日本三大祭の一つ“祇園祭”
京都と言えば何と言っても“祇園祭”。
衹園祭は八坂神社の祭礼。日本三大祭のひとつで、歴史の長さや豪華さ、1ヶ月にわたる大規模な祭事が特徴です。1100年程前、災厄の除去を祈る衹園御霊会を行ったのが始まりと伝えられています。
出典: 衹園祭 | 京都市観光協会
祇園祭最大のイベントと言えば、何と言っても17日と24日に行われる33基の山鉾巡行ですよね。「京都衹園祭の山鉾行事」はユネスコの無形文化遺産にも登録されています。
7月と言えば“七夕”もありますよね
京都では、七夕の祝い方も様々。
御祭神である菅原道真が七夕の詩「ひこ星の行き(ゆき)あひをまつかささぎの渡せる橋をわれにかさなむ」を詠み、春から夏への節目に無病息災を祈願するもので、毎年7月7日に行われます。午後からは近隣の幼稚園児たちが参列し、踊りやお遊戯も披露されるそう。
出典: 御手洗祭(みたらしさい)と七夕祭[棚機祭](たなばたさい) | 北野天満宮 【公式サイト】 KITANO TENMANGU (きたのてんまんぐう)
良縁達成・恋愛成就を祈願する京都の地主神社は、若い女性やカップルからの厚い仰を集める神社。
七夕には自分と相手の名前や理想のタイプを書く、織姫・彦星に見立てた1組の紙こけしを固く結び合わせ、本殿両側の「大笹」に吊して奉納し恋愛成就の願掛けが行われます。
白峯神宮の摂社である精大明神は、蹴鞠(けまり)の神様としてスポーツ上達を願う人の参拝が多いことで知られています。14:00からの舞楽奉納に続いて、蹴鞠神事が境内の鞠庭で行われます。希望者は無料で蹴鞠体験も出来ますよ。蹴鞠神事の後にある、元禄時代の衣装姿で20余人の少女が舞う「小町をどり」も見ものです。
水神である貴船大神に水恩を感謝して行う古来からある雨乞いの祭典。雅やかな舞楽の奉納や裏千家宗匠による献茶式、魚に直接手を触れずに調理して神前に捧げる式庖丁の儀などが行われます。神聖な儀式の後、夜には七夕笹飾りのライトアップがあり、縁日のようなにぎわいを見せます。
出典: 京都観光Navi:貴船の水まつり
夜間ライトアップの情報はこちら。
境内には、「貴船マルシェ」と呼ばれる京都市内の人気店が集う縁日のようなものや、奉納ライブなどイベントが目白押しです。
ライトアップの日程は下記参照。
7月の定例行事
7月の京都はきゅうりやかぼちゃお酒に虫など面白い行事が目白押し。納涼床もピークを迎える時期ですね。
五月から続く納涼床も、七月には祇園祭と合わせて賑わいを見せます。江戸初期から行われている鴨川納涼床は、毎年5月1日から9月30日まで楽しめます。川面から流れてくる涼風が心地よく、ゆったり気分で食事を楽しめる納涼床。京都に旅行をするならぜひ訪れてみたいですよね。
ハスの葉にお酒を注いでもらいそれを下の茎から吸い飲むという、何とも楽しげな飲み方。ハスの葉の上をお酒の玉が転がる様はとてもきれいですよ。先着300名までなので、参加したい方はお早めに。
出典: 三室戸寺 : 蓮園
弘法大師がキュウリに諸病を封じ、大日如来に病気平癒を祈願したという言われから行われている行事。名前、年齢、病名を書いたキュウリを白い紙に包み、厄病除けの祈祷を受け、体の悪い部分をなでます。それを、持ち帰って土に埋めるか神光院境内のきゅうり塚に納めれば病が消えるんだそうです。
こちらも同じく、弘法大師の伝えによるきゅうり封じの行事です。
こちらは、加持を受けるまでは一緒ですが、その後きゅうりを持ち帰って、3日間痛いところや悪いところをさすった後、4日目の朝、きゅうりを人が踏まない清浄な土に埋めるという方法。
虫は虫でも虫干しの虫。寺宝を約200点を本堂で風を通して虫干しをする行事です。貴重な書画を見ることができるチャンスです。暑気払いの「びわ湯」の無料接待も嬉しいですね。
安楽寺を復興された真空益随上人が、本尊の阿弥陀如来からかぼちゃをふるまえば中風にならないとの霊験を得て、鹿ヶ谷かぼちゃを仏前に供えて供養したのを起源としており、現在では、参拝者に煮炊きした鹿ヶ谷かぼちゃが振る舞われる恒例行事となってます。美味しいカボチャを食べて中風予防もできるなんて素敵ですね。
まったりお庭を眺めるのはいかがですか?
お祭りや行事を楽しんだ後は、お庭でまったり花や風景を愛でてはいかが?
季節の花を鑑賞したり、夜間ライトアップされる庭を眺めたりと、楽しみ方は様々。
三室戸寺は紫陽花の名所として知られており、約1万株の紫陽花が見事に咲き誇っています。6月13日~28日の土・日曜日のみ、園内がライトアップされるので、この機を逃さないようにしてくださいね。
夜間拝観は19:00~21:00(受付終了20:30)、500円。昼間の拝観券では入園できません。
出典: 三室戸寺 : あじさい園
四季折々の花が見られる寺として有名な天得院。その天得院で6月~7月に見頃を迎えるのは桔梗の花です。枯山水が見事な庭園に凛と咲く桔梗の花は見事ですよ。予約すれば、お庭を眺めながら精進料理をいただくことも出来ますので、希望されるかたはぜひ予約してから拝観してくださいね。特別拝観期間中は「大杉真司 作品展」も開催されています。
出典: 桔梗の寺 天得院 拝観案内
他にも見所が盛りだくさん
京都の七月はお祭りに行事にと、楽しいイベントが盛りだくさんでしたね。
ここに紹介したモノ以外にも面白いイベントや特別行事はまだまだいっぱいありますので、7月の京都をぜひ楽しんでください。
「京の夏の旅」期間中、建築や庭園など普段は見学できない文化財が特別公開されます。各公開箇所ではガイドによるご案内もあります。
出典: 歳時から探す 2015年度 第40回 京の夏の旅|観光ガイド|そうだ 京都、行こう。〜京都への旅行、観光スポットで京都遊び〜