水疱瘡の跡はずっと消えないの?
水疱瘡が治ったあとも、皮膚の表面がへこんでクレーターのようになることがあります。小さくて軽度のものは時間とともに目立たなくなりますが、大きくて陥没の深いものは大人になっても消えません。跡そのものをつくらないようにすることが大切です。
水疱瘡の跡はへこんでいるもののほか、盛りあがって小さなケロイド状になったもの、傷が表皮よりも深いため白くなったもの、色素沈着をして茶色くなったものなどがあります。
跡を残さないためにできることは?
水疱をかいてつぶしてしまうと、細菌による2次感染をおこして傷が治りにくくなったり、化膿してとびひになったりして跡が残る場合があります。特に子供は、かゆいとひっかいてしまいます。爪を短く切り、こまめに手洗いをさせて清潔に保ちましょう。
水疱がかさぶたになって治るまでは、細菌感染しないように皮膚を清潔に保ちます。熱が出て汗をかいたときなどはかゆみが増すため、ぬるめのシャワーで流します。湯船にためたお湯はあまり清潔とはいえないため、かさぶたができるまで我慢しましょう。
水疱瘡の跡は、皮膚が薄くなっています。日光に当たると紫外線の影響で、色素沈着を起こしやすくなります。日焼けをしないように、つばの広い帽子を被って顔を守る、跡が残っているところにはSPF15以上の日焼け止めクリームを塗るなど対策をしましょう。
水疱瘡かもと思ったら、できるだけ早く病院に行きましょう。治療薬として処方される抗ウイルス剤は飲み始める時期が早いほど効果が高く、かゆみ止めの軟膏を使うことによりかきむしるリスクを減らせます。水疱が細菌に感染した場合の対処もできます。
予防注射をしている人は水疱瘡になっても軽度ですむため、跡がほとんど残らないといわれます。
跡を消す方法はないの?
水疱瘡の跡を切除して縫い合わせることで目立たなくする方法です。手術の時間は10分程度、1週間後に抜糸、半年後に手術跡は分かりにくくなります。費用は、顔の場合は縫合する長さ1cmにつき5万円です。費用や施術時間、期間は病院により異なります。
TCA(トリクロロ酢酸)を使用したケミカルピーリングで、傷跡のへこみを改善する方法です。1か所当たり2000円程度、2週~4週に1回の通院で、数回~10回程度の治療が目安です。費用や回数には個人差があり、病院によっても異なります。
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