ノロウイルスの基礎知識

ノロウイルスの潜伏期間や初期症状は?

ノロウイルスの潜伏期間は、1~2日といわれます。その後、微熱、下痢、嘔吐などの初期症状が現れますが、はじめに微熱が出ることが多いため、風邪とかんちがいする人も少なくありません。微熱が続いた後に下痢や嘔吐が見られたら、感染の疑いがあります。

出典: 【医師が監修】初期症状は?ノロウイルス発症までの潜伏期間 | ヘルスケア大学

ノロウイルスに感染したときの症状は人それぞれで、軽い風邪程度の症状ですむ人もいます。症状が軽くても周囲の人にうつす可能性があるため、二次感染に気をつけなくてはいけません。また、ウイルスを体外に出すことが大切なので、下痢止めなどの服用は控えましょう。

ノロウイルスが流行するのは、いつ?

ノロウイルスは、11月頃から4月にかけて猛威をふるいます。二枚貝を生食することで内臓に潜むウイルスに感染しますが、冬場はカキを生で味わう機会が増えるためです。また、ノロウイルスは低温になると生存期間が伸びます。そのため、寒くなると流行します。

出典: 第6回:ノロウイルスが冬場に流行する理由|Dr.濱田コラム|感染症専門家コラム|感染と予防Web|サラヤ株式会社 企業法人向け

ノロウイルスに感染したときの症状

感染するとどうなる?

吐き気、嘔吐、水溶性の下痢が主な症状です。通常、便に血液が混じることはなく、熱もあまり高くなりません。症状が持続するのは数時間~数日(平均では1~2日)と短期間なことが多いのですが、体力が低下している人は重症化して長びくこともあります。

出典: 感染症情報センター:ノロウイルス感染症とその対応・予防(家庭等一般の方向け)

子供と大人による症状の違いは?

子供は嘔吐、大人は下痢が多いといわれます。子供の場合は、急な嘔吐により病院に駆け込むケースが見られます。1日に数回から数十回の症状が見られ、チクチク刺すような腹痛を伴うこともあります。脱水症が大きな問題になるため、適切な治療が必要です。

出典: vol.6 嘔吐下痢症について/【内科】岡部家孝:知っておきたい病気の話【社会医療法人鹿児島愛心会 大隅鹿屋病院】

注意が必要な対象者は?

子供は、嘔吐や下痢による脱水を起こしやすい、症状がうまく伝えられないなどが原因で重症化しやすい傾向があります。高齢者は嘔吐により窒息や誤嚥を起こしやすいため、注意が必要です。調理従事者は、二次感染の拡大防止に留意しなければなりません。

出典: 相模原市健康福祉局保健所疾病対策課

ノロウイルスの感染経路

どんなふうに感染するの?

カキなどを生食する以外にも、感染した調理従事者の触れた食材を食べる「経口感染」、買いもの時のお釣りなどから手についたウイルスが口に入る「接触感染」、空気中に舞うウイルスを吸うことで起きる「空気感染」など、多くの感染経路があります。

出典: ノロウイルスの感染経路と予防法ー原因は牡蠣だけ?キスでもうつる?|All About(オールアバウト)

ノロウイルスの治療法

ノロウイルスに特効薬はない!

ノロウイルスに対する特効薬はなく、吐き気止めや整腸薬で症状の軽減を図るなど対処療法に限られます。
下痢には、下痢止めを飲んでしまうとウイルスを体内にとどめることになるため、使用しないほうがいいとされていますが、激しい下痢がみられる場合には、下痢止めが処方されることもあります。

脱水症状がみられる場合は、点滴などによる治療が必要になります。乳幼児や高齢者は、特に脱水症状を起こさないよう十分に水分と栄養を摂るように注意しましょう。

出典: ノロウイルス・ロタウイルスの検査・予防・治療法 [ノロウイルス・ロタウイルス] All About

感染時の食事のポイント

オススメの食品や飲料は?

ミネラルの入ったスポーツドリンクをこまめに飲んで、脱水を予防するのが最優先です。飲めずに吐いてしまうときは、受診して点滴をしてもらいます。その後、嘔吐や下痢が落ちついたら、消化の良いものを少しずつ、1日あたり5~6回に分けて食べましょう。

出典: ノロウイルス感染時の食事の注意点といつから何を食べるといい?|All About(オールアバウト)

避けたほうが良いものは?

胃に対する刺激の強い柑橘系の果物やジュース、炭酸飲料、コーヒーなどと、腸の働きを活発にする食物繊維の多い食べもの、香辛料を避けましょう。下痢を悪化させることがあります。糖分の多いものや乳製品を含む油脂も、腸に負担をかけるためガマンします。

出典: ノロウイルス感染時の食事の注意点といつから何を食べるといい?|All About(オールアバウト)

ノロウイルスの予防法

予防するためのポイントは?

ウイルスを持った貝からの感染を防ぐため「二枚貝は中心部が85~90度になるように90秒以上加熱してから食べること」、指などについたウイルスから感染しないように「石けんをしっかり泡立ててこまめに手を洗うこと」が効果的な予防法です。

出典: ノロウイルスに感染しないための正しい予防法・対処法|All About(オールアバウト)

看病するときに注意することは?

ウイルスによる二次感染を防ぐため、感染者の嘔吐物やふん便を片づけるときは使い捨ての手袋をしてペーパータオルなどを使って処理し、「次亜塩素酸ナトリウム」や「加熱」により十分な消毒をします。汚物はビニール袋に密閉して、廃棄します。

出典: ノロウイルスに感染しないための正しい予防法・対処法|All About(オールアバウト)

保育園などの登園可否について

感染したら、保育園には行けないの?

ノロウイルスは学校保険安全法において「第三種感染症」または「その他の感染症」に分類される感染症のため、医師によって感染の恐れがないと認められるまで登園することができません。登園の目安は、嘔吐や下痢が軽減し、全身の状態が回復したときです。

出典: 文部科学省>学校において予防すべき感染症の解説

ノロウイルスにおける登園許可証の提出の有無は、保育園によって異なります。登園前に、必ず確認してください。

ノロウイルスの免疫持続期間

感染したら、免疫はできる?

ノロウイルスに感染すると、数か月から1年間程度は免疫が持続しますが、その後はあまり効果が見られません。免疫は永続的なものではなく、半年以上経過すると、再び感染する可能性があります。

出典: 横浜市衛生研究所:ノロウイルスによる感染性胃腸炎について