「人」が原因となる犯罪や事故、「自然」が原因となる災害、それぞれに強い街・弱い街の見分け方をレクチャーします。
「犯罪や事故に強い街かどうか」を見分けるには?
いまや安全と言い切れる場所はないと言われるほど、いろいろな場所で犯罪が起きています。しかし、専門家は犯罪が起きる場所は予測できるといいます。そんな、危ない場所に見分けるノウハウをまとめてみていきましょう。
世の中で遭遇したくないもののひとつが犯罪。年々減少しているとはいえ、東京都内では年間に4万件弱の犯罪が発生、大切な財産を盗まれるなど不幸な目に遭っている人がいます。
昭和40年代の交通戦争といわれた時期からすると、交通事故は確実に減少しています。しかし、死傷事故率で見ると、日本はアメリカの3倍も交通事故が多い国です。また、2000年以降はじりじりと死傷事故が増える傾向もあります。
自室から不始末その他で火を出す危険性を除けば、怖いのは放火。そして、周辺からのもらい火です。逆に言えば、放火されやすい場所、延焼しやすい場所の特徴を知り、狙われない暮らしを心がければ、危険性は少なくなるということです。
「自然災害に強い街かどうか」を見分けるには?
地名には大きく分けて、
1,地形や植生、地質など自然にちなむもの、
2,そこに何があったか、誰が住んでいたかなどにちなむもの、
3,街の誕生、町域・町名変更などで作られたり、復活したもの
の3種類があります。
ゲリラ豪雨は首都圏などの都市部で数多く発生し、2008年には「地下室での溺死」「車内での閉じ込めによる溺死」が起きています。特に都市部では「街の高低」があまり意識されていません。
海から離れた場所、高台でも洪水は起きることを知っていますか? 海から遠くても周囲から見て低地になっていれば、そこには水害の危険が潜んでいます。
坂道、遊歩道、でこぼこ道路は軟弱地盤の可能性大! 一方、雑木林、畑、寺社仏閣は安全地盤の指標になります。
液状化に関する群馬大学の青山雅史氏、関東学院大学の若松加寿江氏などによる調査を見ると、地形的に同じ性格を持つ場所で発生していることが分かります。
モノの硬さは水分量に左右されます。そして、水は低きに流れます。このルールを覚えておけば、地盤の硬い土地を見分けるのは簡単です。
免責事項