二転、三転するストーリー展開に釘付け!

『リバース』

2017年4月~6月 金曜22時~放送(TBS)

出典: 金曜ドラマ『リバース』|TBSテレビ

ガイド・ 竹本道子のおすすめポイント

旅先で親友が命を落とした事故から10年、封印された秘密と謎に向かい合うことになる、気弱で自信のない主人公の深瀬和久を、藤原竜也が透明感ある演技で新鮮に演じます。社会人となった深瀬の友人たちを市原隼人、三浦貴大、玉森裕太の3人が、深瀬の恋人・越智美穂子を戸田恵梨香が好演、それぞれが抱える厳しい現実と過去の罪を乗り越え、力強く再生する姿は視聴者を引き付けました。群像劇としても見応え十分のミステリーは、湊かなえの原作とは違う結末を迎え、人間が前に進む力とやさしい光を清々しく見せてくれます。

出典: 竹本 道子 All About

『カルテット』

2017年1月~3月 火曜22時~放送(TBS)

出典: 火曜ドラマ『カルテット』|TBSテレビ

ガイド・ 竹本道子のおすすめポイント

偶然出会い結成された弦楽四重奏のカルテット「ドーナツホール」。4人を演じるのは松たか子、松田龍平、高橋一生、満島ひかりの実力派。彼らからうまれるハーモニーと不協和音を、脚本家の坂本裕二がミステリアスに描きます。ひと冬の共同生活は、それぞれの“秘密”に対する好奇心と耽美な匂いをまといながら、愛しさへと昇華、いいひと悪いひとの枠を超え、今を力強く生きようとする優しいラブストーリーを4人の俳優が見事に魅せます。視聴者にとっても秘密の時間となり得た物語の主題歌は、椎名林檎の「大人の掟」。みぞみぞします。

出典: 竹本 道子 All About

テレビ東京の深夜枠に、味わい深い名ドラマ多し!

ガイド・ 竹本道子のおすすめポイント

実在する中目黒の小さな居酒屋を舞台に、永山絢斗演じる売れない俳優の西尾栄一と本人が演じる常連客・大森南朋が繰り広げる人間ドラマ。大杉漣、水川あさみ、岸谷五朗、篠原涼子らが本人役で登場する贅沢と、俳優たちの飾らない日常は心地よく、時にクスクス笑えます。亡き店主の豪快な伝説を紹介するイラストは鉄拳、古き良き昭和の匂いがプンプンです。主人公の母親たま美を演じる余貴美子の俳優相手の演技にも朗笑。音楽は『あまちゃん』の大友良英、斉藤和義の主題歌と木梨憲武の語りがさらにドラマを味わい深く彩ります。

出典: 竹本 道子 All About

『セトウツミ』

2017年10月~12月 0時53分~放送(テレビ東京)

出典: ドラマ25「セトウツミ」:テレビ東京

ガイド・ 黒田昭彦のおすすめポイント

サッカー部を辞めてヒマしてる天然の瀬戸(葉山奨之)と塾に行くまでの時間をつぶしてるクールな内海(高杉真宙)の大阪の男子高校生二人が毎日河原で話をするのが大部分。「大阪人が二人で話していると漫才になる」ということを証明しています。昨年、池松壮亮・菅田将暉で映画化されましたが、あまり話題にならず。こういう素材は深夜ドラマ向きです。淡々としているようにみえて、不穏な最終回に向けての着々と伏線を張っているのも見ものです。

出典: 黒田 昭彦 All About

『山田孝之のカンヌ映画祭』

2017年1月~3月 土曜0時52分~放送(テレビ東京)

出典: 山田孝之のカンヌ映画祭:テレビ東京

ガイド・ 黒田昭彦のおすすめポイント

「低視聴率」というくくりなしでも『やすらぎの郷』『ひよっこ』と争う個人的2017年ベスト候補。ドキュメンタリードラマの前作『山田孝之の東京都北区赤羽』はどこに向かっているの?でしたが、今回は「パルムドールをとる映画をつくる」と明快。長澤まさみへのヌード出演交渉で「昔はいいかなぁ」と思っていたけど作品がそこだけしか注目されなくなる、と断られるところは納得。最後はカンヌ「正式応募作品」が完成。また秋にはユリ・ゲラー番組のパロディであろう『山田孝之の元気を送るテレビ』を放送。この路線まだまだ続きます。

出典: 黒田 昭彦 All About

ドラマ不調と言われるフジテレビにも面白い作品あり

『刑事ゆがみ』

2017年10月~12月 木曜22時~放送(フジテレビ)

出典: 刑事ゆがみ - フジテレビ

ガイド・ 竹本道子のおすすめポイント

刑事ドラマに新しい風が吹き、どんなにIT化が進んでも、“今風”と縁遠く泥臭く真相に迫る刑事ドラマは健在です。浅野忠信演じる破天荒で個人プレー極まりない主人公の弓神(ゆがみ)と、神木隆之介演じる計算高い相棒・羽生、稲森いずみ演じるキレ者上司の菅能のぶつかり合いは演技力あってこそ、ユーモアと切なさの大人加減が絶妙です。謎解きはもちろん、世知辛い現代社会をトレンド感なくクールに映します。杉本花の犯人役、新田真剣佑の怪演、ネットカフェ民のハッカーを演じた山本美月の新境地、若い俳優の熱演も見逃せません。

出典: 竹本 道子 All About

『警視庁いきもの係』

2017年7月~9月 日曜21時~放送(フジテレビ)

出典: 警視庁いきもの係 - フジテレビ

ガイド・ 黒田昭彦のおすすめポイント

フジ系日曜9時の連ドラは低視聴率続きで1年半で終了。裏のTBS日曜劇場の壁は高かった。しかし『警視庁いきもの係』は視聴率の低さがもったいない、普通におもしろいドラマでした。昔のドラマってこんな感じのが多かったけど、最近はトガッたところがないとヒットしません。渡部篤郎の肩の力の抜け方に、どうみてもアイドルにしか見えない橋本環奈へのイジり方などツボを心得た演出。ストーリーも原作のよさをいかして、しっかりしています。『警視庁いきもの係』よりは視聴率がちょっとよかった『刑事ゆがみ』も含めて、フジテレビドラマもいいものはいいのですが。

出典: 黒田 昭彦 All About

新枠・変化球ドラマも見逃さずにチェック!

『アシガール』

2017年9月~12月 土曜18時5分~放送(NHK)

出典: アシガール | NHK 土曜時代ドラマ

ガイド・黒田昭彦のおすすめポイント

テレビ朝日昼ドラは新しい時間帯の開拓に成功しましたが、18時台のNHK「土曜時代ドラマ」枠はなかなか。「時代ドラマ」だから時代劇じゃなくても、と昭和初期の『悦ちゃん』に続き、『アシガール』はタイムスリップ時代劇。主演の黒島結菜は2015年に映画『サムライせんせい』でタイムスリップしてきた武市半平太を現代で迎え、2016年はドラマ『時をかける少女』に主演。タイムスリップ好きです。

出典: 黒田 昭彦 All About

『架空OL日記』

2017年4月~6月 土曜1時55分~放送(日本テレビ)

出典: ドラマ 架空OL日記

ガイド・ 黒田昭彦のおすすめポイント

銀行員OLのあるあるな日常を描くほのぼのドラマ。ただ一つ、主人公のOLを演じるのが原作・脚本のバカリズム(升野英知)であることを除いては。そこで一気に異常性を帯びてきます。夏帆、臼田あさ美、山田真歩ら同僚の演技も見もの。後輩役の佐藤玲には今後注目です。日常描写が続きますが、最終回はファンタジーな結末に。そこまで見ると、竹内結子、斉藤由貴らが女優にならなかった世界を描く『かもしれない女優たち』のバカリズム版だったな、というのがわかります。

出典: 黒田 昭彦 All About

『トットちゃん!』

2017年10月~12月 平日12時30分~放送(テレビ朝日)

出典: http://www.tv-asahi.co.jp/totto/

ガイド・ 竹本道子のおすすめポイント

テレビ女優第1号の黒柳徹子とその家族を描く『トットちゃん!』、テレビジョンの歴史を記すドラマは、それだけで貴重です。これからの世の中にウキウキワクワクした昭和のエネルギーは、今も私たちを元気にしてくれます。坂本九(林部智史)、渥美清(山崎樹範)、沢村貞子(浅野ゆう子)、昭和を彩る華やかなスターを楽しめる一方、戦争の哀しみも切実に描く秀作。あんなこと、こんなこと、自分の人生を照らし合せながら観るもよし、なるほど、そうだったのかと過去の時代に想いをはせるもよし、テレビの前でさぁ一緒に歌いましょう。

出典: 竹本 道子 All About