とびひは、どんな病気?

なんで「とびひ」と呼ばれるの?

「とびひ」は、正式には「伝染性膿痂疹(でんせんせいのうかしん)」といいます。「膿を持ったような痂(かさぶた)のある発疹が広がっていく」という意味です。火の粉が飛ぶように次々と感染することから「とびひ(飛び火)」と呼ばれるようになりました。

出典: 飛び火(伝染性膿痂疹)の原因・症状・治療 [子供の病気] All About

なぜ「とびひ」になるの?

とびひは、細菌による皮膚の感染症です。虫刺されや湿疹、あせも、転んでできた傷などをひっかいて二次感染を起こすと「とびひ」になります。鼻孔の周囲には様々な細菌が常在するため、鼻を触るクセがあると、とびひになりやすいといわれます。

出典: とびひ Q1 - 皮膚科Q&A(公益社団法人日本皮膚科学会)

とびひになる原因は?

とびひは大きく2種類に分けられます。水ぶくれができて皮膚がむけることの多い「水疱性膿痂疹」と、厚いかさぶたのできる「痂皮性膿痂疹」です。

水疱性膿痂疹は、皮膚に常在する「黄色ブドウ球菌」が原因

黄色ブドウ球菌は、皮膚にトラブルを引き起こす頻度が最も高いとされる細菌のひとつで、全身の皮膚に常在します。湿疹やケガなどにより外側の皮膚が破壊されたときや免疫力が低下したときに、感染しやすくなります。

出典: 細菌と皮膚|皮膚の病気|大田区雑色 雑色皮フ科

痂皮性膿痂疹は、皮膚や喉に常在する「A群β溶血性連鎖球菌」が原因

A群β溶血性連鎖球菌は、感染症を引き起こす頻度が最も高いとされる細菌のひとつで、皮膚や喉などに常在します。とびひのほか、咽頭炎や上気道炎の原因となり、非常に強い感染力を持ちます。

出典: 溶連菌感染症(A群溶血性レンサ球菌咽頭炎)とは?A群溶血性レンサ球菌咽頭炎の症状、合併症、治療法、予防法について|ミナカラ

子供と大人では、症状が異なる

赤いブツブツができやすい、子供のとびひ

子どもが罹りやすいのは、水ぶくれができて皮膚がむけることの多い「水疱性膿痂疹」です。赤いブツブツの水を持った湿疹ができる、皮がめくれた感じになる、黄色い浸出液が出る、治るときにかさぶたになるなどの特徴があります。7月から9月頃に流行します。

出典: 飛び火(伝染性膿痂疹)の原因・症状・治療 [子供の病気] All About

皮膚炎だけでなく全身に症状が出ることもある、大人のとびひ

大人が感染しやすいのは、水ぶくれのあとに厚いかさぶたができる「痂皮性膿痂疹」です。発疹が出るほか、発疹が痛んで悪化する、熱が出る、喉が痛む、リンパが腫れるなどの症状があらわれ、全身が真っ赤になることもあります。季節に関係なく発症します。

出典: とびひ Q7 - 皮膚科Q&A(公益社団法人日本皮膚科学会)

とびひとよく似た「水いぼ」に注意!

とびひと初期症状がよく似た皮膚疾患に「水いぼ」という病気があります。とびひが細菌感染であるのに対して、水いぼはウイルスによって感染が広がります。治療方法や薬が異なるため自分で判断せず、皮膚科に行きましょう。

出典: イボとミズイボ、ウオノメとタコ─どう違うのですか?─ Q7 - 皮膚科Q&A(公益社団法人日本皮膚科学会)

治療の方法は?どんな薬が処方されるの?

「水疱性膿痂疹」と「痂皮性膿痂疹」はどちらもとびひの一種ですが、治療方法はそれぞれ異なります。種類別に見てみましょう。

水疱性膿痂疹の治療法

セフェム系の抗生物質の内服薬と、抗菌性の軟膏を併用します。水疱が破れて中の液体が周囲につくと、感染が拡大してしまいます。あらかじめつぶしてガーゼなどで覆い、保護しましょう。かゆみが強いときは、抗ヒスタミン薬を使って症状を抑えます。

出典: とびひ(伝染性膿痂疹)の治療と薬の種類 | ヘルスケア大学

痂皮性膿痂疹の治療法

セフェム系またはペニシリン系の内服薬と、エリスロマイシンなどの抗菌性の軟膏を併用します。炎症が強くあらわれているときは、点滴をすることもあります。

出典: とびひ(伝染性膿痂疹)の治療と薬の種類 | ヘルスケア大学

幼稚園や保育園、学校、会社に行っても大丈夫?

患部が露出していなければ登園可能

とびひは、学校保健安全法の第三種に指定される伝染病です。そのため、感染したら医師の診察を受けて治療しなければなりません。患部をガーゼや包帯できちんと覆い、露出しないようにすれば、登園や登校は可能です。大人が会社に行くときも同様にしましょう。

出典: とびひになったら保育園・幼稚園は休む?いつから登園できる?|All About(オールアバウト)

感染を広げないための対策は?

治るまでお風呂やプールは我慢する

とびひは伝染性の病気のため、周囲への配慮が大切です。お風呂でなくシャワーを使う、完治するまではプールに入らないなどの対策をとりましょう。患部に触れたり、破れた水疱の液体に触れたりすることで、次々に感染します。タオルの共用も避けましょう。

出典: とびひはうつる?プール・お風呂はOK?とびひの原因と予防法|All About(オールアバウト)

身体を清潔に保つ

とびひは皮膚や喉などに常在する細菌が、虫刺されやあせも、傷などから体内に入りこんで感染する病気です。手洗いをこまめにする、シャワーを浴びる、爪を短く切る、湿疹をかきくずさない、鼻をほじならいなど、身体を清潔に保つことで感染の拡大が防げます。

出典: とびひはうつる?プール・お風呂はOK?とびひの原因と予防法|All About(オールアバウト)

一度感染したら2度とかからない?

とびひはウイルスではなく細菌が原因の疾患です。一度感染したことがあっても、体内にとびひへの免疫ができるわけではありません。ひっかき傷により皮膚のバリア機構が壊れ、黄色ブドウ球菌や溶連菌に感染すれば、何回でもとびひになる可能性はあります。感染しないためにしっかりと予防をしましょう。