頼に十二分に応えました。
網野氏「住み替えの際に大事にしたいのは、お客様の暮らしのこと。売買のあいだはもちろん、新生活も快適に過ごしていただきたいんです。O様の新居へも、マンション備え付けの給湯器の調子が悪くて、取引後にも何度かお伺いさせていただきました」

Oさん母娘の住み替え成功、そしてこれからの暮らしの満足は、不動産のプロの知識と、お互いの信頼関係のたまものだったのです

住まいの買い替えを相談したい時は?>>
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そんな時は、知識と豊富な経験のあるプロに任せるのが一番。

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