家族のためのカーライフ/車にまつわる安全性やお金のはなし

ここまで差が出る! 「クルマ移動」で節約を

家族でお出かけする際の節約のカギは、クルマにあり! 軽自動車、普通自動車、ミニバン、SUVなど車の種類もたくさんありますが、その中でもファミリーなどで移動を考えるなら普通自動車のコンパクトカーがベストな選択です。どのくらい差があるのか、ほかの交通手段とコストを比較してみましょう。All About暮らしガイド・矢野きくのからの提言です。

執筆者:All About編集部


出費がかさむレジャー、帰省。どう節約する?

日ごろコツコツと節約していても、家族のイベントがあるときにはどうしても出費してしまうもの。とはいえ、せっかくの楽しい旅行や帰省。大切なのは、出費にメリハリをつけること。抑えるべきところは抑えて、レジャーを満喫しましょう! そこでおすすめしたい賢い節約法が「クルマ移動」なのです。


複数人での移動手段は、クルマがベスト。交通費が激減!

家族で遠出をする際にかさむ出費のなかでも、とりわけ大きな比重を占めるのが交通費です。電車、飛行機、クルマ……、移動手段にかかわらず、かなりの金額にのぼることは間違いありません。それでも、お出かけすると決めたのなら、移動手段はやはり断然クルマがおすすめです。もちろん高速道路代やガソリン代はかかりますが、電車などを使うよりもはるかに節約できるんです。

電車と車での価格比較  ※品川~新大阪間で新幹線はのぞみ、自動車は約500kmの移動で仮にガソリン代を往復1万円としたとき。

たとえば、品川から新大阪にお出かけする場合、電車では3人で往復8万1720円、家族5人(小学生2人含む)なら往復10万8960円かかります。家族5人で全員が成人料金だった場合13万6200円にもなります。しかしクルマなら往復でも高速道路の通行料金2万6260円。仮にガソリン代を往復で約1万円とすると、合わせても約3万6000円です。2人以上で移動するならクルマの方がお得です。わかってはいても、こうして数字にしてみると、あらためてその差に驚かされますよね。家族で旅行や帰省をするときには、人数が多く、移動距離も増えるので、差額がますます大きくなるというわけです。

今、おすすめのコンパクトカーを紹介

ETC割引を利用すれば、30%オフや約50%の還元も

クルマを利用するだけでも旅行や帰省の交通費はかなり抑えられますが、さらに節約を望まれるなら、ETC割引の活用が有効です。ETC割引の存在は知っていても、実際の割引額をご存じない方もいらっしゃるかもしれません。条件によっては、高速道路の通行料金のうち最大100km相当分の約50%が還元されたり、通行料金の30%が割引されたりします。

電車と車での価格比較  ※品川~新大阪間で新幹線はのぞみ、自動車は約500kmの移動で仮にガソリン代を往復1万円としたとき。

先ほどの品川から新大阪へのお出かけを例にすると、高速道路の往復の通行料金は通常2万6260円、ETCを利用すると2万4260円ですが、たとえば深夜0:00~4:00の間を少しでも走るだけで料金が30%割引になる「深夜割引」(※1)を利用すれば、1万7720円。ガソリン代と合算しても、約2万8000円しかかかりません。

「深夜割引」以外にも、「平日朝夕割引」や「休日割引」などもありますから、そのときの都合に応じて使い分けてください。ただし、それぞれの割引には条件が設定されていることが多いので、事前にインターネットなどで調べておくとよいでしょう。

※1 割引対象外の高速道路もあります。
※  情報は4月12日現在のものです(All About編集部調べ)


節約のために、クルマの車両価格や性能もチェック!

移動手段は、クルマに決定。さらに、ETC割引も利用して、レジャーや帰省の際の節約はカンペキ! ……といいたいところですが、まだ大切なものがあります。それは、クルマの車両価格や性能です。それらのために大きな出費が求められると、クルマの利用が節約するうえで逆効果になってしまいます。

クルマの購入にもあまり費用をかけたくないとは思うものの、クルマで遠出するのが前提ですから、居住性のよさは欠かせません。荷物も、たくさん積めるに越したことはないですよね。また、ドライバーにとっては、運転のしやすさも大切な要素になります。これらの条件を満たすとなると、車両価格“100万円台までのコンパクトな普通乗用車”が一つの目安となるのではないでしょうか。


燃費のよさはもちろん! 乗車定員人数の余裕も大切

新型PASSOは、ガソリン登録車ナンバーワンの27.6km/l(※2)の低燃費

節約に直接影響を与えるクルマの性能といえば、燃費のよさです。最近は、HVに限らず、燃費のよいコンパクトな普通車がどんどん増えています。そのおかげで、以前は十分に満足できていた15km/lの燃費が、今では少々物足りなく感じられるのが正直なところです。節約に気を配るガイドとしては、20km以上/lの燃費性能をもつクルマに惹かれます! たとえば、トヨタのPASSOは、2WD車、4WD車ともに、24km超/l。2WD車にいたっては、JC08モードで28km/l※と、ガソリン登録車ナンバーワン※2の低燃費を実現しています!

節約に関して、燃費性能と同じくらい重要なのが、乗車定員人数です。公共交通機関の乗車運賃と違って、高速道路の通行料金やガソリン代は人数にほとんど左右されません。つまり、定員いっぱいまで人を乗せた場合、4人乗りのクルマよりも、5人乗りのクルマのほうが1人当たりの交通費は安くなるのです。別の言い方をしましょう。5人で出かけるのなら、たとえばPASSOのような普通自動車のほうが節約に向いているといえます。

今、おすすめのコンパクトカーを紹介

※JC08モード燃料消費率(国土交通省審査値)。1.0L 1KR-FE VVT-iエンジン(2WD)の場合。
燃料消費率は定められた試験条件のもとでの値です。
お客様の使用環境(気象、渋滞等)や運転方法(急発進、エアコン使用等)に応じて燃料消費率は異なります。
※2 2016年4月現在。ガソリンエンジン登録車(除くマイルドハイブリッド車・ハイブリッド車・プラグインハイブリッド車)。トヨタ自動車(株)調べ。
■他社にも同スペックの車があります。