山崎豊子のベストセラーの映画化(3時間22分)

『沈まぬ太陽』

大手航空会社のエリート社員が労働環境を変えて行こうとしていたところ左遷の目に合う。理不尽なパワハラに怒りをたぎらせながらも職務を遂行する主人公。そして日航機墜落という大事故が起こり……。原作は全5巻、山崎豊子の渾身の取材を元にフィクションとノンフィクションの狭間を描いているのでスリリングかつ生々しさがあります。原作がしっかりしているゆえに長い上映時間を感じさせませんね。骨太な日本映画です。

映画史上に残る情熱の女スカーレットの物語(3時間51分)

『風と共に去りぬ』

南北戦争を舞台にスカーレット・オハラ(ヴィヴィアン・リー)というひとりの女の人生を描いて3時間51分まったく飽きさせないところが凄い! その魅力はスカーレットが悪女であったことでしょう。やさしい親友や夫を裏切っても平気、嫌われてもかまわない、私は私の道を行く! という歴史に残る自己中オンナなのになんと魅力的なことか。女性はレッド・バトラーのちょっと悪だけど頼れる男っぷりにうっとりすること必至。

園子温監督が描く盗撮変態男の純愛物語(3時間57分)

『愛のむきだし』

盗撮変態男子(西島隆弘)がマリア様のような理想の女性ヨーコ(満島ひかり)に出会い、その愛を無理矢理貫こうとする物語。カルト宗教や変態や犯罪などヤバイことが満載。また登場人物も頭大丈夫かと不安定なところが逆に魅力的で、この危なさに惹きつけられて一気に見てしまう。エロいし、グロいけど、主人公の愛は清らか。1本筋が通っているところが良いのですね。

ゆったり贅沢な時間を感じるクラシックな超大作(4時間6分)

『ミステリーズ 運命のリスボン』

19世紀前半のリスボンから始まるある男の出生の秘密を発端に、その家族の物語を次々と描いた人生絵巻。主人公が変化していき、それぞれの人生が語られていくと同時に、ある一族とその周辺の人物の謎が紐解かれていく様はミステリーな味わいも。69歳でこのような映画を撮り上げてしまうなんてラウル・ルイス監督はすごい。ゆったり流れる贅沢な時間をお楽しみください。

ベルトリッチ監督が描くドラマチックなイタリア史(5時間16分)

『1900年』

同じ日に生まれた農場主の息子と小作人の息子が身分を超えた友情を築いていくけれど、やがて二人は対立し……。激動の時代に生きた男二人の人生を通してイタリアの歴史を描いていく巨匠ベルトリッチ監督作。ロバート・デ・ニーロとジェラール・ドパルデューというスター俳優とアカデミー賞を3度受賞した撮影監督ヴィットリオ・ストラーロの流麗なカメラワークなど一流が結集した作品ゆえ、長い時間、この世界に浸れることが喜び!と思える作品。