都心の廃線跡は、どのようになっているのか?
駅の地下化などに伴い出現した、都心の廃線跡へレッツゴー!
東急東横線と東京メトロ副都心線の相互乗り入れ開始による地下化にともない代官山駅~渋谷駅も地下化されました。その地上線跡地の一部に、2015年4月17日にオープンしたのが「LOG ROAD DAIKANYAMA(ログロード代官山)」という商業施設です。
出典: 都心に出現した廃線跡! 東横線の代官山~渋谷の地上線跡を歩く (1) 廃線跡が「ログロード代官山」として街をつなぐ--Rプロジェクトは今 | マイナビニュース
地下化した小田急線の東北沢駅~下北沢駅~世田谷代田駅は、「街のにぎわいや回遊性、子育て世代が住める街、文化」をキーワードに、3つ駅を中心に、それぞれのゾーンを特性に合わせて再開発するそうです。
廃線からおよそ半世紀が経過した今もなお、鉄道ファンや地元の人々の記憶に残り、愛され続けている「玉電」。2017年に開業から110周年をむかえ、2019年には廃止から50年が経過しますが、その遺構はどの程度残されているのでしょうか?
出典: 廃線から半世紀、今なお愛される「玉電」玉川本線と砧線跡をたどる (1) 渋谷から三軒茶屋へ--都会のオアシス・目黒天空庭園も玉電ゆかりの地 | マイナビニュース
廃線跡が、味わい深い遊歩道に!
廃線跡の活用法の王道といえば、緑道や遊歩道。かつての鉄道の痕跡が残っている場所も多く、鉄道ファンのみならず、ワクワクします。
東急東横線の地下化にともないできた地上線廃線跡を整備した、東白楽駅~反町駅~横浜駅間の「東横フラワー緑道」は、鉄道トンネルや橋が保存されているほか、廃止になった駅の記憶も刻まれているなど、素敵な散歩道になっています。
「日丹線」の愛称で親しまれていた上武鉄道は、八高線の丹荘(たんしょう)駅と西武化学前駅の間を結んでいました。太平洋戦争中、軍需物資の輸送が行われていましたが、戦後は貨物輸送のほか、細々と旅客営業も実施。廃線後は、大部分が遊歩道として整備され、かつてのホーム跡などが残されています。なお、歩きはじめの丹荘駅は列車の本数が少ないので、注意が必要です。
出典: 半世紀前の幻のような光景--上武鉄道日丹線廃線跡の旅 (1) 客車一両分のホーム跡から漂うかつてのにぎわい | マイナビニュース
熊谷駅~妻沼駅を結んだ東武鉄道の路線。現在、一部が遊歩道として整備されているほか、「熊谷市立妻沼展示館」には、かつてこの路線を走ったディーゼルカーが展示されており、職員に声をかければ、車両内部も見学させてもらえます。
出典: 東武のディーゼル車「カメ号」が走った熊谷線廃線跡を行く (1) 地元民に愛された妻沼線の歴史--高崎線とのオーバークロスもあり | マイナビニュース
目からウロコ!廃線跡おもしろ活用術!
ちょっと驚きの廃線跡も見つかりました!
昭和59年に廃止になった相模線の西寒川支線。廃止時点で、寒川駅~西寒川駅を1日4往復の旅客列車が結んでいました。西寒川支線跡は遊歩道として整備されていますが、他の路線と違うのは、かなり長い距離に昔の線路がそのまま残されていること。『スタンドバイミー』のように線路の上を歩けます。
常磐線の土浦駅から水戸線の岩瀬駅までを結び、1987年に廃線となった筑波鉄道の廃線跡を活用して整備された長大なサイクリングロード「つくばりんりんロード」。その距離、40.1km!
今後どうなる?廃線跡の活用が気になる路線
最近、廃線が決まった路線や、廃線跡を整備中の路線など、今後の活用に注目の路線も紹介します。
貨物専用線のため、耳慣れない路線かもしれませんが、西武鉄道で約半世紀にわたって「休止」していた安比奈線の廃止が、2017年6月1日に正式に決まりました。今後、どのように活用されるのか、注目されます。
「みなとみらい線」との相互乗り入れにより廃止された東急東横線の横浜駅~桜木町駅は遊歩道として現在整備中。この路線沿いを散歩すれば、高架に埋もれるようにして存在する貨物専用線である高島線の踏切や、二代目横浜駅の遺構など、様々な発見があり、楽しいですよ。
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