京都御所の歴史

なくよ(794)うぐいす平安京。歴史の授業で、そう習った方も多いのではないかと思います。

794年桓武天皇の命により平安京へ都が移されました。「羅生門から真っ直ぐ伸びた朱雀大路の先に天皇の住まいであり、政治を執り行うところがある。」と言う風に聞いていましたよね?でも、現在の京都御所がある場所に面している道路は朱雀大路ではなく今出川通り。少しおかしいと思いませんか?

それもそのはず。昔の平安京の位置と比較すると、現在の京都御所は約2Kmほど西の位置にあるんです。

度重なる内裏の消失や、川の氾濫、盗賊などによる右京区の衰退により、摂関家の邸宅を一時的に皇居とする里内裏が置かれるようになりました。そして、1227年(安貞元年)の火災以後は、元の位置に内裏が再建されることはなくなります。現在の御所は、江戸末期の1854年(安政元年)に焼失した後、その翌年に平安様式にならって徳川幕府によって再建されたものです。当時の財政難と敷地の狭さも相まって、現在のような大きさになりました。

江戸末期と言えば、尊王攘夷。御所も例外なく戦乱に巻き込まれているため、至る所にその傷跡を残しているのです。特に御所に攻め寄せた長州兵藩兵と、会津・桑名藩兵とが激突した蛤御門の周囲は、少し散策するだけでもそれらを発見する事が出来る貴重な場所となっています。

ちなみに、外壁は心無い落書きが多かったため、近づくと赤外線センサーが鳴る仕組みになっていますので、近付き過ぎには注意してくださいね。

幕末の混乱期も明治維新により、ひとまずは終息を見せます。

明治維新以前は皇族や公家の邸宅が多く立ち並んでいた御所周辺も、明治維新の遷都を機に、多くの公家は天皇と共に東京に移住し、建物の多くは廃墟となってしまいました。その光景に心を痛めた明治天皇は、京都府に御所の保全を銘じたそうです。

京都府は土地を買収して建物を撤去し、周囲に土塁を設けて植樹を行い、門を設置。そしてその地を、御所に付随する苑地、と言う意味の『御苑』という名称を付けました。それが現在の『京都御苑』です。御苑は出来た当初から開放的な空間でしたが、御所を拝観できるのは限られた人たちだけでした。かつては上位階級の人のみ入ることが許されていた京都御所。その神聖で厳かな雰囲気を味わってみてはいかがでしょうか?

アクセス

京都御所への交通案内

最寄りの交通機関等からの距離(所要時間)
・地下鉄烏丸線 今出川駅から徒歩5分
・市バス 烏丸今出川から徒歩5分

出典: 京都御所への交通案内

京都御所(御苑)の駐車場

【清和院-東駐車場】寺町通側
普通車80台
利用時間 8:40~20:00 (20:00閉鎖)
【中立売-西駐車場】烏丸通側
普通車250台、バス20台
利用時間 7:40~19:30 (24時間出庫可)
整理清掃等協力費
普通車  3時間まで  500円  以後1時間毎100円
バ ス  3時間まで 1,300円  以後1時間毎200円 (高さ2.3m以上の車輌)

出典: 駐車場 | 京都御苑 | 一般財団法人国民公園協会

京都御所を見学するには?

京都御苑は基本的に出入り自由なのに対して、京都御所は申し込みをしないと見学する事が出来ません。御所の管轄は宮内庁なので、宮内庁のホームページから参観の申し込み(無料)が出来ます。

それ以外にも春と秋には一般公開が行われており、その時期には予約をしなくても参観をする事が出来るんです。2015年春の一般公開は4月3日(金)から4月7日(火)までの5日間、午前9時~午後3時30分まででした。次に予約なしで参観するには、 10月下旬~11月中旬頃の5~7日間行われる、秋の一般公開。この期間に京都を訪れる方はぜひ足を運んでみてくださいね。英語案内コースもあるので外国の方でも大丈夫。

<参観開始時間>
・標準コース(約60分) 午前9時 午前11時 午後1時30分 午後3時
・短縮コース(約35分) 午前11時 午後3時
・英語案内コース(約60分) 午前10時 午後2時

申し込む前にこちらを一読

参観できるのは18歳以上で、未満の方については成年者の同伴又は引率が必要であったり、人数によって申し込み方法やコースも多少変わります。また、日曜祝日は参観不可ですし、年末年始なども休みなどがありますので、申し込みをされる方は、こちらの申し込み要領をよく読んでから申し込みをされることをおすすめします。

出典: 宮内庁参観案内:申込要領:京都御所

上記に承諾の方はこちらからお申し込みを

公開内容と見どころ

当日に簡易パンフレットが貰えるので、それを参照すればどの建物でどのような出来事があったのかはわかると思いますが、行く前に一度さらっと予習しておきましょう。

京都御所の施設案内図

一般公開でも申し込みによる参観でも、基本的には標準コースを回ります。

出典: 京都御所の施設案内

1 御車寄(おくるまよせ)
天皇に昇殿を許された者だけが正式に参内する玄関。屋根は檜皮葺の唐様になっています。

2 諸大夫の間(しょだいぶのま)
昇殿を許された者が御車寄せから上がった後、会見をするまでに待機する部屋。身分によって控える部屋が異なり、格の高い順に「公卿(虎)の間」、「殿上人(鶴)の間」、「諸大夫(桜)の間」と呼ばれる三室が東から並んでいます。

3 新御車寄(しんみくるまよせ)
1の御車寄(おくるまよせ)から50mほど離れたところにあるのが、こちら。大正天皇が即位される際、自動車を付けることができるよう新築された玄関。

 建礼門(けんれいもん)
こちらが京都御所の正式な正門。天皇皇后及び外国元首級のみが通ることができる、格式高い門。

6 紫宸殿(ししんでん)
御所の中心的な建物。即位の礼など、様々な儀式を執り行う最も格式高い正殿です。明治、大正、昭和天皇の即位式はここで行われました。参観者からでは、中の様子は御簾越しにうっすらと見える事しかできません。中には、中央に浜床の上に厚畳2枚を敷き、天皇の御座「高御座(たかみくら)」、その東に皇后の御座「御帳台(みちょうだい)」が置かれています。ちなみに、現在の高御座と御帳台は大正天皇の即位礼に際して造られたもので、今上陛下の即位礼の際には東京へ運ばれて使用されたそう。

建物の前面、階段脇には東に「左近の桜」西に「右近の橘」が植えられており、春季の一般公開ではこの「左近の桜」が見ごろです。様々な儀式が行われる前庭はとても白く、晴れた日はまぶしい程に神々しさを放っています。

8 清涼殿(せいりょうでん)
元々は天皇が日常生活を過ごされる御殿だったので、建物内は紫宸殿よりは細かく仕切らています。中央の母屋には天皇の休息所である御帳台が置かれ、その東には天皇の執務所である2枚の畳を敷いた昼御座(ひのまおし)という、天皇がお座りになる、座椅子のようなものがあります。ちなみに現在の「清涼殿」は1790年に建築されたもので、平安時代のものよりも小さくなっているそうです。

9 小御所(こごしょ)
元々は、元服の儀式や天皇が将軍や諸侯との謁見に使用されるなど諸種の儀式が行われた場所で、「王政復古の大号令」が発せられた日の夜に行われた「小御所会議」はこちらで行われました。

10 御学問所(おがくもんじょ)
天皇が学問を嗜むのに使われていたそうですが、歌会など学芸に関する行事や、臣下との対面に用いられたところ。

11 蹴鞠(けまり)の庭
国賓来日の際などの際には現在でもこちらで「蹴鞠」が行われているそうです。

12 御常御殿(おつねごてん)
京都御所の中で最も大きな建物で、室町時代以降に清涼殿の代わりに天皇の日常の生活の場として使われた御殿。明治天皇も東京へ遷るまではこちらに住んでおられたそうです。

13 御池庭(おいけにわ)
池を中心とした回遊式庭園で、日本古来からあるような味わい深い庭園となっています。外国人観光客には大人気の撮影スポット。

詳しく知りたい方はこちら
【宮内庁発表】2015年京都御所一般公開の内容

その他展示内容など、もっと詳しく知りたい方はこちら。

出典: 京都御所一般公開 - 宮内庁

その他のイベント

春の一般公開の際には桜が、秋には紅葉やその他屏風や絵、生け花などの貴重な品を参観することも出来るんです。

清所門(せいしょもん)を出て、100メートルほど京都御苑内を南に下がったところには梅林・桃林があり、春季の一般公開の時期には、桃が満開であることが多いです。数百本の赤や白の梅や桃は見ごたえ満点でその美しさに圧倒されるはず。早咲の桜、出水のしだれ桜や旧近衛邸の糸桜も見ごろとなっているので、御所を訪れた際にはぜひ立ち寄ってみてくださいね。

その他にも宮内庁京都事務所では、2012年に天皇陛下が手術の際、京都御所にて見舞いの記帳を受け付けを行った例も。宮内庁京都事務所で記帳の期間等を発表されるそうです。TEL:075-211-1211

御所を参観したら次はランチはいかが?

京都らしい割烹料理店“岩さき”

京都と言えばこちら。と言うほどに、京都の雰囲気とマッチした店の雰囲気と出される料理の数々。とても人気のお店なので、行くときはぜひ予約を。

出典: 岩さき:京都のグルメ情報 | DigiStyle京都

京都御所のすぐ近く“虎屋菓寮 京都一条店”

甘いものを食べながら、ちょっと休憩。と言う時に最適なのがこちら。甘くておいしい和菓子とまったりとしたテラスからの景色に癒されます。

出典: 虎屋菓寮 京都一条店(とらやかりょう) (御所/甘味処) - Retty

懐石料理だけじゃない!イタリア料理“Cucina Italiana 東洞”

予約がなかなか取れない有名店。町家でイタリアンが堪能出来る「閑静な京都御所南の一軒家で楽しむ大人のトラットリア」Cucina Italiana 東洞。イタリア料理歴35年のオーナーシェフが創る、シンプルながらも上品なイタリア料理を堪能してみてはいかが?

出典: 京都御所 町家のイタリアン|Cucina Italiana 東洞(とうどう)

人気投票1位に輝いた“ル・プチメック今出川”

All About読者が選ぶパン屋さんの人気投票「ベストパン」でもグランプリを獲得したル・プチメック。ビストロ風の本店は見て楽しい、食べておいしいのすべてがそろった、とっても素敵なパン屋さんです。イートインスペースもありますので、中で食べても外で好きな景色を見ながら食べることもできます。

出典: ル・プチメック京都【今出川】 [パン] All About

最後に

いかがでしたか?平安時代から続く、厳かな雰囲気と江戸末期以来の歴史が詰まったとっても素敵な京都御所。周りのランチもぜひ食べておきたいですよね。京都に旅行へ行く際はぜひ、京都御所とその周辺を観光してみてください。

京都御所・二条城の観光スポット

京都御所や二条城周辺にある定番スポットから穴場情報、おすすめレストランなどはこちら。

出典: 京都御所・二条城 [京都の観光・旅行] All About

京都御所周辺の観光名所とコース