都内で開催されている、思わず人に教えたくなるアート展

感受性が豊かになる芸術の秋は、各場所で様々なアート展が行われています。今回は、思わず人に教えたくなる、都内で開催されているアート展を5つピックアップ! この秋、是非足を運んでみてください。

国際写真賞『Prix Pictet Disorder(混乱)』東京巡回展

開催期間:2016年10月21日(金)から10月27日(木)まで

昨年初の東京での巡回展に引き続き、今年も昨今の緊迫した社会問題や環境問題に寄与する優れた写真家とその作品を紹介する国際写真賞「Prix Pictet」が、東京表参道にあるBANK GALLERYにて開催されています。会場では第6回のテーマである『Disorder(混乱)』で選出された受賞最終候補者の作品を展示。

出典: Prix Pictet | The global award in photography and sustainability ©Valerie Belin, Still life with pearls, 2014

国際写真賞「Prix Pictet」は、1805年にスイス・ジュネーブで創業された資産運用・管理サービスを提供しているピクテ・グループによって、2008年に創始されたものです。毎年決められたテーマのもと、およそ300人のノミネーター(写真のプロフェッショナル)が推薦する約700名の写真家がノミネートされ、最終審査員の審査を経て各賞が発表されます。昨年11月に開催された、パリの市立近代美術館での最終候補者による展覧会で、最優秀賞受賞者が発表され、フランス人写真家のヴァレリー・ベラン氏が受賞しました。

出典: Prix Pictet | The global award in photography and sustainability ©Ori Gersht, Time After Time:Blow Up No.1,2007

LINK OF LIFE エイジングは未来だ 展

開催期間:2016年10月28日(金)から11月3日(木)まで

資生堂は、資生堂銀座ビルにおいて、サイエンス×アート×デザインの新たな可能性をひらく「LINK OF LIFE エイジングは未来だ」展を開催します。昨年につづき2回目の開催となる今回のテーマは「エイジング」です。年齢に抗うのではなく、美しく歳を重ねる「サクセスフルエイジング」という考え方をもとに、少子高齢化社会が現実のものとなった状況を踏まえ、未来の美しさを考えます。

出典: CONCEPT | LINK OF LIFE | 資生堂グループ企業情報サイト ©Wonder Aging, Wonderful Aging 

LINK OF LIFEは、サイエンス、テクノロジー、エンジニアリング、アートをデザインがつなぐ壮大な美の大実験室であり、活動に賛同する内外の科学者、研究者、デザイナー、アーティスト、企業や団体が互いの境界を飛び越え、つながり、今までにない発想や価値創造を共同でおこないます。LINK OF LIFE は、生きることのすべてに関わり、未来の生活をより美しく豊かにするために人・モノ・コトをつなぎます。その成果を発表する年一回の展覧会では、大人から子供まで楽しめる展示にすることで、さらに多くの人々とリンクしていきます。

出典: LINK OF LIFE | 資生堂グループ企業情報サイト ©TA/TA/MI/RAI (多々未来)

GUCCI 4 ROOMS

開催期間:2016年10月11日(火)から2017年1月末(予定)【オンライン】

「GUCCI(グッチ)」は、クリエイティブ・ディレクター アレッサンドロ・ミケーレ氏によるブランドの美学を全く新しい体験を通じて発信するアートプロジェクトをスタート。「GUCCI 4 ROOMS(URL:gucci4rooms.gucci.com)」と名付けられたこのプロジェクトは、グッチの折衷的で独創的な世界をインスピレーション源として、4人のアーティストが4つの“部屋”を制作、その作品をヴァーチャルとリアルの双方で発表するという、今までにないエキシビションです。アーティストの作品は、10月11日(火)からオンライン上のデジタル空間において展開されています。

出典: GUCCI 4 ROOMS Gucci Garden Room by Mr. - Courtesy of Gucci -©2016 Mr./Kaikai Kiki Co., Ltd. All Rights Reserved.

開催期間:10月12日(水)から11月27日(日)まで【エキシビジョン】

また、10月12日(水)より実体験が可能なインスタレーションが、東京・グッチ銀座で公開されています。アレッサンドロ・ミケーレ氏はこのプロジェクトのために、世界が注目する3人の日本人アーティスト̶塩田千春氏、真鍋大度氏、Mr.̶氏にコラボレーションを依頼しました。さらに4人めのアーティストとして、グッチの2016–17年秋冬コレクションからアレッサンドロ氏とコラボレーションを展開しているトラブル・アンドリュー氏が参加し、アレッサンドロのデザインと美学を象徴するモチーフをテーマに、ぞれぞれの独自の解釈と手法でイマジネーションに溢れる部屋を制作しました。

出典: GUCCI 4 ROOMS Courtesy of Gucci

蜷川実花展 「Light of」

開催期間:2016年10月21日(金)から12月3日(土)まで

2016年10月、小山登美夫ギャラリーは北参道から六本木へ移転し、シュウゴアーツ、タカイシイギャラリーと共に新しく建設されるギャラリービル「complex 665」に新スペースをオープンしました。六本木での第一回目の展覧会は、蜷川実花展「Light of」。本展で展示される作品のシリーズ「Light of」は、花火や野外フェスにおける暗闇で煌めく光を画面から溢れんばかりに捉え、その場にいる人々の一瞬の、閃光を享受する熱気や欲望をも窺い知れるような、力強く鮮烈な作品です。

出典: Tomio Koyama Gallery 小山登美夫ギャラリー  

一方で、花火は空に掲げられた希望のように、天に向かって伸ばされた多くの手は、まるで光に救済を求めているかのようにも映ります。光が明るいほど色彩は輝きますが、光が強い程影もまた濃く出るように、蜷川氏は光の世界に隣り合わせの暗闇にも敏感に反応しています。complex665ビルでのオープニング展覧会にふさわしい視覚的な鮮やかと、刹那な美を止めようとする衝動、それを通して永遠なるものに触れようとする作家自身の視点を観る者に強く印象づけるでしょう。

出典: Tomio Koyama Gallery 小山登美夫ギャラリー  Light of, 2015 C-print mounted on Plexiglas, frame 97.0 x 145.6 cm ©mika ninagawa

宇宙と芸術展:かぐや姫、ダ・ヴィンチ、チームラボ

開催期間:2016年7月30日(土)から2017年1月9日(月・祝)まで

宇宙は古来、人間にとって最大の関心事であり、また信仰と研究の対象として、世界各地の芸術の中で表現され、多くの物語を生み出してきました。本展では、隕石や化石から、レオナルド・ダ・ヴィンチやガリレオ・ガリレイの天文学手稿、貴重な天文・科学の初版本、曼荼羅や日本最古のSF小説ともいえる「竹取物語」の絵巻、そして現代アーティストによるインスタレーションや宇宙開発の最前線に至るまで、古今東西ジャンルを超えた多様な出展物約200点を一挙公開しています。

出典: 森美術館 © 「宇宙と芸術展:かぐや姫、ダ・ヴィンチ、チームラボ」展示風景、森美術館、2016年 撮影:木奥恵三 写真提供:森美術館

NASAが実施した火星仮想住居コンペティションで最優秀賞に選ばれた《マーズ・アイス・ハウス》の模型など、日本初公開となる出展物も見どころのひとつです。「人は宇宙をどう見てきたか?」、「宇宙という時空間」、「新しい生命観―宇宙人はいるのか?」、「宇宙旅行と人間の未来」の4つのセクションを通して、未来に向かっての新たな宇宙観、人間観を提示することを試みています。まるで「宇宙の入り口」に降り立ったかのような体験ができる注目作品の数々を是非ご覧ください。

出典: MORI ART MUSEUM ©チームラボ|《追われるカラス、追うカラスも追われるカラス、そして衝突して咲いていく – Light in Space》|2016年|インタラクティブ・デジタル・インスタレーション|4分20秒|サウンド:高橋英明