電力自由化、電気代、節約…
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電気代が安くなるかも?で注目の『電力小売り自由化』『電力会社の見直し』みんなどう考えてる?

2016年4月からの『電力小売り自由化』が話題になっています。電気代が今より安くなるかも?と期待の声がある一方で、どのくらいおトクになるのかピンとこない、どの会社を選んだらいいか迷う、など様子見の声も聞かれます。
住宅メーカー9社が合同で運営するサイト『イエノミカタ』が、注文一戸建て住宅に住む人たちに向けてこのほど実施した「電力小売自由化」についてのアンケートでは、若い世代が『電力会社の見直し』に積極的では?という、興味深い結果が得られました。 All Aboutガイドのコメントと共にご紹介しましょう。

情報感度・節約意識の高さの表れ?20代・30代は『電力会社の見直し』に積極的

最近、電力会社やガス会社、携帯電話会社などが『電力小売り』のPRを積極的に展開しています。「電気代が安くなる?」「電力会社を見直そう」という話題が急に目につくようになり、さてわが家はどうしよう?と迷っている方も多いでしょう。

電気代がおトクなだけでなく、さまざまなサービスも付加されるということでにわかに注目を集めている『電力小売り自由化』ですが、中には「変更の手続きが面倒」「しばらくは様子を見たい」という声もあるようです。

さて、今回のアンケート結果を見てみましょう。

2016年4月から、家庭向け電力小売りが自由化されることを知っているか

「よく知っている」「よく知らないが、聞いたことはある」と答えた人は全体の86.9%と、9割近くが認知していることがわかりました。
年齢層が上であるほど高い傾向が見られましたが、20・30代でも8割強が認知しているという結果が出ています。

電力会社の見直しを行うか

「すぐに見直しすると思う」「しばらくは様子見をして見直すと思う」と答えた人は全体の75.3%。4人に3人が見直しありと回答しました。
特徴的だったのが、若年世代の見直し意向の高さです。20・30代の18.1%が「すぐに見直しすると思う」と答えており、これは60歳以上の9.7%と比べて約2倍でした。

“認知度”は高齢世代ほど高く“見直し意向”は若年世代ほど高い

All AboutリフォームガイドのYuuさんはこう分析します。

高齢世代は様子見する一方で、若年世代ほど、得た情報をただ情報として留めるのではなく、積極的に活用する傾向がありますね。“すぐ見直しする”という回答が2割近いのがその表れです。
電力小売自由化は家づくりにも大きな影響を与えます。どの電力会社を選ぶかを判断するためには、自分たちの電気の使い方を知ることが必要です。電力会社選びも含め、一番効率のいい電気の買い方、創り方、使い方を上手に組み立てていくことが当たり前の時代になっていくことでしょう。そうなれば、より省エネ性能が高い LED 照明や冷暖房機器を選ぶのはもちろん、より冷暖房効率を上げるために断熱性能を上げるなど、トータルで住まい全体を考えることが重要になります。電力小売自由化は、より快適に便利に、省エネに暮らすためにとてもいいチャンスとも言えます。

All Aboutリフォームガイド Yuuさん

また、All Aboutマーケティングガイドの安部徹也さんは、若年世代のもつ特徴が調査結果によく出ている、と指摘しています。

All Aboutマーケティングガイド 安部徹也さん

年収や貯蓄の面で若年世代は他の世代に比べて低いため、支出は極力抑えたいと考えているのでしょう。また、バブル崩壊後に社会人となった世代は、その上の世代ほどにはブランドにこだわりません。既存の電力会社にこだわらず、自分にとってよりよいサービス、共感できる企業が現れれば、ブランドチェンジも厭わない傾向があります。

All About節約ガイドの矢野さんは、こう語ります。

若年世代は、自分という個に直接的に関わる出費に関しては非常に関心が高く、楽しいことに関する出費は惜しまない傾向がある一方で、楽しさを感じない費目に関しては極力お金を使いたくないと考える傾向が見られます。上の世代にとって水道光熱費は必要経費であり、減らせるものと考える人は少ないのですが、若年世代は、このような直接的に楽しさにつながらないような分野に関しては、インターネットなどを駆使してとことん情報を集めて出費を抑えようとする傾向があり、今回の調査結果にもそのような志向が表れていると感じます。

All About節約ガイド 矢野さん

情報感度だけでなく節約意識も高い20・30代は、携帯電話の乗り換え(MNP)も抵抗なく身軽にこなす世代。いわば“乗り換え世代”である若年世代が『電力小売り自由化』マーケットを牽引していくようになるのかもしれません。

電力自由化により、電気代は契約する会社によって料金が変わってくることになりますが、それ以上に電気の使い方、さらには住まいの性能によっても大きく変わってきます。最新の住宅は気密性・断熱性が高く、省エネ性能に優れており、また太陽光発電で電力を作り出してHEMS*でコントロールするいわゆる「スマートハウス」化も進んできています。
どうすればうまく消費電力を抑え、経済的で快適な暮らしができるか、住宅メーカーは常に知恵を絞り工夫を重ねています。各住宅メーカーの取り組みにどのようなものがあるか、いろいろ調べてから決めていくのが賢い方法といえそうです。

*HEMS(ホームエネルギーマネジメントシステム)=家庭で使われるエネルギーの需給状況を「見える化」するシステム

イエノミカタHPでも本調査の参考記事を掲載しています。
イエノミカタ」について
住宅メーカー9社(旭化成ホームズ(ヘーベルハウス)、住友林業、積水化学工業(セキスイハイム)、大和ハウス工業、トヨタホーム、パナホーム、ミサワホーム、三井ホーム、ヤマダ・エスバイエルホーム)が共同で、住宅建築を通したよりよい暮らしのありかたを提案することを目的としたプロジェクトです。
<注文一戸建て住宅居住者の“電力小売自由化”に対する意識調査>
■調査目的:20歳~79歳の注文住宅居住者を対象に、電力の小売自由化に対する認識や今後の見直し傾向を明らかにすること
■調査対象:首都圏(東京都、神奈川県、埼玉県、千葉県)・名古屋市・関西圏(京都府・大阪府・兵庫県)に居住しており、過去5年以内に注文住宅を建築した世帯主(もしくは世帯主の配偶者)
■有効回答者数:1,200名
■調査方法:インターネットリサーチ
■調査期間:2015年12月2日(水)~2015年12月7日(月)
■年代:20・30代430名、40代390名、50代225名、60歳以上155名
■性別:男性807名、女性393名
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提供: イエノミカタプロジェクト(株式会社Hanoi Advanced Lab)
掲載期間:2016年3月10日~2016年4月16日【PR】
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