虎ノ門~新橋
街がらみで今年一番のニュースといえば、構想から68年、ようやく誕生した虎ノ門ヒルズ、新虎通りでしょう。虎ノ門ヒルズは虎の門~新橋間を中心とした都心部の変化の単なる始まり。すでに東京メトロとURが日比谷線新駅建設を正式に発表しており、周辺の再開発も端緒についたばかり。また、東京メトロ日比谷線は東武伊勢崎線と乗入れしていますが、東武鉄道は東京スカイツリー開業以降、清水公園など沿線の宅地開発にこれまで以上の力を注いでおり、虎の門を中心に影響は広いエリアに及びそうです。
池袋
住みたい街として人気を集める一方、日本創成会議・人口減少問題検討分科会が池袋のある豊島区を2040年に消滅する可能性のある街と指摘するなど、毀誉褒貶が激しかった池袋。しかし、幸いなことに厳しい指摘を受けて区が女性に住みやすい街づくりを検討する会議を開いたり、区民有志による勉強会が開かれるなど、衝撃的な結果は前向きな方向に転じつつある様子。もし、こうした検討が引き続き行われていくようであれば、池袋はぐんと住みやすい街になる可能性大ともいえるでしょう。
2008年に開業した東京メトロ副都心線沿線で再開発が相次いでいます。近年目まぐるしく、変わっていきそうな街の様子を見てきました。
武蔵小杉
ここ10年以上変化が続いてきた武蔵小杉で、2014年11月にこれまでにない大規模な商業施設が駅から徒歩4分ほどの場所に登場しました。グランツリー武蔵小杉です。徹底的に子育てファミリーにターゲットを絞っており、ベビーカーで動きやすいように広々と作られた店内が印象的。また、最近はタワーマンションの管理組合同士の交流や地元についてまなぶコミュニティなども登場もしており、ソフト面でも武蔵小杉は住みやすくなりつつあるようです。
三鷹~立川(中央線沿線の高架化)
人気沿線中央線でもあちこちで変化が起こっています。ひとつは三鷹~立川の高架下に生まれつつある新しい商業施設と遊歩道。従来の高架下と違い、隣接する駅の間、つまり街をつなぎ、人と街をつなぐなど新しい役割が求められているようで、それが地域をどう変えるか、期待できそうです。加えて武蔵境駅では2015年度完成を目指した北口広場の整備、東小金井では駅前そのものの整備、国分寺でも2017年完成を目指して再開発がスタートしており、こうしたことが沿線全体を大きく変えていくことになりそうです。
吉祥寺
そしてもうひとつが中央線屈指の人気の街、吉祥寺。長らく駅および駅ビルなどの改修が行われていましたが、2014年に南北通路が完成、駅ビル「キラリナ京王吉祥寺」もオープンしています。また、ユニクロ、ヤマダ電機などの大型店も増えて利便性はさらに向上。さらに1962年の計画開始から遅々として進んでいなかった南口の再開発もようやく再開発準備組合設立までこぎつけており、ここ数年で変わる可能性も。地権者が多いだけにまとまるかどうかはまだ楽観を許しませんが、楽しみにしたいところです。
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