戦国武将に学ぶプロジェクト管理
システム開発ではプロジェクト体制を組んで行いますが、成功、失敗はプロジェクト管理にかかっています。戦国時代、プロジェクト・マネージャーとして優秀だったのが秀吉で、部下とうまくコミュニケーションをとり、やる気を出させ短納期で成果をあげていきます。秀吉を中心とする戦国武将にシステム開発の極意を学びましょう。
織田信長の美濃攻めでは秀吉が造った墨俣城が転換点となりました。蜂須賀小六らを巻き込み、木材を筏にして川に流しこみ、引き上げた木材を使ってプレハブ工法で墨俣城を造ってしまいます。短納期でどうシステム開発すればよいか極意を学びましょう。
秀吉は、織田信長の草履取りから出世した人物として有名です。現場で色々なアイデアを出し、次々と課題をこなしていきます。ある日、暴風雨で清洲城の塀が崩れてしまいました。信長は工事の普請を命じますが、工事は遅々として進みません。そんななかプロジェクトリーダー(普請奉行)として手をあげたのが秀吉です。
システム開発で重要なのがプロジェクトの進め方です。徳川家康と豊臣秀吉の直接対決が行われた小牧・長久手の合戦では、池田恒興の策を遠慮からしりぞけられず、全体のプロジェクト運営を間違ってしまいました。秀吉でも失敗することがあります。秀吉はどうすべきだったのか学びましょう。
戦国武将に学ぶビジネスプロセス
現在の業務の流れ(ビジネスプロセス)を抜本的に見直し、最適化して再構築することをBPR(ビジネスプロセス・リエンジニアリング)と呼びますが、戦国時代に実施したのが織田信長でした。
長篠合戦では織田信長が効果的に鉄砲を使い、戦国最強を誇った武田騎馬軍団を破ったことで有名です。武田勝頼は重臣の多くを失いました。長篠合戦は信長が受けた、手痛い経験が元になっています。経験を元に信長はBPR(業務改革)を成し遂げプロジェクトを成功に導きました。
石橋をたたいて渡ると言われた家康ですが、その慎重さがプロジェクト管理では大切です。システム開発期間には短期もあれば長期もあります。長丁場のシステム開発では現場でいろいろなことが発生し、明日、何が起きるか分りません、コンテンジェンシープランを考え、もしもに備えておくことが大切です。
いきなりIT導入をするのではなく、まずやらなくてはいけないのは現状の業務フローの確認です。直さないといけないのなら、まず業務の流れを変え、仕事のやり方をまず見直しましょう。ITは手段であって、目的ではありません。あくまでも仕事の流れを支援するためのツールです。秀吉の薪奉行としての働きから学びましょう。
短納期でシステム開発を行うための手法として注目されているのがアジャイル開発です。エクストリームプログラミング(XP)ではペアプログラミングと呼ばれる手法があります。蒲生氏郷が近江日野から伊勢松阪へ国替えになります。困ったことに優秀な部下が日野に残ることになってしまいました。そこで蒲生氏郷が行った秘策を通じてペアプログラミングを学びましょう。
戦国武将に学ぶ情報収集
「情報を制するものが世界を制す」と昔からよく言われていますが戦国試合も現代も変わりません。ただし情報を制するには第一報が入った時の初動が大切です。また常日頃から情報を効率的に収集するための仕組み作りをしておかなければなりません。戦国武将に情報収集の極意を学びましょう。
個人情報漏洩の第一報が入った時、皆さんの会社では誰に連絡して、どう対応すればよいか決めていますか。第一報が入ってから次の情報が入るまで、けっこうなタイムラグがある場合に、どう動くかが問題になります。本能寺の変の第一報が入った秀吉陣営の動きに学びましょう。
電話もネットもない戦国時代、いかに正確な情報を素早く収集するかが勝負の分かれ目です。武田信玄が上杉謙信出陣に備え、整備したのが軍道(棒道)で、いわば現行業務のスピードアップです。もう一つ整備したのが烽火台ネットワークで、全体のスピードをアップが目的でした。
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