Instagramで写真投稿するインスタグラマーの人気が過熱している。芸能人ではなく、一般の人でも、センスが卓越していたり、ユニークな投稿だったりすると、フォロワーが数万から数十万ということも珍しくない。そんな人気インスタグラマーが自分の得意なジャンルで行うワークショップが今人気だ。
オトコノキッチンでもおなじみのpepeさんによる料理と写真のワークショップが代官山のセレクトキッチンツールショップ、チェリーテラスで開催されたので、特別に取材させていただいた。
シンプルでフォトジェニックな料理とは
「いいね」が集まる写真の撮り方
・光は左から
pepeさんは左から光が入っている写真が「美しい」と言う。「光の魔術師」と呼ばれるフェルメールの「青いターバンの少女」やレオナルド・ダ・ヴィンチの「モナリザ」も左から光が入っているというエピソードに、なるほどー、と納得。ぜひ光の入る位置にも気を配ってみてほしい。
▲左からの光を意識してスタイリング
・影の中に物を入れない
「光」を意識できたら、お次は「影」だ。卓上に複数のアイテムがある場合、アイテムの影の中に別のアイテムが入ってしまわないようにレイアウトを意識すると、かっこいい写真に仕上がるそうだ。
▲お皿のまわりに野菜などをあしらうとフォトジェニックに。影の上に配置しないよう微調整
・構図はアンシンメトリーに
初心者がやりがちなのが、真ん中に被写体を置いて、左右対称にした日の丸構図。この構図は確かに整っていておさまりはいいが、新鮮さのない写真になりがちだ。印象派は日本の浮世絵から左右非対称のアンシンメトリーな構図を学んだそうで、写真もアンシンメトリーに配置することで、動きがでて上級者っぽい印象になるという。
▲構図を意識しながら参加者も撮影にチャレンジ
・色は抑えて
撮影するお料理はなるべくカラフルにせず、3色以内に収めるのがセンス良く見えるコツだという。フォトジェニックにするために、ついついあれもこれもと盛ってしまいがちだが、引き算ができるようになるとセンスアップして見えるらしい。
当日教えてもらった料理は「トマトのアールグレイマリネ」「かぼちゃのポタージュ」などシンプルで洗練されたベジメニュー。
▲トマトはカラフルにせず2色で大人っぽく仕上げる。お料理にはぺぺさん愛用のbamixが大活躍
インスタっぽく仕上げる裏技を披露
インスタグラマーも上級者になると、プロのように撮影板を使ったり背景も作りこんだりするそうだ。pepeさんと言えば明るい白い板での撮影が印象的だが、工事現場などで使われる足場板にバターミルクペイントというペンキで自分で塗装を施したという。
▲当日提供された『ポテトとチキンとバジルソース』。白い撮影板が効果的
また、俯瞰ではなく横から撮影する場合は、壁紙を使用するそうだが、ネット(壁紙本舗)で何枚か購入しているそう。さらに、写真加工アプリも活用して色味や明るさを細かく調整。参加者にもその場でレクチャーしてくれた。
▲参加者の撮影した写真をその場で加工
遠方からかけつけるファンに丁寧にアドバイス
大人気のインスタグラマーだけに、当日集まった参加者の中には遠方から来た人もちらほら。京都からこのために来たという@taverna.doggyさんは20代という若さながら、ご自分のお店の出店準備中とのことで、料理の腕前も写真技術もプロフェッショナル!ワークショップ終了後も熱心に質問をしていた。現在は祇園に京料理と鉄板焼きのお店「おあがり」を開店したという。ぜひワークショップで学んだことを活かして、お店もがんばってほしい。
京料理&鉄板焼き「おあがり」祇園さん(@taverna.doggy)がシェアした投稿 –
▲@taverna.doggyさんの撮影した写真。クオリティが高い!
一日でこんなに上達!
参加者はInstagramでも大人気のフランスの食器ブランド「Jars」のお皿に、自分で盛り付けて撮影に挑戦。参加者が撮影した写真はこちら。スマホでも十分フォトジェニックに撮れており、講座の効果を感じられる仕上がりだ。
最近では盛りつけの講座や本なども人気なので、今後ますます料理はビジュアル系の時代になりそうだ。ぜひこちらの記事の撮影ポイントを参考に、かっこいい料理フォトにチャレンジしてみてほしい。
DATA
チェリーテラス代官山
〒150-0033 東京都渋谷区猿楽町29-9ヒルサイドテラスD棟1F
TEL. 03-3770-8728 FAX.03-3770-5268
shop@cherryterrace.co.jp
営業時間11:00~18:00/月曜定休