知床:流氷が育む、海から山への命のつながり

『ぼくらは知床探検隊』

作者が羅臼町の子どもたちと参加した「ふるさと少年探検隊」の体験記。ザイルを使って崖を登ったり、洞窟で一夜を明かしたりする知床半島東岸の縦走の様子が描かれます。探検隊のチャレンジはとってもハードだけれど、本当に楽しそう! コンブ漁や知床の生き物についての記述もあり、知床が世界遺産に登録されたわけを理解できる絵本です。

出典: Amazon.co.jp: ぼくらは知床探険隊 (絵本の泉): 関屋 敏隆: 本

小笠原:100種類以上のカタツムリの固有種が存在

『カタツムリ 小笠原へ』

「東洋のガラパゴス」と呼ばれる小笠原諸島。稀有な固有種が豊富な島とは知っていましたが、カタツムリもその1つだったのですね。小さなカタツムリの可愛いイラストを見ながら、種の進化について考える……そのスケール感のギャップが何となく楽しい。カタツムリの楽園の謎が解き明かされる科学絵本は、小学生向きですが、大人にも充分楽しめる内容です。

出典: Amazon.co.jp: カタツムリ 小笠原へ (月刊たくさんのふしぎ2015年9月号): 千葉聡, コマツシンヤ: 本

富士山:古来より芸術の源泉となった荘厳な山

『ふじさんファミリー 』

日本一のふじさん一家に赤ちゃんが生まれた?! パパは会社へ行っちゃうし、ママは大忙しで、誰も僕のことなんか……と拗ねるお兄ちゃん。どこのおうちでも見られる光景だから、ふじさんが主人公である必要はないのだけれど、ふじさん以外の主人公は想像できないから不思議ですね~。富士山は日本人の心のふるさとであり、芸術の源泉となった山だからでしょうか?

出典: Amazon.co.jp: ふじさんファミリー (新しいえほん): みやにし たつや: 本

唐招提寺:鑑真和上ゆかりの、古都奈良の国宝

『すみ鬼にげた』

唐招提寺金堂の軒下で900年間お堂を守り続けたすみ鬼は、それを嘆きつつも、ある場所に行くことを諦めきれずにいました。その願いを叶えるべく逃げ出したすみ鬼と、宮大工の見習いの少年との交流を描いたせつない物語。はたして、すみ鬼は積年の想いを叶えることができたのでしょうか? 実存するすみ鬼を見に行きたくなりますよ。

出典: Amazon.co.jp: すみ鬼にげた (福音館創作童話シリーズ): 岩城範枝, 松村公嗣: 本

厳島神社:平清盛の信仰厚き霊場

『かえるの平家ものがたり』

平氏と言えば忘れてならない『平家物語』。でもこの絵本は、タイトルは同じですが原作とは全く違うお話です。けれど、琵琶法師ならぬ「がまじいさん」の七五調の調べにのせて繰り拡げられる物語は、とても魅力的。冒頭の「ぎおんのおてらのかねのおと」や牛若丸蛙の蓮の葉跳び(八艘跳び?)などに、思わずニヤリとさせられます。もちろん平家物語を知らない子どもたちでも充分楽しめますからご安心を!

出典: Amazon.co.jp: かえるの平家ものがたり (日本傑作絵本シリーズ): 日野 十成, 斎藤 隆夫: 本

屋久島:樹齢1000年を超える縄文杉の島

『わたしは樹だ』

屋久島を舞台に、そこで何千年もの間生き続ける樹が自らの命について語ります。大自然によって育まれ、時には誰かを育む力となり、自分だけでなく周りの生き物の命をつないでいく……自然の優しさ、厳しさ、たくましさが画面を通して伝わってきます。それはまるで、私たちの人生そのもの。世界遺産の地を舞台とするにふさわしい、生命力あふれる絵本です。

出典: Amazon.co.jp: わたしは樹だ: 松田 素子, nakaban: 本

琉球グスク:琉球王朝の栄枯盛衰の歴史を刻む

『鉄の子カナヒル』

沖縄に鉄が伝わったのは14世紀、ちょうどグスクの遺跡が作られた頃との説があるそうです。お話は、沖縄にまだ鉄がなかった頃に遡ります。ある島で全身が鉄のように固い不思議な男の子カナヒルが生まれました。ところがカナヒルは人間の子どもではなく、ニライカナイ(東の海の彼方にあるという異界)からもたらされた鉄の精霊のような存在でした。屈強な身体と底抜けの明るさでピンチを何度もはね返していくカナヒルの、痛快な物語です。

出典: Amazon.co.jp: 鉄の子カナヒル (大型絵本 (23)): 儀間 比呂志: 本

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