おたふく風邪とはどんな病気?

「おたふく風邪」の正式名は?

おたふく風邪は正式名を「流行性耳下腺炎」といい、麻疹ウイルスの仲間の「ムンプスウイルス」に感染することで起こります。耳下腺や顎下腺が腫れて、おたふくのような丸顔になるため「おたふく風邪」といいます。

出典: おたふく風邪(流行性耳下腺炎)の症状と原因 [子供の病気] All About

潜伏期間・主な症状・感染経路

ムンプスウイルスに感染してから症状が出るまでの期間は、2~3週間程度といわれます。

主な症状は、耳の下あたりの腫れ、痛み、発熱などがみられます。片方のみ腫れる場合もありますし、両方腫れる場合もあります。1~2週間でよくなります。

感染経路は、「飛沫感染」と「接触感染」のふたつがあります。おたふく風邪に感染している人の咳やくしゃみによって病原体を吸い込んでしまうケース(飛沫感染)と、ウイルスが付いた手で口や鼻などの粘膜を触ってしまい感染するケース(接触感染)です。ムンプスウイルスは感染力が高いため、気がつかないうちに他人にうつしてしまうことがあるので注意が必要です。

出典: 流行性耳下腺炎(ムンプス、おたふくかぜ)

妊娠中に発症したらどうする?

おたふく風邪に対する特効薬はない

おたふく風邪にかかってしまっても特効薬はなく、発熱には解熱剤、痛みには鎮痛剤と、症状を和らげる対症療法がとられます。
ただ、妊婦さんの場合は、薬の服用によって胎児に影響が出る可能性もあるため、感染が疑われる場合は必ず医師に診てもらってください。

出典: おたふく風邪(流行性耳下腺炎)の治療と予防 [子供の病気] All About

妊婦さんが発症したときの胎児への影響は?

胎児が奇形になる可能性は低い

厚生労働省「おたふくかぜワクチン作業チーム報告書」によると、妊娠3ヶ月までの妊婦さんがムンプスウイルスに感染しても、胎児の先天性奇形は報告されていないようです。ただ、25%が自然流産したとの報告もあるので注意が必要です。

出典: http://www.mhlw.go.jp/stf/shingi/2r98520000014wdd-att/2r98520000016rqu.pdf

おたふく風邪を予防する方法は?

ムンプスウイルスは、飛沫感染や接触感染によって体内に侵入するため、感染者との接触しないことがいちばんですが、家族がおたふく風邪にかかってしまったら、完全に接触を避けるのは難しいですよね。抗体を持っていない妊婦さんの家族が感染してしまった場合はどうすれば良いのでしょうか。次のことを参考に、うつらないように対策をとってください。

ウイルスをカットするマスクをつける

咳やくしゃみなど、感染者の唾液の飛散によってうつる「飛沫感染」を防ぐために、ウイルスに適したマスクをつけることをおすすめします。あごを覆うように着用するなど、マスクをつける方法にもポイントがあります。

出典: 2/2 風邪を予防する正しいマスクの使い方 [感染症] All About

うがい・手洗いをこまめにする

マスクをして飛沫感染を防ぐことに加えて、うがいや手洗いも、体内に侵入しようとするウイルスに効力を発揮します。アルコールによる消毒も、有効な予防手段です。

出典: 【医師が監修】おたふく風邪(流行性耳下腺炎)の治療薬について | ヘルスケア大学

大人になってからおたふく風邪にかかると、重症化しやすく、高熱が出たり、髄膜炎や卵巣炎などの合併症を起こしやすくなったりします。特に出産をひかえた妊婦さんにとっては、流産のリスクが高まり、身体にも大きな負担がかかります。妊娠前に抗体を持っているか検査をして、持っていないときは予防接種を受けましょう。

妊娠前であれば抗体検査、予防接種が有効

おたふく風邪の予防には、ワクチン接種がいちばん有効です。ただし、妊娠中に接種することはできず、ワクチン接種後2ヶ月間は胎児に影響するため妊娠を避けなければなりません。
妊娠を考えている人は、抗体検査をして、抗体がなければ2ヶ月前までにはワクチンを接種しておきましょう。その際に家族も一緒に抗体検査・ワクチン接種しておくことをおすすめします。

出典: 【医師監修】妊婦のおたふく風邪による胎児への影響や予防方法、薬の副作用 | ヘルスケア大学