ノロウイルスは、どんなウイルス?

感染するとどうなる?

ノロウイルスは1972年に存在が確認され、2002年に正式名をつけられたウイルスです。1~2日の潜伏期間を経て発症し、吐き気や嘔吐、下痢が主症状となって現れます。発熱や腹痛、頭痛などを伴うこともありますが、多くの場合、特別な治療をせずに回復します。

出典: ノロウイルス感染症とは(出典:国立感染症研究所ホームページ)

流行しやすい時期は?

ノロウイルスの流行時期は、11月から4月頃といわれます。牡蠣などを生で食べる機会が多く、二枚貝の内臓に潜むウイルスに感染し、病原体が人から人へと拡散するためです。ウイルスの生存期間が低温になると延びることも、冬場に流行する原因のひとつです。

出典: ノロウイルスの初期症状・潜伏期間・治療法など詳しく解説!|All About(オールアバウト)

感染力はどのくらい強い?

ノロウイルスは、感染力が非常に強いウイルスです。感染者の便1グラムに100万個ものウイルスが含まれ、100個のウイルスで感染するといわれます。計算上、1グラムの便で1万人が感染します。さまざまな感染経路を持つため、知らないうちに感染します。

出典: これだけは知っておきたいノロウイルス感染症の知識/京都府ホームページ

ノロウイルスの感染経路は?

生牡蠣が危険といわれるのは、なぜ?

日本でふん便は下水処理場で塩素消毒されますが、ノロウイルスは通常の塩素濃度では死滅せず、放出されて海水中を漂います。牡蠣などの二枚貝は、プランクトンと一緒にウイルスを取りこみ体内に蓄積します。そのため、汚染された牡蠣を生食すると感染します。

出典: これだけは知っておきたいノロウイルス感染症の知識/京都府ホームページ

人から人に感染するの?

生牡蠣を食べていないのにノロウイルスに感染する、そのようなケースは少なくありません。ウイルスに感染している調理従事者が触れた食材を食べることで起こる「経口感染」や、ドアノブなどを通して指についたウイルスが口に入る「接触感染」もあります。

出典: 感染症情報センター:ノロウイルス感染症とその対応・予防(医療従事者・施設スタッフ用)

空気感染することもあるの?

ノロウイルスの感染経路には、「経口感染」や「接触感染」のほか、嘔吐物から舞い上がる飛沫を吸いこんで起きる「飛沫感染」が挙げられます。
また、床などに残存したウイルスが乾燥して空気中に舞い上がることが原因となる「空気感染」も報告されています。2006年12月に池袋のホテルで、ノロウイルスに感染した客が絨毯に嘔吐し、消毒が不十分だったため、集団感染に発展したという事例もあります。

出典: 感染症情報センター:ノロウイルスの感染経路

キスや咳、会話など、唾液からも感染もするの?

嘔吐後しばらくは口にウイルスが存在するので、感染する可能性はあります。嘔吐が収まれば可能性は低いと言えます。

ウイルスは空腸で増殖しますが、嘔吐の際には空腸から逆流して胃の内容物と一緒に口から排泄されます。嘔吐後しばらくは口の中にウイルスは存在しますが、常に排泄されているわけではありません。嘔吐が収まれば、口の中にウイルスが出てくることもありません。

リンク: 愛知県学校薬剤師会

飛沫感染といっても、ノロウイルスだけは、患者さんのくしゃみや咳によるものではありません。嘔吐物そのものが飛び散ることによって、その飛沫を浴びて感染するか、あるいは誰かがそれを処理しているときに飛沫が舞い上がり、その周囲にいた人が飛沫を吸い込むことで感染するわけです。

リンク: 全国保育協議会

ノロウイルスに感染しないための対策は?

予防のためのポイントは?

経口感染や接触感染を防ぐため、こまめに手を洗いましょう。手についたウイルスがはがれやすくなるように、石けんをしっかり泡立てて、爪の間や手首までしっかり洗います。牡蠣などの二枚貝を食べるときは、中心部が85~90度になるように90秒以上加熱します。

出典: ノロウイルスに感染しないための正しい予防法・対処法|All About(オールアバウト)

看病するときのポイントは?

二次感染を防ぐため、嘔吐物やふん便を片づけるときは、使い捨ての手袋やペーパータオルなどを使って処理し、汚物と一緒にビニール袋に入れ密閉して廃棄します。消毒には「アルコール」はあまり効力がなく、「次亜塩素酸ナトリウム」や「加熱」が効果的です。

出典: ノロウイルスに感染しないための正しい予防法・対処法|All About(オールアバウト)