『耳をすませば』
1995年公開のジブリ映画『耳をすませば』。ヒロイン・月島雫と、ヴァイオリン職人を志す天沢聖司との淡い恋愛模様を描いています。その舞台は現代の日本、よくある私鉄沿線の街です。モデルになったのは東京都多摩市にある「聖蹟桜ヶ丘」。図書館へ近道するために雫が駆け下りる階段などが実在しています。
『耳をすませば』の監督は宮崎駿ではありません。高畑勲監督の『火垂るの墓』(1988年)や宮崎駿監督の『魔女の宅急便』(1989年)に作画監督という重要なスタッフとして参加した、近藤喜文(こんどう・よしふみ)唯一の監督作品です。
近藤監督はこの映画で、ヒロインの住まいを団地(集合住宅)にしました。それまでの宮崎アニメを思い出してみると、集合住宅住まいの主人公は思い浮かびません。なぜ近藤監督はあえて「狭っ苦しさ」を感じさせる団地を舞台に描いたのでしょうか。
『となりのトトロ』
言わずと知れたジブリの代表作『となりのトトロ』。サツキやメイが引っ越してきて、トトロやまっくろくろすけと出会った田舎風景のモデルは埼玉県の狭山丘陵(さやまきゅうりょう)です。公益財団法人トトロのふるさと基金という団体がトトロのふるさとを守るための活動を行い、当時のままの雑木林が残る貴重な場所になっています。
『コクリコ坂から』
2011年のジブリ作品『コクリコ坂から』の舞台は、1963(昭和38)年の港町・横浜です。映画の中には、当時の山下公園や桜木町駅などが登場し、ノスタルジックな横浜が魅力的に描かれています。
『千と千尋の神隠し』
国内の日本映画歴代NO.1ヒットを記録した『千と千尋の神隠し』。作品の中でも印象的な湯婆婆の湯屋「油屋」は、愛知県の道後温泉や、いくつかの建築がモデルになっているのだとか。物語の舞台のモデルとなった場所や、映画の世界観そっくりなスポットをまとめました。
『借りぐらしのアリエッティ』
2010年のジブリ映画『借りぐらしのアリエッティ』に出てくる古い屋敷やお庭に、舞台イメージとなった場所があります。それが青森県の盛美園。作品スタッフの公式ブログによると『2008年にジブリが社員旅行で行った青森にある盛美園という立派なお庭と和洋折衷の建物がある公園を大いに参考』にしたそうです。
『崖の上のポニョ』
「崖の上のポニョ」のモデルと言われる広島県福山市の「鞆の浦(とものうら)」は、懐かしさに溢れた港町です。常夜灯などが残った港の風景は、まさにポニョの世界そのもの!
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