入るだけではもったいない!専門医が教える入浴テク
血液の循環が良くなるということは、医学的にはどういう状態を指すのでしょうか? 医学目線で考えた、疲労回復のための正しいお風呂の入り方をご提案します。
立ち仕事などによる足のむくみをスッキリさせるために、お風呂は大変効果的。これは水圧によって足にたまった血液が心臓に押し戻されるからで、むくみ解消には水圧効果の弱い「半身浴」ではなく、肩まで浸かる「全身浴」がいいことがわかっています。
お湯の温度は42℃を境にして体への作用が真逆になります。42℃以上の高温では交感神経が刺激され興奮状態に、逆に40℃以下のぬる湯では副交感神経が刺激されリラックス状態になります。例えば、寝る前は40℃以下に、朝の仕事前は42℃の熱めのお湯を使うなど、温度を調整して自律神経を整えましょう。
寒いこの時期には柚子湯が最もおすすめ。皮に含まれている精油成分には、血行を促進して体を温めてくれるαピネンやリモネンが含まれており、精油自体も、風呂上りの皮膚からの水分蒸発を防いで、体が冷えるのを抑える働きを持っています。
茶カテキンはお茶に独特の苦味や渋味を与えているポリフェノールの一種。脂肪消費作用やアンチエイジング作用(抗酸化作用)など、美容が気になる人にとっては嬉しい作用があり、お風呂の前に緑茶を飲むと、カテキンの吸収力アップを期待できるのです。
【さらに知りたい!】風邪、頭痛…具合が悪いときのお風呂はどうすべき?
風邪をひいたかな、という時、お風呂に入ってよいかどうか悩むところですね。とても身近な医学的問題ですが、これについての研究は決して多くありません。医師でも悩むこの問題、現状で分かっていることについてご説明します。
多くの症状を緩和してくれるお風呂。しかし、体調次第では入ってはいけない時もあります。特に注意すべき「頭痛」の症状がある場合のお風呂の入り方についてご説明します。
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