妊婦さんが風疹に感染したときの赤ちゃんへの影響は?

赤ちゃんが「先天性風疹症候群」になるリスクが高まる

先天性風疹症候群とは、妊婦さんが妊娠初期に風疹に罹ることにより胎児が感染し、生まれてくる赤ちゃんに様々な障害が起こる先天性の病気をいいます。妊娠1か月では50%以上、2か月で30%、3か月で18%と、妊娠初期ほど発症のリスクが高まります。

出典: 先天性風疹症候群の原因・症状・予防 [子供の病気] All About

妊婦さんが風疹に感染すると、赤ちゃんが先天性風疹症候群になる危険度が高まるほか、流産や早産、死産を起こしやすいといわれます。

先天性風疹症候群の主な症状は?

心疾患や難聴、白内障、緑内障などがあり、白内障や緑内障は失明の原因となります。ほかにも、血小板が減少して出血しやすくなる、眼が小さくなって視力が低下する、肝臓と脾臓が腫れる、糖尿病、発育遅滞、精神発達遅滞などが挙げられます。

出典: 先天性風疹症候群の原因・症状・予防 [子供の病気] All About

風疹ってどんな病気?

発症するとどうなる?

小さな赤いプツプツが全身に広がり、3~5日程度で消失します。発疹と同時期に半数くらいの人が発熱するほか、首や後頭部のリンパ節が腫れる、眼球の結膜が充血するなど症状も現れます。関節炎や脳炎、貧血などの合併症を起こすこともあります。

出典: 大人も要注意!風疹の症状(大人と子供の違い)・感染経路・予防法|All About(オールアバウト)

感染経路や潜伏期間、流行期間は?

風疹は、感染者の咳やクシャミなどでウイルスが飛び散る「飛沫感染」によって広がります。2~3週間の潜伏期間を経てから症状が現れるため、その間に感染が拡大することも少なくありません。日本では春から初夏にかけて流行し、数年間隔で大流行します。

出典: 大人も要注意!風疹の症状(大人と子供の違い)・感染経路・予防法|All About(オールアバウト)

予防するための方法は?

風疹を予防するためには、風疹ワクチンを接種し、免疫をつくる以外には方法がありません。現在は、はしかと風疹の混合(MR)ワクチンの定期接種制度があり、1回目は1歳のとき、2回目は小学校に入学する前の1年間に受けることになっています。

リンク: 子供の風疹(ふうしん)の症状・原因・対策 | ヘルスケア大学

MRワクチンは国や自治体が推奨する定期接種に分類されるため、上記の期間内であれば原則無料で受けられます。また、期間を過ぎてしまっても条件により助成を受けられる市区町村もあります。

ワクチンによる免疫は徐々に低下します。また、1回の接種でうまく免疫がつかないことがあります。そのため、現在の幼児は麻疹風疹混合ワクチン(MRワクチン)の接種を2回受けます。

リンク: 風疹と母子感染 2012年版 妊婦さん以外の方へ:公益社団法人日本産婦人科医会

28歳以上は要注意!十分な免疫を持たない人も

風疹に対するワクチンの接種状況は、世代によって異なります。女子中学生にのみ予防接種のあった世代、現在への移行(男女の幼児が対象)の狭間に入った世代、ワクチンがなかった世代など理由は様々です。そのため、現在28歳以上の人は、抗体が足りない可能性があります。

出典: 風疹と母子感染 2012年版 妊婦さん以外の方へ:公益社団法人日本産婦人科医会

女性だけでなく男性もワクチンを接種する

男性が風疹に罹る割合は、女性の3倍以上といわれます。風疹に対するワクチンを受けたことのない男性は、なるべく早く接種しましょう。大人の風疹は重症化しやすいだけでなく、妊娠中の女性にうつすと、赤ちゃんが先天性風疹症候群になる可能性があります。

出典: 風疹Q&A(2012年改訂):国立感染症研究所

ワクチンを受けた女性は2か月間の避妊が必要

風疹のワクチンは、毒性の弱い生きたままのウイルスを使う「生ワクチン」です。そのため、接種後は約2か月間の避妊が原則となります。夫から妻への感染を防ぐため、ワクチンは旦那さんや家族にも受けてもらいましょう。

出典: 風疹と母子感染 2012年版 妊婦さん以外の方へ:公益社団法人日本産婦人科医会

抗体検査で免疫の有無をチェックする

「抗体検査」と聞くと、ややこしい検査のように感じるかもしれませんが、通常の血液検査と同じです。採血後、1~3週間後に検査結果がわかります。

リンク: 妊婦でも大丈夫?風疹(ふうしん)の抗体検査 | ヘルスケア大学

抗体価が8倍以上(HI検査で)は抗体有りと判断されます。32倍以上では十分な抗体があると判断されます。抗体無し(HIで8倍未満)、あるいは抗体が十分でない(HIで8倍、16倍、あるいはEIA法で8.0 IU/mL 未満)場合には、ワクチン接種が勧められます。

リンク: お知らせ:公益社団法人日本産婦人科医会

HI法は別名を「赤血球凝集抑制法」、EIA法は「酵素抗体法」といいます。風疹の抗体検査は多くの場合、HI法で行います。

先天性風疹症候群を予防するために、多くの自治体では、主に妊娠を希望している女性を対象に、無料で風疹の抗体検査を実施しています。実施状況は、それぞれの自治体によって異なるので、お住まいの地域の保健所に確認してください。

リンク: 妊婦でも大丈夫?風疹(ふうしん)の抗体検査 | ヘルスケア大学

自治体の助成する抗体検査は、検査を受けられる人や期間が決められていることがあります。該当せず自費で受けるときの目安は3000円~7000円と、医療機関によって異なります。内科や産婦人科、総合病院で受けられます。

予防接種の前の抗体検査は必ずしも必要ありません。風疹の感染または過去の風疹の予防接種によってすでに免疫を持っている方が再度接種を受けても、特別な副反応がおこるなどの問題はありません。

リンク: 風疹Q&A(2012年改訂):国立感染症研究所

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