肺炎には、うつりやすいタイプ、うつりにくいタイプがある

肺炎って、うつるの?

「肺炎がうつる」というイメージを持つ人はあまりいないでしょう。肺炎とは、細菌やウイルスなどの微生物が肺に侵入し、肺に炎症が起きた状態です。咳などに含まれる病原微生物を吸いこむことで感染する、「うつる肺炎」もあるのです。

出典: 【医師が監修】うつる肺炎の種類と感染経路 | ヘルスケア大学

どんな肺炎がうつりやすいの?

肺炎の典型的な症状のひとつに、激しい咳が挙げられます。「うつる肺炎」の主な感染経路は、患者が咳やくしゃみをした時に出る唾液や痰と一緒に細菌やウイルスを吸い込んでしまう「飛沫感染」と言われています。よって、細菌性やウイルス性の肺炎はうつりやすいと言えます。

うつる肺炎の代表的なものに、マイコプラズマ肺炎、肺炎球菌による肺炎、インフルエンザ菌による肺炎、クラミジア肺炎などがあります。SARS(重症急性呼吸器症候群)も、SARSコロナウイルスによるウイルス性の肺炎で、2003年に中国を中心に大流行しました。

逆にうつらない肺炎には、カビや薬が原因の肺炎、高齢者にみられる誤嚥性肺炎などがあります。

出典: 【医師が監修】うつる肺炎の種類と感染経路 | ヘルスケア大学

「マイコプラズマ肺炎」について

「マイコプラズマ肺炎」の基礎知識

マイコプラズマ肺炎は飛沫感染や接触感染によって拡大しますが、感染力はあまり強くなく、親しい友人や家族間など身近な人との接触時に感染することが多いといわれます。潜伏期間は1~3週間ですが、発病しない人もいます。喉の痛み、咳、発熱が主症状です。

出典: マイコプラズマ肺炎の症状・治療・予防法 [肺・気道の病気] All About

どんな人が感染しやすいの?

5歳児の65%、成人では90%近くの人が、マイコプラズマ病原体に感染したことがあるといわれます。感染しても肺炎を発症するかどうかは、個人によって異なります。6~12歳の子供の発病率が高く、その中でも8~9歳が最も多いと報告されています。

出典: 日本の警戒すべき感染症 -感染症から身を守るために-|月刊『クリンネス』より|特集|イカリ消毒株式会社

予防法は?

マイコプラズマ肺炎に有効なワクチンはまだないため、予防がとても大切です。「手洗いやうがいを徹底する」「感染者との接触を避ける」「人混みを避ける」「咳をしている人のそばにいかない」ほか、自分も「ほかの人に向かって咳をしない」ようにしましょう。

出典: 学校法人_川崎学園

「肺炎球菌による肺炎」について

「肺炎球菌による肺炎」の基礎知識

肺炎球菌は、多くの人の喉や鼻に常在する細菌で、飛沫感染によって拡大します。病原体が肺に侵入すると、1~3日の潜伏期間を経て発症します。咳や痰、発熱、胸痛が主な症状ですが、脳障害や聴力障害など重篤な後遺症が現れることもあります。

出典: 厚生労働省

どんな人が感染しやすいの?

肺炎球菌による感染症は、年齢にかかわらず、誰もが発症するリスクがあります。中でも集団保育を受けている子供の発病率は、2~3倍高いといわれます。2歳以下の子供は肺炎球菌に対する免疫がほとんどないため重症化しやすく、命に関わることがあります。

出典: 小児の肺炎球菌感染症 - Know VPD!

予防法は?

肺炎球菌ワクチンで予防することができます。2013年より、小児が無料(または低料金)で受けられる定期接種になりました。接種回数は「1回目をいつ受けたか」によって異なりますが、1歳前に感染することが多いため、生後2か月になったら受けましょう。

出典: 小児の肺炎球菌感染症 - Know VPD!

「インフルエンザ菌による肺炎」について

肺炎を引き起こす「インフルエンザ菌(インフルエンザ桿菌)」は、冬場に流行する「インフルエンザウイルス」と全く関係のない細菌です。何種類かありますが、乳幼児の肺炎の原因となりやすいのが「b型インフルエンザ菌(Hib)」です。

「インフルエンザ菌による肺炎」の基礎知識

Hibは多くの子供の鼻や喉に常在する細菌で、接触感染や飛沫感染によって広がります。肺などに侵入すると、2~3週間の潜伏期間を経て発症します。ケンケンという乾いた咳、発熱、嘔吐などが特徴で、肺炎のほか髄膜炎や急性咽頭蓋炎なども引き起こします。

出典: インフルエンザとは違うインフルエンザ菌b型感染症の予防法|ミナカラ

どんな人が感染しやすいの?

Hibによる病気に感染する人の大半は、5歳未満の乳幼児といわれます。生後3~4か月になると母親から引きついだ抗体がなくなり、感染率が高まります。2~3歳からは自己免疫が発達して抗体をつくれるようになるため、発症率が下がっていきます。

出典: インフルエンザ桿菌(Hib)ワクチンの方法と効果 [予防接種・ワクチン] All About

予防法は?

Hibワクチンにより、予防することができます。2013年より小児の定期接種となったため、無料(または低料金)で受けることができます。接種回数は「1回目をいつ受けたか」によって異なります。生後3か月頃から感染しやすいため、早めに受けましょう。

出典: 中野こどもクリニック >インフルエンザ菌

「クラミジア肺炎」について

「クラミジア肺炎」の基礎知識

クラミジアは細胞に寄生して増殖する細菌で、飛沫感染によって拡大します。潜伏期間は3~4週間で、発症すると、38~39度の発熱、咳、痰、喉の痛み、副鼻腔炎などの症状が現れます。慢性閉塞性肺疾患、気管支発作やリウマチの原因になることもあります。

出典: クラミジア肺炎の症状・治療・合併症 [肺・気道の病気] All About

どんな人が感染しやすいの?

クラミジア肺炎は、赤ちゃんからお年寄りまでさまざまな年代の人が発症しやすい肺炎です。新生児や乳児が感染する病原体と、小児~高齢者が感染する病原体が異なるためです。季節による流行はなく、感染力は弱いものの何度でも感染します。

出典: クラミジア肺炎とは?クラミジア肺炎の新生児と大人の感染経路の違い・症状・治療法。妊婦さんも要注意!|ミナカラ

予防法は?

健康な大人が感染したときの発病率は10%程度と少なく、重症化するリスクも低い肺炎です。けれどもそれは、免疫力が下がっていると感染しやすく、発症しても気づきにくいということです。睡眠と栄養をしっかりとる、うがい手洗いをするなどの予防が大切です。

出典: 2/2 クラミジア肺炎の症状・治療・合併症 [肺・気道の病気] All About

保育園や幼稚園への登園について

肺炎による登園禁止期間は、法的に定められていません。主治医の指示のもとで、ほかの園児に伝染させることがないと判断されたら、登園することができます。保育園や幼稚園によっては登園許可証が必要なことがあるため、あらかじめ確認しておきましょう。許可証は有料になりますが、病院やクリニックで発行してくれます。