京都と奈良、歴史が古いのはどっち?
京都に都が置かれたのは西暦794年。「平安京」というのが正式な名前です。その後、明治のはじめに東京に首都機能が移されるまで日本の都であり続けたわけですが、その際、東京への「遷都の詔(みことのり)」がなかったことなどから、いまだに京都が首都だと言う人もいます。
現在の奈良市に「平城京」が置かれたのは、西暦710年から長岡京(京都府長岡京市など)に都が遷された784年までの75年間です。それ以前は、同じく奈良県の明日香村や橿原(かしはら)市などに都が置かれていました。
天皇が住まわれた場所は?
平安京ができた当時の御所は、現在の「京都御所(京都御苑)」よりもだいぶ西に位置していました。現在の御所は、元々は内裏が焼失するなどした際に天皇が住まわれる里内裏(仮住まい)のひとつで、1331年以降、正式な御所になりました。
出典: 環境省_御苑案内図(京都御所)
現在、近鉄奈良駅や奈良公園があるあたりは、平城京では「外京(げきょう)」と呼ばれた東の外れの場所で、天皇が住まわれた大内裏はもっと西のほう、現在「平城宮跡」として建物の復原などの整備が進められている場所にありました。
京都と奈良、お寺や神社の数が多いのはどっち?
ものすごい数のお寺や神社があるイメージの京都・奈良ですが、文化庁が編纂している「宗教年鑑(平成27年版)」によれば、意外にもその数は全国一位ではないそうです。京都府のお寺の数は全国4位の3082、神社は全国18位の1764。奈良県はさらに少なく、お寺の数は1816、神社の数は1391だそうです。
出典: 宗教年鑑|文化庁
数ある京都のお寺や神社の中で、まず行ってみたい30ヶ所をピックアップ!同じ場所でも季節によって雰囲気が全然違うので、季節毎に訪れてみるのもオススメです。
はじめて奈良を訪れるなら、リンク先の記事を参考にしながら、お寺・神社巡りを楽しみましょう。
歴史ある京都・奈良で、一番古い建物は?
京都は、何度も火災や戦火に見舞われ、特に応仁の乱(1467~1477)では、市街地のほぼ全域が焼け野原になりました。そのため、現在京都に残る建物のほとんどは江戸時代以降に建て直されたものです。しかし、いくつかの兵火を免れた建物も現存しており、京都府下で最も古いのは醍醐寺五重塔で、平安時代前期の建築。
京都・奈良の代表的な行事は?
春の「葵祭」、夏の「祇園祭」、秋の「時代祭」をあわせて「京都三大祭」と言います。さらに、これに8月16日に行われる「大文字焼き」を加えて「京都四大行事」と呼ぶことも。
1月の若草山焼きにはじまり、夏の夜を彩るライトアップや、秋の「正倉院展」など人気の催事が多い中で、3月に行われる「お水取り」も、古くから伝わる奈良を代表する行事の一つ。
京都・奈良で食べたい名物料理は?
京都の料理といえば、「京料理」と多くの人が答えると思います。しかし、「京料理」とは、どんな料理を指すのか説明できる人は意外に少ないのではないかと思います。
奈良の郷土料理といえば、「茶粥」「三輪そうめん」「飛鳥鍋」など様々なものがありますが、その代表格といえば、やはり「柿の葉すし」でしょうか。元々は、県南部の吉野地方で、夏祭りのご馳走として各家庭で作られていたものなのだそうです。
京都・奈良に宿泊するなら?
最近の外国人観光客の急増などもあり、京都には大小様々な新しいホテルが建てられています。しかし、京都の風情を味わうなら、古い町家を利用した「町家ステイ」に泊まってみるのもオススメです。
奈良はホテルが少ないと言われますが、「ホテル日航奈良」や「奈良ロイヤルホテル」などの大きなホテルもいくつかあります。また、奈良公園の一角には、"西の迎賓館"とも呼ばれる「奈良ホテル」があります。
観光での交通手段は?
京都市内は、地下鉄やバス路線などが充実しているので、公共交通機関でほとんどの場所を観光できます。京都を訪れる前に知っておくと、ちょっとだけ役に立つかもしれない、公共交通機関にまつわる話を5つほど紹介します。
奈良公園周辺など、奈良市街地の観光はバスを上手に利用しましょう。便利なのが、普通の路線バスとは別に、1回の乗車料金が100円で、JR奈良駅、近鉄奈良駅、奈良公園内の主なスポット、平城宮跡を循環する「ぐるっとバス」です。
京都と奈良、トリビア的な日本一も比較
京都駅には0番線ホームがありますが、このホーム、なんと端から端までの距離が558mで、日本一長いホーム。また、京都駅には34番線ホームがありますが、これは日本一大きな番号なのだとか。
日本一面積の広い村というと、なんとなく北海道あたりにありそうですが、実は奈良県十津川村です(※)。この村には「谷瀬の吊り橋」というスリル満点な歩行者用吊り橋があります。ちなみに、日本一広い面積の市区町村は、岐阜件の高山市だそうです。
※日本の実効支配が及んでいない択捉島にある留別村を除く
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