大人もうつる!おたふく風邪

「おたふく風邪」と呼ばれる理由

おたふく風邪は正式名を「流行性耳下腺炎」といいますが、発症すると耳下腺や顎下腺が腫れて丸顔の「おたふく」のようになるため、その名前で呼ばれます。麻疹ウイルスの仲間の「ムンプスウイルス」が原因です。

出典: おたふく風邪(流行性耳下腺炎)の症状と原因 [子供の病気] All About

おたふく風邪の潜伏期間と感染経路

おたふく風邪は、2~3週間(平均で18日前後)の潜伏期を経て発症し、片側または両側の耳下腺が腫れるという特徴のある感染症です。接触感染や、咳やくしゃみ、会話などの飛沫感染によって広がりますが、その感染力はかなり強いといわれます。

出典: 流行性耳下腺炎(ムンプス、おたふくかぜ)

大人のおたふく風邪の症状

大人のおたふく風邪は、重症化しやすい

症状の軽い子供と比べて、大人は重篤になりやすい傾向があります。39度以上の高熱が続く、耳下腺や顎下腺が腫れることによる痛みで口を開けづらくなり食事を摂りにくくなるなどのケースがあります。腹痛や下痢、頭痛、うわごと等の症状が出る場合もあります。

出典: 【医師が監修】大人のおたふく風邪(流行性耳下腺炎)の症状 | ヘルスケア大学

合併症も、重症化しやすい

合併症の多いおたふく風邪は、大人がかかった場合、合併症も重症化しやすくなります。嘔吐や激しい頭痛を伴う「髄膜炎」や、耳鳴りやめまいを伴うことのある「難聴」などがありますが、重篤になると水分も摂れなくなるため、入院が必要になることもあります。

出典: 【医師が監修】大人のおたふく風邪(流行性耳下腺炎)の症状 | ヘルスケア大学

潜伏期間中と症状が出て5日程度は感染力が強い

ムンプスウイルスは、潜伏期間中と、耳下腺が腫れはじめてから5日間は感染力が強いので、ほかの人にうつしてしまわないよう外出を控えて自宅でゆっくり休みましょう。
腫れがひいてくる頃には感染力は弱まってきます。

出典: 【医師監修】感染力は強い? おたふく風邪(流行性耳下腺炎)はうつるのか | ヘルスケア大学

大人のおたふく風邪の合併症

大人の男性のおたふく風邪の合併症「睾丸炎」

大人の男性の場合、30%程度の人が、おたふく風邪の合併症として「睾丸炎」を併発します。睾丸の痛み、腫れ、発熱などがみられ、1週間ほどで症状はおさまります。
睾丸炎になると、睾丸が部分的に小さくなることがあります。左右両方の睾丸が炎症を起こすと、無精子症になり不妊の原因となることがありますが、ほとんどは片方だけなので、不妊の原因になるケースはほぼありません。

出典: おたふく風邪(流行性耳下腺炎)の症状と原因 [子供の病気] All About

大人の女性のおたふく風邪の合併症「卵巣炎」

大人の女性の場合、7%程度の人が、おたふく風邪の合併症として「卵巣炎」を併発します。おたふく風邪の症状だけでなく、下腹部の痛みをともないます。
上記の男性の睾丸炎と同様に、卵巣炎になったとしても、ほとんどは片方だけなので、もう一方の卵巣から正常に排卵され、不妊の原因になることはほぼありません。

出典: おたふく風邪(流行性耳下腺炎)の症状と原因 [子供の病気] All About

おたふく風邪には何度もかかるのか

おたふく風邪を発症するのは、一生に一度だけ

一度感染して完治すると抗体ができるため、おたふく風邪に2回以上かかることはありません。耳下腺の片方だけが腫れたり、熱も出なくて軽症で治まったりして、感染したことに気がつかないケースもあります。検査により、抗体の有無を調べることができます。

出典: おたふく風邪(流行性耳下腺炎)の治療と予防 [子供の病気] All About

よく似た症状に「反復性耳下腺炎」がある

「おたふく風邪」と「反復性耳下腺炎」は、どちらも耳下腺の腫れる病気でよく似ています。けれども気をつけてみると、「反復性耳下腺炎」には、耳下腺が片方だけ腫れる、熱がでない、痛みが2~3日で引く、他人にうつらないなどの特徴があります。

出典: おたふくかぜ(流行性耳下腺炎)

おたふく風邪の予防法

予防接種を受ける

小学校に入学するまでおたふく風邪にかからなかった人は、予防接種を受けるのが効果的です。1回接種をすると、9割程度の人に効果があるといわれます。1歳から受けることができ、自己負担額は3000~7000円程度です。

出典: おたふく風邪(流行性耳下腺炎)の治療と予防 [子供の病気] All About

おたふく風邪を治療するための特効薬は、まだ開発されていません。原因となるムンプスウイルスを撃退したり増殖を抑えたりする抗ウイルス薬を開発することが難しいからです。大人が発症すると重症化しやすいので、まだかかったことのない人は予防注射を受けましょう。

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