「お母さんっぽくなった」「性格が丸くなった」
妊娠をすると体つきが丸くなったりして、「ママっぽくなってきたね」なんて思わず言ってしまいそうになります。でも、自分としては母親になる実感がなかなかわかない。内心そう悩んでいる妊婦さんもいます。
いざ赤ちゃんが生まれても、「自分の意志ではどうにもできない、でも守らないといけない存在」と対峙して、かわいいと思う余裕もないかもしれません。
あせらず、少しずつ「ママ」になっていくものなのです。見守ってあげましょう。
「早生まれなんだ。……大変だね」
学年単位で見ると、4月生まれと3月生まれとでは1年近く差があるために、発育面で遅れているように感じてしまうかもしれません。でも、1年近く差があるのだから、体格の差があるのは当然なのです。そもそも、仮に平均よりも小さめだとしても、本人が元気であればなんら案じることはないのです。
また、早生まれのデメリットとしてよく「保育園に入るのが難しい」ことが指摘されます。1歳児クラスから4月に入園するとなると、確かにそういった面もありますが、自治体によっても千差万別なので一概に損ともいえません。
とはいえ、児童手当を考えると、残念ながら早生まれは損といえそう。児童手当がもらえるのは中学校卒業まで。3月生まれの子と4月生まれの子では、出生後すぐに手続きをしても、11カ月分の差になります。
「女の子は育てやすいっていうから」
「一人目は女の子のほうが楽」「男の子だと小さいうちは風邪を引きやすいし」など、相手を気遣うつもりが裏目に出やすい言葉です。また、悲しいことですが「男児よりも女児のほうがかわいい」と固く信じる層がいるのも事実……。
赤ちゃんの性別については、本人や家族の希望があるでしょうし、そもそも希望通りの性別とは限りません。そこへさらに「「女の子だからこう」「男の子だからこう」という決め付けをかぶせるのは避けたいものです。
「わたし、安産だったんだ」
誰しも、なるべくお産は軽いほうがいいと思うでしょう。でも、安産か難産かはあくまで結果論。いざ始まってみなければ、どんなお産の経過になるかは誰にもわからないのです。
もし自分が安産だったとしても、身近なプレママさんに対しては安易に言わないのが吉。「安産自慢」と受け止められれて、いらぬ亀裂を生むかもしれません。
「帝王切開なら楽だよね」
「予定帝王切開だと陣痛がないから楽」「保険からお金が出るとかえってお得」……出産経験のある人でさえこんなことを言ってしまう場合も。本人も「下から産めなかった」と劣等感を覚えているかもしれません。
持病など何かしら理由があって予定帝王切開になるケースや、お産の経過によって当初は自然分娩だったが緊急帝王切開になった、など様々な事情があるはず。繰り返しますが、お産の種類に優劣はありません。自然分娩だから偉い、ということはまったくないのです。
「無痛分娩って痛くないんでしょ?」
まだ全国で普及しているとはいえず、費用も高額になる無痛分娩。あまり知識のない人からすると「陣痛を経験しないから楽」というイメージがあるかも。でも、陣痛が来てから麻酔を打ち、いきむ感覚も得られるとのこと。産後の体力の回復も、ほかの分娩方法より一般的に早いといわれています。「産みの苦しみを味わっていない」なんて偏見は禁物です。
費用の面では、もし民間の医療保険に入っていれば、場合によっては保険金・給付金がおりることも。また、無痛分娩に限らず、妊娠・出産費用も医療費控除の対象となり、条件を満たせば還付金がもらえます。
「まだ生まれないの?」「連絡待ってるよ」
予定日を過ぎても陣痛が始まらないと、妊婦さんは不安に思います。特に「初産は予定日を過ぎることが多い」とも。予定日は予定日で、出産は決められたプログラムどおりに始まるようなものではないのです。
もし、予定日を過ぎても家族や友人から出産の報告がなくても、催促するような連絡をするのは控えて。向こうから連絡が来るのを待つのが賢明です。
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