…ということをふまえ、がんの初期症状として代表的な症状を挙げてみました。その症状からどんながんの可能性があるのかを詳しくみていきましょう!
体重が減っている… 考えられるのはどんな「がん」?
消化器系のがんの場合には、知らず知らずのうちに食事量が減って、体重が減少することも。さらにがん細胞は、正常の細胞よりも増殖・成長のスピードが速いケースが多く、それだけ多くのカロリーを、じっとしていても消費します。
「便の異常」で考えられるのはどんな「がん」?
「下血(肛門からの出血)」や「血便(便に血液が付着)」は大腸がんの初期症状。自覚症状がほとんどないので放置しがちですが、医療機関の受診をおすすめします。
聞き慣れませんが、直腸に次いで日本人にできやすいS状結腸のがん。「細い便しか出ない」というのが最も特徴的ですが、下痢と便秘を繰り返す、血便が出るなどの症状も要注意です。
直腸は大腸の中でも肛門に近い20cmほどの部分。直腸がんの代表的な初期症状は下血、つまり肛門からの出血です。がんの表面は血管が豊富で組織ももろいため、便が通過する際のちょっとした刺激がきっかけで出血します。
便の色が黒いということは、出血してからの時間が長いということ。食道癌や胃がん、胃潰瘍や十二指腸潰瘍など、いわゆる上部消化管と呼ばれる領域から出血した場合には、便の色はタール便とも呼ばれる真っ黒な色になります。
「胃の不調」で考えられるのはどんな「がん」?
胃もたれ、むかつき、膨満感といったみぞおちの不快感、そして、しくしく、きりきり、ずーんといった痛みが長引く場合には、「胃がん」を疑ってみましょう。これらの症状は、胃酸過多による胃炎や胃潰瘍でも出ますが、放置は禁物です。
患者数が多いのに見つかりづらいがんの代表が「すい臓がん」。初期にほとんど特徴的な症状がないのですが、何となく胃のあたりがすっきりしない、背中の方が重たい感じがする、食欲がない、便通が不安定など… 不調が長引くようなら医師に相談するのが賢明です。
「しこり」のようなものがあるのは「がん」なの?
甲状腺はいわゆる「のどぼとけ」の下に位置しています。 体表から触れることもできるので、腫れやしこりに気付くことも多いよう。甲状腺の近くには、声を出す声帯を動かす神経があるので、声がかれてしまう「嗄声(させい)」の症状もポイントです。
「喉の違和感」で考えられるのはどんな「がん」?
最初の症状は粘膜の荒れに伴う感覚異常。人間の食道の感覚は鋭敏なので、「何だか沁みる」という自覚症状として異変に気づくことができます。もう少し進行すると声がかれたり、かすれたりなどの症状も。
風邪や喘息など、咳は一般によく見られる症状の一つです。しかし、1ヶ月以上続くような咳や痰に血が混じる時には要注意。がん組織による気管支の閉塞や、それに伴う感染症、そして、脆くなっているがん組織の血管からの出血が原因でみられる症状です。
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